短歌を読むこと
「語りだすオブジェ」
いつも、そこに短歌
松村由利子・著
本阿弥書店 本体1700円
松村さんが2冊目の短歌エッセーを出版された。もちろん著者の短歌もはいっているけれど、前作同様、いろいろの短歌にたいしてのエッセー集だ。詩の本や短歌や俳句などに関した本は、物語の本を読むように始めから読まないで、その時の気分にまかせてひらいたところから読むことが多い。8章になっていてひとつひとつに扱うというか切り口がある。しかも家の中のようすだ。クローゼット、キッチン、居間、子ども部屋、水回り、戸棚、寝室、そして、玄関、家の中をひとまわりする。だからかもしれないが、男の人の短歌もたくさんとりあげられているのに、生活的な匂いがする。それはもしかしたら著者が新聞社を離れて、フリーになりそれなりに生活が落ちつかれたのかもしれないなどと思ってみる。著者の目をとおして、生活をいつもと違った目でみる。
著者のブログそらいろ短歌通信もどうぞ。
5月の「YAの本を読む会」のとき、枡野浩一著の「ハッピーロンリーウォーリーソング」(角川文庫)を読みあってみた。

この短歌は「ほぼ日刊イトイ新聞」に毎日1句づつ掲載したものを1冊にまとめたものとのことだ。本の装丁が”良いね”という話がでたが、なんか短歌というかつぶやきのよう、そういう意味でも若い人たちにおすすめだ。それと、私は時々仕事をしながらNHKラジオの「ケイタイ短歌を読む」という番組を聞くことが多い。若い人の投稿短歌が中心になって、歌人をかこみ若い人のトークがある番組でおもしろい。私にとって短歌は状況的だし、俳句は絵画、イメージ的だ。詩は思考的に読むことが多い。
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