コラム

2010年良い年になりますように

 もうあとわずかで今年も終わりです。
静かにいろいろと思いながら、2010年を迎えたいとおもいます。
新しい年はもう少しゆっくり本を読みたいと思いますし、プログももうすこし充実させたいと心意気だけは充分です。
どうぞ、よろしくお願いします。

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キンモクセイの秋

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千葉高校の図書館の側にある一本の木、これはなんというのでしょうか?「キンモクセイ」ならず「ギンモクセイ」です。今まで気がつかなかったのが不思議です。木そのものは地味でいつも良く解らないのですが、今年は通りかかったらあの独特の匂い、でも、おなじみの黄色というか橙色の花のかわりに小さな白い花がたくさん咲いていて、そこから匂ってきます。白い「キンモクセイ」?があることはきいていましたが、花を見るのは初めてです。匂いも弱いので今まで気がつかなかったのでしょうか。
 やつあたりかもしれませんが、「キンモクセイ」はあまり好きではありません。あの匂い、ニセ匂いが市場にあふれているからで、特に消臭剤に使われていて、体調の悪かったときは”匂いの暴力だ”などと思ったことがあります。菜の花と同じで集まってけなげに咲いて自己主張している花をみると、腹をたてるのは花の方こそなのですよね。今日は白い花の側にいってほっとしたりして、秋の空はこれからずっと高くなることでしょう。
 やっと決算処理が終わり、税理士さんへ届けました。やれやれ!でした。

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台風一過!

 大型の台風、私のところは幸いにして、寝ているうちに駆けていってしまいました。昨夜は勉強会があったので心配しましたが、なんとか参加者帰り着いたようでした。
 でも、今日は台風一過というようにはいきません。雨は降らずに時々陽もさしてきたようなお天気でしたが、強風で前に進むのに風の力にさからうものだから、坂道を登りながら”よいしょ!”などと声を出してしまいました。夜空の星はとてもきれいです。
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千葉高校の銀杏の下は落ちた実でいっぱいです。もったいないと思いますが、かぶれてしまうのでそばをそっと通るだけにします。柿の葉を拾ったので、どんぐりを入れてながめてみました。
 9月23日から千葉県立中央博物館で企画展「縄文の躍動ー海と生きた人々の文化」がはじまっています。11月23日までなのでなんとか何回か?行かれるのではないかと思っています。ただ私は土曜、日曜のイベントには休みにはならないのでいつも残念なことが多いのです。
 それにしてもともかく決算を終わらせないと・・・あ〜ぁ!(これはため息です)


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「まき貝のうた」復刊を

         『まき貝のうた』復刊を
                       
『まき貝のうた』という童話を知ってますか。坪井郁美・作、西村繁男・画で、1985年の福音館の本(品切)です。考えたら、もう24年前の本ですから、今の子供らに紹介する時は「皆さんのおじいさん・おばあさんが子供だった頃のお話です」と言わなければなりませんね。作品の年代設定は分かりませんが、作者は1940年の生まれ、生きていれば69歳になる訳ですから、彼女の子供時代だと思います。小学4年の女の子が主人公ですから..。名前は橋本尚子です。
 寝たきりの母親が入院して秋に退院するまでの3か月の、尚子の家族と友達のエピソードが12話つづられます。母親が入院したので、父親が船を降りて家に戻ってきます。父親が好きなのに、どう接していいか分からない。姉・兄・弟も自分を誤解する。理解者の母親はいない。父親のくれた、耳に当てると歌の聞こえる大事なまき貝も手放してしまいます。そのいきさつに登場する、同級生のけんじにも普通に接しているのに、ぎくしゃくしてしまう。いい家族・友達、普通の町の人達です。今考えても、深刻な話ではありません。でも子供にとっては大問題です。自分の気持ちを自分で持て余してしまう。3か月後、母親が戻ってきて物語は終わりますが、まだ寝たきりです。つまりはじめに戻っただけで、環境は変わりません。でも変わったこともあります。尚子は成長しています。3か月の間に泣いたり悩んだりした事は貴重な体験でした。この4年生ぐらいに、誰でも体験したような事は大人になると忘れてしまいます。でも作者は覚えていました。この子供の心理描写・尚子の気持ちの揺れは、今の子供達でも十分共感できます。
 私がこの本を薦める理由はもうひとつあります。ストーリー・テリングに使えるのです。臨場感のあるおはなしです。
 まず10話の『台風』です。単独で完結するのですが、すみません、勝手に手を入れています。つまりけんじの母親やけんじとのいきさつ、金子先生とのいきさつは前の話が絡むので、割愛せざるをえません。つぎは11話の『秘密のかくれ家』です。そのまま使えます。これに12話の『退院』も一緒に付けます。ただし雲の場面は、勝手に割愛するので、元々短い最終話がすんなり入ります。この最終話の最後のセリフ、つまりこの本の完結のセリフを言うために、おはなしでやってます。
 余談をいくつか。
 母親の病気は脊椎カリエスでしょう。作者の母親がそうだったかも..。分かりませんが、1941年生まれのアニメ監督・宮崎駿の母親も脊椎カリエスでした。宮崎は「子供の時に母親が寝てて(子供が)台所をやらなきゃいけないというのは決して、美談じゃないですよ…日常でやるとつらいですよ」と言ってました。
 もうひとつ、12話に小使いさんが出てきます。小使いは、今は差別語です。でも当時の、この話の中では問題ありません。私は高校の用務員です。この本の用語は、仲間でも問題になりませんでした(組合ではむしろ『ハリーポッター』の中の管理人(caretaker)のウイルチの描写の方が問題になってます)ぜひそのまま復刊してください。(なお203pの「校内」は「校門」に直してください。)
 と、余り売れないでしょうが、今の子供達にも必要な本だと思いますので。ここで勝手に、復刊の希望を表明します。
        高橋峰夫
復刊ドットコムにリクエストしてください。

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嵐が吹きあれて

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 ニュースによると台風は銚子の横を走っているようです。これからまだ雨風が強くなるとのことです。朝は自転車で走るくらいの速度だとのことでしたが、昼頃から時々シャー、ヒューと横なぐリの雨風です。銀杏の青い実が木の下一面に落ちていました。
 昨日に続けて、朝から棚卸しと掃除、特に本棚の後の方、高い所のほこりはいつもは掃除ができないので、棚卸しの時には欠かせません。今日は決算のための作業ですが、店の性格上一年に3回この作業があります。8月末の税務上の決算、12月末の一年の終わり、そして3月の年度末、いつもバタバタとせわしない日を迎えます。
 今日は作業が終わりましたが、これから決算の帳簿の締めです。今年度も赤字のよう、やりたい仕事をしているので、そんなに儲けようとはおもいませんが、生活していけるだけの状態でありたいね、と仲間の人たちと話します。
 選挙の結果が少しは生活にプラスになりますように!
 明日から学校もはじまり、元気な子どもたちの声が聞こえますように!読書には良い気候にもなるので、おもしろい本をせっせと紹介したいと思っています。

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8月も終わり近く

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朝すこしづつ降り始めた雨は、台風らしく時々激しく降ります。夜半からひどく降るとのこと、今回の選挙の日らしく荒れ模様です。選挙の投票会場を横目で見ながら店にむかいました。その側の千葉高校の裏の薮に白い花が楚々と咲いています。はじめのうちはよく見ないまま、「からすうり」の花のように思っていましたが、昼も咲いているのでそうではありません。昨夜少し折って家で調べてみたら「センニンソウ」のようです。花からのびているのが仙人の白いヒゲのようなので、ついた名前とのことと書いてあります。夫のあだ名は仙人でした。白いヒゲをはやしていたわけではなく、飄々として、つかみどころのない人だったからです。いま、ラジオでは選挙開票のニュースがながれています。仙人の夫は笑っているだけでなにもいいません。
 今日、明日、店では決算棚卸し+おそうじです。スタッフはみんな期日前投票をしたようで、あの期日前の投票場で、誓約書を書かせられるのはどういうことなんだろうなどと言いながら作業です。
 台風が過ぎるときっとすっかり涼しくなってしまうことでしょう。秋も冬も駆け足でやってきます。

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もう秋の空

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 たのまれた原稿に取りかかるのが少し遅れてしまったから、一日家でこもって作業をした。今年は体調があまり良くなくて、なにをするにも時間がかかってしまう。このお休みのはじめの頃にお墓参りに行って、熱中症にならないように充分気をつけたつもりなのに、やっぱり途中で気分が悪くなり、早々と帰ってきてしまった。それで、すっかり予定が変わってしまった。
 今日の空はもう秋のようす。夏雲のかわりに真綿をひいたような雲が、空いっぱいにひろがっている。明日からは普通の生活がはじまる人たちも多いので、電車も混むことだし、取次ぎに行くはずだったけれど少し延ばすことにした。
 「本屋からみた、子どもの本事情」を書き上げる予定、うまくまとめられるかな?

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8月15日に

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 ひどく暑い一日になった。夜中、月が明るくて流星を数えることができなかったけれど、輝く星を見ながらある人のことを思った。記号にするのは不本意だけれど、あまりあきらかにしたくないとのご家族の意向もあって、仮にAさんとしておこう。
 先月Aさんはひっそりと亡くなったと、しばらくいろいろなお手伝いをしていた人から連絡があった。ひと月ちかく前にたおれて意識のないまま亡くなったとのことだった。
 Aさんとはどれ位前からのおつきあいだっただろうか。20年以上も前、店で2歳くらいからの幼い子どもたちと母親に「おはなし」をしたり本を読んだり、その時の主力のメンバーだった。その後、近くの保育園に「おはなし」の出前に行くようになった時も、中心になっていただいた。Aさんの「おはなし」は風貌に似合わず骨太で、特に中国の昔話が楽しかった。自宅でも毎日文庫をしていたとのことで、毎日?と驚いて聞いたとき、娘さんが3歳の時の高熱が原因で知的障害があり、その娘さんと遊びに来る友だちのために、”毎日文庫なのよ”。その後、子どもたちの自立のため、千葉市でグループホームをつくる運動をして第一号になった行動力のある人だった。
 Aさんはたくさん本を読む、ファンタジー的なものが好きで、よく安房直子の本の話などもした。その他、戦争に関した児童文学もかならず読んでいた。できるだけ買って、けれどそれらの本は惜しげも無く他の人にまわしたりあげたりする、その理由はAさんの少女時代に体験したことからだった。
 ある日、店の作業スペースでおはなし会の打ち合わせをしていたとき雷がひどかったことがある。私も雷は嫌いだけれど、その時のAさんの顔は恐怖でいっぱい、驚いた私に”雷の音は焼夷弾の音なの”
 Aさんは私にとっては歳の離れたお姉さんの世代で、私は戦争のことは知らないけれど、Aさんは女子学生として工場で勤労奉仕をしていた。そして空襲、大森で焼夷弾がふるなかを逃げ回り、”焼夷弾の音は雷の音、バリバリってね”。男手のない所帯のなかでの生活と苦労の話。
 最近は緑内障でほとんど見えなくなっていても本を手放さなかった。いよいよ読むことが難しくなって、”でも、持っているだけでも嬉しいから”と「たそかれ」(朽木祥・作)を贈った時のお礼の電話が最後になってしまった。
 私も家族を次々に見送ったりしてできなかったことなのだけれど、Aさんにあの大森での体験の「聞き書き」をしておけばよかったのに、それがいまはとても残念に思う。
 

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64年目の8月6日に

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「ひろしまのピカ」
丸木俊 文・絵
丸木位里 協力
小峰書店 本体1500円


 平凡であることを悲しんではいけない
 平凡であることを笑ってはいけない

 一日がまわる
 顔を洗って、食事をして
 急いで部屋の鍵を閉めたり、開けたり
 ついでに心の鍵も
 いつもの電車 いつもの時間
 帰るところがあって、行くところがある毎日の繰り返し
 平凡であることを嘆いてはいけない

 一瞬の閃光と熱風に
 黒い風が吹き上げ、黒い雨が降りそそぐ
 
 平凡であることを忘れてはいけない
 平凡な未来を人々から奪ってはならない
 

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7月のお盆

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関東も梅雨が明けたとのことです。暑いだけでなく今年は強風でどこもここもジャリジャリです。いつもの年だと梅雨明けにはかなりのまとまった雨が降って、ともすると雷まで大騒ぎ、そしてかぁ~と太陽が照りつけるのですが今年はぐったりです。
 朝7時頃庭の植物に水やりをと裏にいってみると、ローズマリーの茂みのなかにトンボが羽を休めていました。そばにいっても逃げません。風と暑さに弱っているようです。しかも、羽化したばかりなのでしょうか、体のいろも薄いような気がします。でもしばらくしていってみたらいないし、下にでもと探して見ましたがいないのは、飛び立つことができたのでしょう。家の側に学校のプールがあります。いま、学校のプールはトンボが育つ所です。プール掃除でつかまえたヤゴを教室で飼うクラスも多いとか、トンボだけでなく学校は大きな樹々や緑が多いので、ある意味では都会のオアシスの役目を果たします。でも、防犯上なかなか自由に散歩したり遊んだりできないのは残念です。
 夜、店からの帰りチラホラと提灯を持った人たちが歩いて行きます。店の近くにはお寺が多いので、お参りにいく人たちです。私は8月にお盆というところで育ったので、最初7月の迎え盆に出会った時には、何かとちょっと驚きました。
 空は強風でゴミが飛んでしまったのでしょうか、☆がでていました。冬の空とちがって、☆はチカチカとまたたいてはいません。暖かくゆっくり輝いていました。月もきれいです。
 明日も暑いとか、外気と室内の気温の差に体のバランスを上手にとりたいものです。ほんとうは先祖を迎えて穏やかな祈りの日を迎えたい、そしてその間をぬって、先祖と一緒に、お祭りで元気な祈りの日をおくりたいものです。夏のはじまりです。

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