食品添加物は善か?悪か?うまく付き合うには?

「ニセモノ食品作り」最前線
ー激安の裏に「添加物」!!
別冊宝島1519ノンフィクション
宝島社 定価980円
安い食品の代表といえば、即席麺やコンビニのおにぎりでしょう。助かりますし、その値段と品質は「企業努力」で維持されています。そのために「食品添加物」が使われているのは当然でしょう。だいいち添加物なしの食品では、常温下でたちまち腐敗してしまいます。添加物な 別冊宝島では「食品のカラクリ」をシリーズで出しており、その11に『「ニセモノ食品」作り最前線』があります。この本の特徴は、理科の実験さながらに、食品を実際に添加物で加工し、図解までしていることです。監修は「ドクターくられ」となっており、薬理凶室のメンバーです。薬理凶室は「第一線の先端技術を民生品で代用する方法を数多く編み出したり、そういった技術を分かりやすく伝えることで定評があり」数々のアブナイ実験を手掛けているグループです。
この本に紹介されている加工食品は、誰でも作ることができます。こういった実験は学校教育でも取り入れられ、NHKの高校講座の家庭科でもやってました。それこそラーメンスープ、ジュースから、しょうゆ、おにぎりごはんまで載ってますし、功罪も解説してます。驚くのが、ジュースの糖分の量です。 500mlに47gペットボトルの1〜2割が砂糖か、それより安い果糖ブドウ糖液糖です。そのままでは甘すぎて飲めませんが、実験でクエン酸かリンゴ酸や酒石酸を加えると、おいしいジュースになるのだそうです。即席麺スープで驚くのは塩分の量です。 100mlに2.5g〜3gで塩辛くて飲めないが、グルタミン酸を 0.03%加えると、塩味がマスキングされてマイルドになるのだそうです。塩酸にも触れています「強酸でありながら揮発し…加熱すれば除去」できるので、缶詰用のみかんを投入するとセルロースが加水分解し甘皮が溶ける。加圧すると粒と粒をつなぐセルロースも分解でき、ツブツブみかんができる。「因みに胃袋の胃液も、塩酸である」
「化学調味料不使用」食品には「たんぱく加水分解物」が入ってます。アミノ酸が長く繋がったたんぱく質を、塩酸と高圧で加水分解すれば、羽毛からでもチキンエキスが作れる。SF映画の食品工場が可能なのです。しかし「塩酸で処理をすると、一体どれだけの塩素化合物が出来ているのかよく分からず」「なにせ加工食品のほとんどに<たんぱく加水分解物>は使われてるので…ちりも積もればけっこうな量となる」「むしろ化学調味料のほうが安全性が明確にされてる」まったく、うかうかできません。
「ならばどうすればいいのか?」「あとがき」には「逃れられないのであれば、知識を付けて、適度にうまく付き合っていくという他にありません」とありました。
高橋峰夫
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