これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山   
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自然

2017年3月 4日 (土)

宮沢賢治の鳥

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「宮沢賢治の鳥」
国松俊英 文
舘野鴻 画
岩崎書店 本体1700円

宮沢賢治の作品にはとてもたくさんの鳥が登場する。なんでも70種類以上の鳥たち、それに鳥の種類だけでなくいろいろな場所や季節に登場する鳥、鳥の状態、鳥のおもいまで、それらはあたかも宮沢賢治の心象が鳥に表現されているようだ。
フクロウ、そしてミミズクは一番多く登場するのではないだろうか。今は勝手に飼えなくなったが、昔は北海道から九州まで山林や平地の林の良く見られた鳥だ。賢治自身がフクロウと思っていた様な気がする。自然の守り神、自然と神と人間の間を橋渡しする役目がフクロウ=己とおもっていたのではないだろうか。
 この絵本では賢治の作品にでてくる鳥たち「フクロウ」「かわせみ」はちどり」「よだか」「おおじしき」「かっこう」「とき」「からす」「もず」「はくちょう」それらの鳥がでてくる作品10場面の絵が描かれているページが交互になっている。文は鳥の事について、自然のことについての作品がたくさんある作家、そして、なによりも画家の力が充分に見開きで描かれている細密で華麗な鳥たち、また1冊宮沢賢治の世界を表している絵本が出版された。
 もう少しすると冬鳥が帰っていく。

2017年2月21日 (火)

みどりの町をつくろう

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「みどりの町をつくろう」
アランドラモンド・さく
まつむらゆりこ やく
福音館書店 本体1400円


アメリカ・カンザス州のグリーンズバーグに巨大な竜巻がおそいました。2007年5月4日のことです。その頃のグリーズバークには1400人くらいの人が住んでいました。(作者のことばより)カンザス州というと私はあの「オズの魔法使い」の物語を思い出します。あの物語も竜巻でオズは一瞬のうちにとばされてしまいます。住民の数は800人ほど、あたらしい街をめざして人びとは活動します。その新しい街、人びとは自然の恵を生かす街にしようと計画します。グリーンズバーグのグリーンというのはなんだろうと人びとは考えます。世界中から再建のためのものが集められます。物だけではありません。たくさんのボランティアの人びともかけつけました。ウォラックさんがみどりというのは自然のめぐみを活かして暮らす事だといいます。街をみどりにしよう!人びとは取り組みます。話し合いを持ちます。みどりの家、みどりの街ってどんなところでしょうか。
 わたしたちの日本も災害がいろいろのところでおこります。水害・火山・地震・・・今年の冬は北海道の方では寒波と大雪がありました。津波や地震などの自然災害ばかりではありません。なんといっても福島の原発事故がありました。この絵本では街の人びとが力をあわせて復興というか、グリーンバークの名前のような街をつくろうとします。この絵本はその実話にもとずいて描かれています。残念ながら福島の原発事故はこのようにはいっていません。事故をどう収集していったら良いかはまだわからず、混迷を深めています。それなのに経済を中心にして政府は今なお原発を再稼働しようとしています。自然と共生していくのではなく、自然のなかにはないものを人類はつくってしまいました。自然を征服するものとして捕えています。自然と共生をめざして、科学の力を使い豊かにするのにはどうしたらよいのか、この絵本はそれをわかりやすく具体的に描いています。

2016年12月 6日 (火)

しもばしらしゃくしゃく

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「しもばしらしゃくしゃく」
ちいさなかがくのとも1月号
ほりかわりまこ さく
福音館書店 本体389円

ゆうちゃんの吐く息は真っ白、おかあさんといぬのハチといっしょに公園をとおります。すっかり寒い、足下で不思議な音がします。しゃくしゃく しゃくしゃく。地面からしもばしらがたっています。このままだときれい、しもばしらはどんな風につくられるのでしょうか。

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「しもばしら」
野坂勇作・さく
福音館書店 本体900円


この本は「しもばしらしゃくしゃく」のおにいさん版です。はーちゃんはおばあさんといっしょに畑にいきました。しもばしらは石をもちあげるくらい力持ち?家に帰ってはーちゃんはしもばしらを冷蔵庫で作ってみました。しもばしらは太陽がのぼるとくちゃくちゃの泥水になってしまいました。
 私は東京へ出て来てはじめてしもばしらをみました。雪が降る所ではしもばしらは見ることができません。朝早く起きて土のところを歩くと”しゃりしゃり”と私には聞こえました。

2016年11月20日 (日)

北極の宝もの

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「北極の宝もの」
文 ダナ・スミス
絵 リー・ホワイト
訳 みはらいずみ
あすなろ書房 本体1400円

女の子が住んでいるのは北極、どこもここも氷と白色、女の子ははおじいちゃんと犬とその白のなかにいる。昼間も暗く、このままがいつまでも続くのかしらと時々不安になってしまいます。時には色がみたいな。そうおもっているとおじいちゃんは望みは宝物だっていう。宝物なら色は金色シマフクロウの目の色、毎日色がみたいと願っている私をおじいちゃんはにっこりわらってでかけよう!だって。暖かくして音をたよりにみんなで出発、つめたい海やねむっているアザラシの側をとおってすすんでいくと雪のけぶった山について、みんなで待つと・・・まってまって、いっぱい待っているとみごとのオーロラが見えた。北極の冬は氷だらけで、でも一瞬息がつまったように赤・青・黄色・それらが煌めく、色のオーケストラのような空を皆でみたの。そして、家に帰ると私はつかまえた色を描いた。
 雪国で子ども時代を送った私は1ページ目に空から降ってくる雪をつかまえようと口を空にむけていた絵に思わず笑ってしまった。懐かしかった。私の場合の白は氷でなく雪だった。くる日もくる日も雪、雪、雪、大雪の後の空の青の色をおもいだす。それだけに春の緑も輝いていた。
 ドキドキと心弾ませて家族みんなでオーロラを見る。天からの贈り物だ。ヒゲづらのおじいちゃんにしがみついている女の子の顔も輝いている。それも天からの贈り物だ。

2016年11月 7日 (月)

カリブーの足音

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「カリブーの足音」ソリの旅
たくさんのふしぎ12月号
大竹英洋 文・写真
福音館書店 本体667円

久しぶりに写真家大竹英洋さんの本が出版された。ブログで少し前から発表されていたので楽しみにしていた。大竹さんには前に「ノースウッズの森で」のなかのことをお客様に聞かれてわからなかったのでメールで質問をだしたら、とっても丁寧な返信があって、それ以来ますます気にかけるようになっていた。大竹さんはその頃は完全にカナダのノースウッズの森に軸足をおいていて、日本にたまに帰っていらっしゃるようだった。こんどのこの本は前にでていた「春をさがして カヌーの旅」の冬バージョンだ。夏と森はどうかわるのか前とちがって今度はカヌーをひいて出かけたことが書かれている。旅は前と同じウェインの案内で彼が作ったさまざまな道具が紹介されている。小型飛行機で森の入り口まで運んでもらって後はカヌーで森の奥まで、そこでキャンプをしながら動物たちの観察や写真をとったりして旅は終った。本命はウッドランド・カリブー、最後の日に群れに出会うことができた。もちろんオオカミの群れにも出会う。
 森の動物たち関係なく樹木が材木や紙などを得るために人間たちはドンドンと開発をすすめていっている。ウェインがつくった道具たちをつかいながら生き物たちと共生していくことを考えたと折り込みに書かれている。
 今日は北風が強くて寒かった。北海道は雪が積もったとか。寒がりのくせにやっぱり雪国で育ったからか私は寒い時ぼど気分は元気になります。ノースウッドの森の空はきれい!今日の千葉の空もきれいだった。
 11月19日6:00〜8:00東横線学芸大学駅のそばの平均律で映像とトークの会があります。

2016年10月18日 (火)

わたしたちのカメムシずかん

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「わたしたちのカメムシずかん」
やっかいものが宝ものになった話
 たくさんのふしぎ11月号
鈴木海花 文
はたこうしろう 絵
福音館書店 本体667円


 この本は以前から出版案内があって出たらともかくと思っていたのに、とうとう紹介するのに2週間もたってしまった。私に出版の案内をくださったのは全国農村教育協会という出版社の大久保清樹さんだった。向かいの県立中央図書館で「図鑑」のフェアをした時、中年?の男の人が入って来て名乗られ、東北の話がでて、あそこで生きていた生き物たちはどうしているのかと問いかけたことに、ある小学校の話をしてくださった。岩手県葛巻町立江刈小学校、そこで子どもたちがカメムシの研究活動をしていて、そのことを少年写真新聞社が出している「理科教育ニュース」にかかわった先生たちの紹介記事が連載されていて、大久保さんも寄稿されていること、「たくさんのふしぎ」11月号で刊行されるということだった。
 この本にもあるようにその話を聞いた時おもわず”カメムシ!あのくさい虫ですか?”と聞いてしまった。小学生くらいの子どもがカブトムシなどに興味をもつのは良く聞く事だけれど、カメムシなんて害虫でしかない(私にとってはゴキブリと同じ)ちょっと信じられなかった。
 大久保さんがおくってくださった「理科教育ニュース」のコピーを読みながら「たくさんのふしぎ」を楽しみにしていた。魔の8月、昨年に続いてさんざんな月になって、9月になっても本を読む事がなかなかできないままに、やっと10月に入ってから読むことができた。それは「カメムシ」のことというより子どもたちの学ぶということの原点を示してくれるような本だった。少しばかりのチャンスとねばり強いおとなの助言で子どもたちはびっくりするような力を発揮して、それはおとなを動かす力になる事を示してくれる。この町は人口7000人くらい、江刈小学校は全校生徒29人、東北の自然の厳しい、かといって観光資源もないきびしい町とのこと、校長先生のひらめきで子どもたちがカメムシの研究をする、それはおとなを動かしていき、おとなたちの生きていくエネルギーになっていくようすが描かれている。教育の基本をあらためて思った。
 ところで「カメムシ」が私の好きな「アメンボ」の仲間とのこと,ワァィー!!
 

2016年10月 7日 (金)

シロナガスクジラ

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「シロナガスクジラ」
さく ジェニ・デズモンド
やく 福本由紀子
BL出版 本体1600円

迷走台風で夏の気候は不順、10月になってもまだ昨日などはひどく暑い一日でした。7月に出版されていたこの本も東京BCが閉鎖になってなかなかタイムリーに新刊を見る機会がなくやっとみることができました。期待以上のとてもきれいなそして解りやすい絵本になっています。男の子が本棚から1冊の本を取り出します。その本はシロナガスクジラの本です。シロナガスクジラは地球上最大の哺乳類です。長さは30メートルにおよび(その長さを乗り物を並べて解りやすく描いています。)色はほんとうは灰色なのだけれど水の中では青くみえます。(この本の見返しは海のなかを泳いでいる青い親子のシロナガスクジラです)目は小さくてほとんど見えないけれど、耳は抜群に感度が良いし、大きな声、重さは160トンくらい(60頭くらいのカバが積み重なっている重さ)、その他シロナガスクジラの特徴をわかりやすいものに置き換えて描いています。それにどの場面にも男の子がいて解説?をしています。この絵本はいわばあたらしい描き方をしている図鑑のような本なのですが、絵本の特徴をいかして描かれていて、こんなシロナガスクジラの説明があるのだとうれしくなります。
 いつのまにか男の子はうつらうつら、シロナガスクジラはひんぱんに息継ぎをしないといけない、だから寝込んでしまうなどできないのだよ・・・男の子は夢の中・・・私もシロナガスクジラに会ってみたいなぁ
夢のなかでもいいから。

2016年9月 4日 (日)

アニマリウム ようこそ、動物の博物館へ

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「アニマリウム ようこそ、動物の博物館へ」
ジェニー・ブルーム 著
ケイティ・スコット 絵
日本語監修 今泉忠明
汐文社 本体3200円


みごととしかいえない本です。何がみごとかというとまず描かれている絵が細密でわかりやすい。文も総ルビがふってあるのでゆっくり興味にまかせて読む事ができます。表題「アニマリウム」とはAnimal(動物)+rium(場所を表す接尾語)を組み合わせた造語とのことです。ここでは「動物の博物館」の意味でつかわれていると中の袖に説明されています。そして監修者が説明しているところによると<今、地球上には、およそ190万種の生き物がいます。それは、私たちが存在に気づき、ひとつひとつに名前をつけたものです。P3より>人類はそれらを分類学という方法で理解しようとしました。ところがその方法では大航海時代のヨーロッパにはたくさんの動物がもちこまれて難しくなり、スェーデンのリンネが新しい分類法を考え出しその標本は博物館に保存されるようになりました。
 この本は分類された動物が進化していく過程が描かれています。種が何百万年かけてどのように進化していったかがわかります。8〜9Pにわたって見開きいっぱいに「動物界の生命の樹」が描かれていて、ダーウィンが「種の起源」に説明している「生命の樹」のこと、まず第1展示室は<無脊椎動物-海綿動物・軟体動物・刺胞動物・節足動物そしてそれらさまざまな無脊椎動物がすんでいる礒や浜>とすすんでいきます。第2展示室は<魚類>第3展示室は<両生類>第4展示室は<爬虫類>第5展示室は<鳥類>第6展示室は<哺乳類>もちろん各々が住んでいるいる所の背景や様子なども描かれています。
 大型のしっかりした図鑑なので家庭で購入するのはいろいろの面で難しいとおとなは言います。それに、万人向けの本ではないかもしれませんが、ぜひ図書館や学校では購入して子どもたちに見せてほしい、私たちの地球は決して人間だけが、私だけが生きているわけではない、共生の意味がすこしでも理解できるように願います。とても美しい本です。

2016年8月15日 (月)

机の上の植物園

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「机の上の植物園」
おくやまひさし
少年写真新聞社 本体1800円


さあ!夏休みも後半になりました。ここ近年夏休みの自由研究の相談がほとんどなくなりました。千葉市は課題図書の作文も6月に書くのでどうしようかという相談もあまりありません。夏休みの宿題は少なくなってしまったのでしょうか。ある人にいわれたのですが夏休みは塾なのだそうです。夏休み中の塾に使うお金は高額だということです。虫をとって観察記録をつけるとか、何かを育てるとか、もしそんな宿題に取り組むのは小学校低学年のようです。
 この本は植物の観察です。いろいろな植物、机の上?なので食物関係が多く描かれていますが机の上にただ置いておいたらどうなるか、土の中に埋めたらどうなのかと比べています。植物が育つのは水と光が必要だということ、土の中に埋めたものは土のなかに水分があるけれど、机の上にただおかれたものは水分を摂取できなくてひからびてしまいます。たとえば豆はどうでしょうか?
 とてもわかりやすくてイラストもきれいです。見ていても楽しいし、絵を描く人も参考になるとおもわれます。ただひとつ気になったのは「じゃがいもの芽」これは有毒なので食べてはいけない、低温保存のことが書かれていて、売るために芽がでてこまるから放射線処理をするとのことは一言も書かれていませんが、描いて欲しいと思いました。我が家のニンジンの頭のところを水のはいったお皿に置いておいたのが芽をだしてだいぶ繁りました。泥付のニンジンをつかうとその葉は色濃く元気です。もう少し繁ったらパセリがわりに料理に使います。著者に同じ観察の本「草の根のたんけん」があります。

2016年8月 9日 (火)

川は道 森は家

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「川は道 森は家」
たくさんのふしぎ9月号
伊藤健次 文・写真
福音館書店 本体667円


豊かな森が広がり長い山並みが続いている。そのあいだをいく筋もの川が流れている。ただしこの風景は空から見たもの。ここは北海道の北西、日本海をはさんだロシアの沿岸のシホテアリニ山脈だ。そこに住んでいるウデへ族の猟師と川を遡ります。ヤール村に行き着きました。「私たちにとって、川は家。タイガがあるから暮らしていける」と語るのはアンナ(P17)、川にはたくさんの魚がすんでいる。高い木々、熊や鹿やイノシシたちが住んでいる。かれらは川を渡り、森から森へ移動して、子どもを育てていく。世界には私たちの知らない世界がひろがっている。

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