2008年6月19日 (木)

海からのおたより6月

検見川の浜で貝をさがそう

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 梅雨の晴れ間、千葉県立中央博物館の観察会が千葉市美浜区の検見川の浜で行われました。美浜区はすべてが埋立地で千葉ロッテマリンスタジアムのある幕張の浜、検見川の浜、いなげの浜とそれぞれ管理者が違う人工の海岸が続いています。これらの浜のおもしろいところは山砂に混じった化石や東京湾の地層から洗い出された古い貝と、最近外国などから入ってきた外来種、いわば最新の種類が拾えるのです。
梅雨の晴れ間の少し潮の引いた浜辺には潮干狩りでアサリなどを採っている人が大勢いました。わたしたちの今回の観察会は「海岸で貝をさがそう」という企画なので十数人の参加者は食べる貝ではなく、ひたすら浜辺に打ち上がった貝がらを採集します。帯のように波が残していった漂着物を見ながら歩き、気になる貝を拾ってビニール袋に入れていきます。たくさん採れる種類はなるべく状態のいいものを選び標本にするのです。貝は拾ってから標本にするまでが案外大変なのです。
�拾った貝は水道水でよく洗って乾かす。
�種類ごとに分けてチャックつきのビニール袋に入れる。
�図鑑などで名前を調べる。(同定という)
�ラベルに貝のデータを書き込む。(場所と日付は忘れずに)
今回は�はできないのでその場で名前をつけました。ここまですれば立派な貝の標本です。がんばれば40種類ほどの貝がみつかるそうです。千葉市の人工海浜では図鑑に載っていない貝も打ちあがります。近ごろ、白ハマグリという商品名で売っているホンビノスガイ、ミドリイガイ、ウスカラシオツはここ10年ほどで急に見られるようになった外来種です。

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(クリックしてください。青い印の貝、ミドリイガイ・ホンビノスガイが外来種です)

 これは息子と下見に行ったときに作った標本です。当日は下見では全然見つからなかった貝が拾えたりと同じところでも日によってずいぶん違うものです。今回はボランティアとして名前付けのお手伝いなどをしたのですが、人によって拾ってくる貝も違っておもしろいなと思いました。
検見川の浜の一角に記念のオブジェがあります。貝をかたどって作られていますが千葉にはいないはずの貝なのです。ちょっと笑ってしまいました。
みなさんもぜひ身近な海で貝をさがしてみてください。

どんぐりつうしん変集長 谷口優子








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2008年6月 1日 (日)

観察会のおさそい

観察会へのおさそい

千葉県立中央博物館主催の「みんなの観察会・海岸で貝をさがそう(行事番号54)」が6月15日(日)10:00~14:00(昼食後自然解散)検見川浜で行われます。現地集合、現地解散で参加費は無料です。マテガイ、アサリなどの食べられる貝と化石が拾えます。まだ参加者に余裕がありますので往復はがき、FAXで中央博までお申し込みください。くわしくは千葉県立中央博物館HPの催事案内をごらんください。当日わたくしも参加いたします。
どんぐりつうしん変集長 谷口優子

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2008年5月31日 (土)

海からのおたよりー5月号

海からのおたより 2008年5月
ゴミ0の日〜クリーンアップキャンペーンに参加してみました〜
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 5月30日はゴミゼロの日。知人が主催する「かもめのクリーン隊」から千葉ポートパークの海岸清掃に参加しませんか、というお誘いがきました。今回の催しはただゴミを拾うだけでなくJEANという国際海岸クリーンアップキャンペーン(ICC)の日本での窓口になっているNPOにゴミを細かく分類し、ゴミの内容を報告することを目的にしています。海のゴミにはとても興味があったので参加してきました。
まずミーティングで今回の趣旨、目的を聞いた後、それぞれ燃えるゴミ、燃えないゴミ、に分けて30分間拾いました。それらのゴミを集めてJEANの分類ごとにゴミの数を数えていきます。たばこのフィルター、花火、ガラス片、お菓子のパッケージ、プラスチック片・・・・・こまかく分類することでその海岸の特徴が浮かび上がってきます。
ポートパークは千葉市で唯一の干潟(人工ですが)で市民のいこいの場になっています。
潮干狩りする人、犬の散歩をする人、凧揚げをする人、観光客、港関係の方、こどもからお年を召した方まで狭い割にはこの海岸は利用する人がとても多いのです。ゴミを見ていても遠くから流れてきたものよりもここで捨てられたものが多いことに気がつきます。たくさんの方たちとゴミを拾ってみると以前わたしがこの場所でゴミを拾ったときと違ったものが見えてきました。釣り好きの方からゴミとなった釣具の説明を聞いたりしてとても勉強になりました。
「美しい海をこどもたちへ」JEANのHPのトップに掲げてあるフレーズです。

6月5日~10日まできぼーる1Fで「かもめのクリーン隊」の活動紹介のパネル展示があります。

どんぐりつうしん変集長 谷口優子

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2008年4月16日 (水)

海からのおたよりー2008年4月

近代化のなかでーゴミ問題

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 社宅から新築マンションに引っ越しました。新居には押入れがないのでいろいろなものを処分しなければなりませんでした。引っ越して半月ほど経ちましたがまだまだ段ボールに囲まれた生活です。マンションには最新の設備がついていますがなかなか使いこなせず悪戦苦闘中です。
みなさまは「キッチンディスポーザ」というものをご存知でしょうか?流し台の排水口の下で生ゴミを粉砕して流す装置です。6リットルの水を流しながらシンク下の器械に生ごみを入れて蓋のスイッチをオンにするとカッターが残飯・肉・魚・果物・野菜を砕いて流れるそうです。(まだ使っていません)マンションの地下には専用の浄化槽があり、処理をしてから下水に流すということです。最近のマンションはこれを売りにしているようですがわたしはどうもなじめないでいます。千葉市は週3回ゴミの収集があるので真夏でも生ゴミで困ったことはありません。本当に困るのは標本用に採ってきた貝の中身ですが台所ではとても処理できたものではありません。先日、テレビで日本一汚い川が付近の家に協力してもらい台所のゴミをきちんと処理して流すことできれいになった、という番組をやっていました。東京湾の汚れの7割は家庭排水が原因だそうです。排水口は海につながっています。たとえ処理するにしても生ゴミは流さない方がいいに決まっています。無洗米を使ったり、網の目の細かいネットを使って生ゴミを流さない努力をしてきたわたしにとっては必要ないものです。水を節約する?という食洗機とディスポーザはいらないのになあと“快適なくらし”の新居で残念に思っています。

どんぐりつうしん変集長 谷口優子

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2008年3月 9日 (日)

海からのおたより-2008年3月


    シナハマグリの真珠
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ひなまつりといえば蛤のお吸い物です。旧暦の3月3日ごろは1年で最も潮が引くので磯遊びとひなまつりは深いつながりがあります。ハマグリは右、左同じ貝でないと二枚の貝がぴったりと合わないので夫婦和合の象徴になっています。女の子の幸せを祈る気持ちがこめられています。二枚貝はアサリでもシジミでもほかの貝とは合わないのですが蛤はやはり昔からごちそうだったのでしょう。今年は店頭にいろいろな蛤がならびました。大きい「地はまぐり」とよばれる九十九里浜や鹿島灘でとれたチョウセンハマグリ(1つで500〜600円くらいします)、千葉産の*ハマグリ、中国から輸入したシナハマグリ。「蛤」といっても実はいろいろな種類があるのです。我が家は手ごろなシナハマグリを買ってきました。
食べていると「がりっ」としました。砂かしら?と見てみるとなんとシナハマグリの真珠でした。形はいびつですが表面はつるつるしています。色は蛤の内側と同じ乳白色です。貝のからだに入った異物をつつみこんでからだを守るために真珠はつくられます。
ふつう真珠貝とよばれるアコヤガイだけでなくどんな貝でも真珠ができる可能性があるようですが自然にできることは極まれです。ちょっとうれしいひなまつりになりました。
 
*千葉県の天然のハマグリは絶滅してしまいました。九州で稚貝を採って台湾で育てた
ハマグリを千葉漁連で人工的に放流したものが最近市場に出るようになりました。
 
         どんぐりつうしん変集長  谷口優子

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2008年2月21日 (木)

海からのおたよりー2008年2月

早春の海
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 南房総に花の季節がやってきました。海が見える千倉・白間津地区のお花畑にはポピーやストック、キンセンカが咲き、お花摘みをたのしむ観光客がたくさんやってきます。
お花が咲いているので暖かい、と思う方が多いのですが、案外館山の朝は冷え込みます。
今年は雪も降り、お花が凍ったという話を聞きました。
海では打ち上げられた海藻を拾う人をちらほら見かけるようになりました。春先は寒さに耐え切れなくなった南方系の貝が拾えるのでこの季節はちょっと楽しみです。
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 潮がひいた岩場で子どもたちが呼ぶ声がします。何か見つけたようです。「ハナデンシャがいる!」。ハナデンシャはウミウシの一種でめずらしい生きものです。花電車のようにはでで刺激すると光るそうです。花電車といってもわたしも高校生のときに都電荒川線の花電車を見たきりなので子どもたちは「?」ディズニーのパレードの車のようなものだといっておきました。子どもたちは「またまたへんないきもの」という本を見て知っていたようです。さわるとぷにぷにしてクラゲよりも少しかたい印象です。生態はまだよくわかっていない生きものです。
 この日のお宝はこれ。ぴかぴかのタカラガイ類です。
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どんぐりつうしん変集長 谷口優子

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2008年1月27日 (日)

海からのおたより-2008年1月つづき

 祖父の思い出

 貝の入っている箱を引越し前に点検しようと思ったのでひさしぶりに開けてみました。
この貝とともに入っているのが母方の祖父の形見の貝です。
南アメリカのアワビのなかまのクジャクアワビ(メキシコガイ)です。

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 祖父は当時人気のあったかざりものの貝をいくつか持っていました。
日本橋三越がお気に入りでときどき出かけて行ってはいろいろなものを買ってくるのでした。
いつも孫にそれらを自慢して見せてくれるのです。
祖父はすこし痴ほうがはじまっていましたがあるときわたしにくれました。
祖母が「気の変わらないうちに早くしまっちゃいなさい」といって高価なのにありがたくもらってきました。
その後祖母が先に亡くなり、祖父もそのあとを追うように亡くなりました。
残ったほかの貝がどうなったのかはわかりません。
貝好きのDNAは受け継いだようです。
 どんぐり変集長

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2008年1月26日 (土)

海からのおたより 2008年2月

アラフラ海の大きな貝

わたしの手元にはいくつかの大きな貝があります。少々我が家に飾るのには大きすぎるのでふだんは大切にしまってあるのですが、この場をお借りしてご紹介いたします。
8年ほど前、わたしたち一家は館山市に住んでいました。そのころのおはなしです。
その1
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 駅前のおみやげ屋さんの店先で大きな貝を見つけました。世界最大の巻貝「アラフラオオニシ(大螺=オオニシというのは大きな巻貝という意味です。)」という貝でした。博物館でしか見たことがない貝でしたのでいなかのおみやげ屋さんの店先においてあって(それも2つも)とてもびっくりしました。なんと売り物で値段がついています。わたしはすぐにほしくなってしまいました。しかしその貝の大きいこと。(ものさしは40センチあります。こんなに大きいのですよ)。とても持ち帰れる大きさではありません。しばらく悩んだあとおとうさんに頼んで車で休みの日に貝を買いに行くことにしました。値札についていた名前は「アラフラ大西」。ちょっとあやしいけれど買える値段です。子どもの頃からのいわばあこがれの貝が手に入るのです!冬の房州は強い西風が吹きます。その風を南房総では「大西」と呼んでいました。その西風が吹く中、買ってきました。帰ってからよく見たら値札の名前は「アラホラ大西」になっていることに気がつきました。
いまだに法螺を吹かれたのかどうかわかりません。
その2
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 館山の自動車教習所でひょんなことから知り合ったおじさんにいただいたのがこの貝です。おじさんは「親父の代からあるんだけれど貝は好きな人が持っているほうがいい」とくださいました。戦前、房州からオーストラリアのアラフラ海に南洋真珠を採るために和歌山や南房総からたくさんの漁師(潜水夫)が海を渡ったそうです。つらい出稼ぎの仕事でした。そのころアラフラ海から帰ってきた知り合いからもらった、というのがこの貝だそうです。ヤシガイといいます。
 昨年夏の館山市図書館の講座ではこの貝たちが“里帰り”しました。たくさんのこどもたちがこの貝を見たりさわったりしました。
 どんぐりつうしん変集長 谷口優子

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2008年1月22日 (火)

寒い冬の日に

 いつまでも暖かいといわれながらも、やはりすっかり寒い日が続くようになりました。先日は音もなく、朝おきたら、うっすらと雪が降ったようすには驚きました。でも、ほんとにあっという間に消えてしまいました。それで、鳥たちのえさをやり始めました。
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 真っ先に来たのはメジロとスズメ。窓ガラス越しの写真なのであまりきれいに撮れていませんが、メジロがりんごやみかんを食べています。メジロは2羽で来る事が多く、1羽はここには見えない上のほうのミカンのところにいます。カゴの左側にスズメのしっぽのところが見えます。カゴの中に体を突っ込んでえさを食べています。ボサボサ頭のやんちゃな子どもを想像してしまうヒヨドリはりんごが大好き、次から次へと訪れて(1羽で来る事が多く、2羽できても1羽が食べ終わるまで側で待っています)
見る間に全部平らげてしまいます。

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 台所の窓のところに11月頃からお茶につかうためにミントをビンにさして置いておきました。12月になって小さな黒いフンが落ちていて気がつきました。ミントにアオムシがいて元気に葉を食べていて大きくなったのです。ひと月で倍くらいの大きさになり、しばらく新しい葉をいれて見ることにしましたが、はたと気がついたのは蝶になったらどうしようかということです。こんな冬にムシを飼った事はありません。蝶も捕まえても飼育したことはありません。外へ放したら寒いし、さて、どうしたものかと。しばらく様子を見る事にしますが、調べてみなければと思っています。
 ちょっと一息、冬のわが家のひとときです。

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2008年1月 7日 (月)

海からのおたより-2008年1月

 あけましておめでとうございます。
今年も「海からのおたより」をよろしくおねがいいたします。

暮れに近くのショッピングセンターでお供え餅に飾る橙と裏白を買おうと思ったら売っていませんでした。そのお店には昔からの松飾りに変わって水引と注連縄をリースにしたおしゃれな飾りがたくさんならんでいました。どれもきれいでしたがお飾りについていたのはプラスチックでできた橙と黒い紙でできた昆布でした。最近は暖房がきいているのでなまものはいたんでしまうのかもしれませんが味気ないように思いました。そういうわけで今年の我が家の鏡餅にはみかんがのっています。
お正月の街を歩きながら気にしてみると昔ながらのお飾りをつけている家やお店は少なくなりました。これは実家の近く(浦和駅のそば)の飲食店のお飾りです。「玉飾り」とよばれる玄関のお飾りでかなり豪華なものです。黒いひげのようなものは海藻のホンダワラです。
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 ホンダワラには小さな卵型の気胞がついているのでそれを米俵に見立てて名づけられたようです。子宝の象徴になっていて地方によっては結婚披露宴の汁物の具にも用いられているということです。古くは神馬尾(なのりそ)、神尾藻とよばれ万葉集のころから利用されてきた海藻です。海面を漂う「流れ藻」とよばれるものもこのなかまです。海岸を歩いているとよくうち上がっていてホンダワラの気胞を踏むとぷちぷちと音をたててつぶれます。
ホンダワラがお正月のお飾りになるのか不思議に思って調べてみました。石川県七尾市では商売繁盛の縁起物として親しまれてきたそうです。「藻を刈る=儲かる」なるほど!どうしてお飾りにホンダワラをつけるのかやっとわかったような気がしました。

2008年がみなさまにとってすばらしい年でありますように。
 どんぐりつうしん変集長 谷口優子

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2007年12月15日 (土)

落ち葉を踏んで

昨日は風が強かったので、千葉高校のイチョウがずいぶん散ってしまいました。樹の下一面黄色い葉でとてもきれいでした。
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 イチョウの葉はなかなか腐らないので後始末が大変です。それに濡れるとすべりやすく気をつけて歩かないといけません。でも地面いっぱいに輝くのはみごとです。
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それにくらべると欅の葉は地面に散ってしまうと急に色あせます。その上を歩くとカサコソと音がします。すこし淋しい音です。紅葉はちょっと不思議です。並んでいる樹なのに一本は金色に輝いているかとおもうと、その隣はまだ青々としていたり、陽のあたりかたなのでしようか。
 昨夜は双子座流星群がよく見えるということで、読書会のあと帰りが遅くなったのを良い事に、ずっと空を見ながら夜道を歩きました。細い月、まっ暗闇の夜空にたくさんの星、時々走る光は飛行機です。運良く流星を見る事ができました。メガネをかえて、首や肩がこりましたがほんとにラッキーでした。
 

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2007年12月11日 (火)

海からのおたよりー2007年12月


       海からのおたより 2007年12月・漁港で貝採集
 
わたしは千葉県内の浜辺を歩いて浜に打ち上げられた貝を主に拾っていますが、今回はもっと深いところにすむ貝を求めて漁港に足を運んでみました。“その漁港”は千葉県でも有数の深場の漁場に出かける船があるそうです。
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 訪れた漁港は内房線の無人駅の近くにあります。そこは館山あたりで見る船とは違い、かなり大きな漁船が並んでいました。漁港にきたのは貝を買うためではなく、漁船のまわりに漁労くずが捨てられるのでそれに混じった貝をさがそうというわけなのです。漁をおえた船は港で網についた“売れる魚以外”のものを捨てます。実際サメやソフトコーラルともよばれるヤギやウミトサカ、カイメン、貝、ヒトデ、ヤドカリなどありとあらゆる生きものが捨てられていました。臭いとキモイもの(!)に耐えながらそれらをていねいにかきわけて採集していくと(夏ではないのでいくらかましですが)いままでに採ったことのない種類の貝をいくつかみつけることができました。
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これはヒガイ(杼貝)という貝です。織物の横糸を通す道具を「杼(ひ)」と呼ぶそうですがそれに由来しています。かけたところはほとんどありませんがなんと中身入りでした。美しいヒガイは口から黒い肉が見え、独特のにおいがしました。貝は基本的に肉に毒はないので食べられますがたぶんこの貝を食べてみようなどという人はいないと思います。さきほど洗ってようやくきれいになりました。
漁港で新鮮な貝を採るのはおもしろいのですが身を抜く作業やら殻についたものをきれいに落としたりしなければならないので結構大変でした。
 
  どんぐりつうしん変集長  谷口優子

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2007年11月14日 (水)

海からのおたよりー11月

海からのおたより 2007年11月

最近、海辺に漂着するものを拾い集める「ビーチコーミング(Bach Combing)」がはやっています。ビーチコーマーと呼ばれる愛好家は貝や化石のほかガラスの破片や一見ゴミのようにみえるありとあらゆるものを収集の対象にして楽しんでいます。
海岸を歩きながら貝をひろっていると「なにをさがしているんですか?」とよく声をかけられるようになりました。わたしはひたすら貝をひろっているので適当に答えているのですが、ときどき「おや?」というものに出会います。これはむかしはやった力士消しゴムです。(大関旭国関に似ています)長い間ひとりで相撲をとっていたせいかゴムはかちかちになっていました。なぜこんなところに、と考えるのもBCのたのしみのひとつです。彼の対戦相手をさがすのがこれからの課題です。
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南房総でいちばん人気があるのは「イルカの耳骨」です。そのかたちから布袋石とも呼ばれ、“幸せをよぶ”“アイドルがお守りにしている”と話題になりました。残念ながらわたしはひろったことがありませんがだんだんと有名になるにつれてネットで取引されたりするようになりました。最近ではゴムの胴長をはいて網をつかってとろうとしている人まで現れたそうです。こうなるともはや浜をのんびり歩いてたのしむどころではなくなってしまいます。
季節風が強くなるこれからの季節が漂着物のシーズンです。秋はどんぐりや海で産卵して果てたモクズガニが打ちあがります。漂着物のなかにはそのときどきの農産物も流されてくるのでとても季節感があります。
漂着物や学校のことなどを息子と話しながら館山湾の半分くらいを歩いてきました。海辺ではだれでも素直になれるような気がしました。この日は“お相撲さん”といくつかの二枚貝しか拾えませんでしたが、帆船日本丸とすばらしい夕日をみることができました。
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ブログに毎月コメントをくださるzaimokuza77さんは鎌倉でビーチコーミングをされている方です。
材木座海産貝類には貝だけでなくたくさんの漂着物が紹介されています。海辺のコレクションはいろいろな楽しみ方ができそうです。
どんぐりつうしん変集長 谷口優子

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2007年10月15日 (月)

秋の収穫

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「くるくるくるみ」
松岡達英 さく・え
そうえん社 1200円




秋はうれしい。食いしん坊の私は秋が好き。春は草木と太陽の光でうれしくなるけれど、短い秋のみのりに心豊かに思う。柿にりんごにぶどうに、みかんは冬の果物(こたつに入って食べたから?)、いろいろのきのこ、そして、ラッカセイに、栗に、ギンナン。そのギンナンに今年はあまり出会わなかった。いつも茶碗蒸し用に、お正月の煮もの用にと、ちょっと拾うところの樹が不作というのでなく、落ち葉の後始末を嫌われて、収穫がないままに早く枝を下ろされてしまったからだ。イチョウの葉は腐らないし、歩道でぬれておちていたりすると滑ってあぶない。そして、ギンナンは人や車に踏まれてつぶれていたりすると確かに臭い。でも、やっぱりむざんな樹をみるとちょっとあんまりだなぁと思ったりする。
 この本はくるみの絵本、ゆうかちゃんとおじいちゃんおばあちゃんの家にあるくるみの木の一年が描かれている。
植物としてのくるみだけでなく、食べ物としてのくるみ、料理のことも描かれている。作者は自然にかかわる本をたくさん描いていて、どれもとてもわかりやすい。どちらかというと、自然でも生物の絵本が多く、だからこの絵本にもリスやネズミが登場、うしろの見返しに描かれている「くるみクッキー」と「くるみどうふ」をつくっているのはリス。
 私も今度の休みに作ってみようかな。「天高く・・・肥える秋」

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2007年10月13日 (土)

海からのおたより2007年10月

南の島の写真・・・・
ではなくて、これは千葉県の館山湾の「沖ノ島」の写真です。
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 写真は小さいのですがよく見てください。島をめぐるコンクリート製の歩道も一部くずれています。また、潮風につよいはずの海岸植物も根元に水がかかったようで枯れてきています。台風の大波を受けた影響でしょうか。
地球温暖化で海水面が上昇してツバル共和国が水没しそうだという報道があります。しかし、海水面が上がっているのは遠い南の島だけではありません。もっと身近な千葉の海でもおこっているのです。千葉ポートパークでも以前より砂浜が減ってきているのを感じます。
写真を撮った沖ノ島も館山に住んでいたときよりも海はだんだんと歩道に迫ってきています。この木が枯れるのは時間の問題でしょう。わたしにはなにもできませんがこの話を書くことでみなさんにも知っていただきたいのです。
沖ノ島は自然体験学習などでたくさんの人が訪れるようになりました。ネットで調べてやってくる観光客も増えているところです。初めて来た人にはわからないかもしれませんが目に見えて変化してきています。同じようなことがどこの海岸でもおこっているはずです。海岸の浸食はダムや護岸工事のせいだけではありません。
島の中ほどではいまを盛りに彼岸花が咲いていました。
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 どんぐりつうしん変集長 谷口優子


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2007年9月11日 (火)

海からのおたより2007年9月

 青いクラゲと青い貝

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ギンカクラゲ

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カツオノカンムリ

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カツオノエボシ


秋の初日、海水浴の人たちが去った海岸にはたくさんのギンカクラゲが打ち上がっていました。ギンカクラゲはかっぱのお皿のような形をした青いクラゲです。あたたかい海の海面に浮かんで暮らしています。このクラゲはいつでも見ることができるわけではなく、黒潮が陸地のそばを通り、しかも風が海から陸にふいたときにだけ打ち上がるようです。触手がくさってしまうとまるで“干からびた大根の輪切り”のようになってしまいます。わたしも初めて見たときは植物かと思ってしまいました。今回見つけたギンカクラゲは生きたものもいて裏返すと元に戻ろうとするのもいました。私自身たくさんのギンカクラゲを見たのははじめてのことです。円くて銀貨のようなのでギンカクラゲと名がついたのでしょう。大きさは500円玉くらいのものから直径1センチにもならないものまでいろいろでした。ほかにもカツオノエボシ、カツオノカンムリといった青いクラゲが海岸に打ちあがっていました。風船のようなカツオノエボシの触手には強い毒があってデンキクラゲとも呼ばれています。刺されると水ぶくれになってひどいときにはショックで命を落とすこともあるそうです。カツオノカンムリはからだの一部がヨットの帆のような形をしています。海面に浮かんでそこで風を受けます。これらのクラゲの下にはカツオの群れがいる、といわれています。青いクラゲを見つける、それは宝物さがしの一歩です。
バケツを持った数人の子どもたちがクラゲをつついてキャアキャアいっています。波打ち際のアカクラゲに手を伸ばそうとしているので「毒があるよ」とおしえてやりました。足元にたくさんいたギンカクラゲの話をしながら今採ったばかりのお宝を見せました。
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ルリガイ
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「青い貝のたまご」



これはルリガイという貝です。貴重な貝ではありませんが運がよくないと拾えない貝でコレクターあこがれの貝です。泡でつくった“いかだ”にぶらさがりながらさかさまになって海を漂います。陸から遠く離れた広い外洋で群れになって青いクラゲを食べて生活します。大量に漂着することもあるようですがわたしはまだ見たことがありません。青いクラゲがいることはルリガイの群れもいっしょに流れ着いているかもしれないというサインです。その話をすると子どもたちはわたしの行こうとする方にみんな飛び出していきました。あの子たちが先にルリガイを見つけてしまうかも、と思いながらふと浜に目をやるとやしの実が落ちていました。館山に引っ越してきたばかりのころに拾って以来です。長い旅をしてきたのかいろいろなものがついています。意外に重いやしの実をかかえてみるとそれだけでしあわせになってくるような気がしました。
水面を漂う青いクラゲと青い貝は海に同化してよく目を凝らしても見えません。館山湾に群れが来ていてもわたしたちが目にすることができるのは打ちあがってからです。この浜ではたまごがついたルリガイの“いかだ”もみつけることができました。たまごも紫色をしているのでびっくりです。
遠く小笠原には台風がいます。とくべつ海は荒れているようには見えなかったのですが黒潮からのおたよりは海のロマンを運んできてくれました。

どんぐりつうしん変集長 谷口優子

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2007年8月17日 (金)

海からのおたより07.8夏休み講座

昨日のつづき
 陸の貝、代表的なカタツムリのお話をしましたが、今回は海の貝のおはなしです。
海からのおたより2007年8月・夏休み子ども講座 3の巻


 まき貝と二枚貝

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 「美しいまき貝 ホネガイ」

003
「二枚貝オオマテガイ」



わたしたちが海辺などで貝を見つけたとき、そのかたちからまき貝と二枚貝に大きく分けることができます。サザエやホラガイのようにまき貝は“らせん”にまいた「から」をもっています。「ふた」をもつものももたないものもあります。ウミウシやカタツムリもこのなかまにはいります。
二枚貝はその名のとおり二枚の「から」でからだをおおっています。からだのなかに海水を取りこんでその中の栄養をこしとって生きています。アサリやハマグリのような二枚貝はそのようなからだのつくりから陸の上では生活できません。
貝の多くは卵を産みます。卵も種類によってさまざまですが、卵からかえったあとはプランクトンとして水の中を移動します。けんびきょうで見るとまき貝と二枚貝は発生したばかりではよく似ているそうです。やがて「から」ができて赤ちゃんの貝になります。カタツムリのなかまは土の中に卵を産みます。そして卵から赤ちゃんカタツムリが生まれます。おもしろいのはタニシです。タニシはおかあさんが赤ちゃんの貝を産みます。
 
  おわりに
浜辺で貝がらをひろうだけでなく、ちょっと貝の世界をのぞいてみてください。かれらもわたしたちと同じりっぱな地球上の生きものです。貝たちはなぜあんなにうつくしいのでしょう。なぜあんなにふしぎなかたちをしているのでしょう。それは・・・・だれにもわかりません。でも、きびしい環境の中で進化してきた歴史がそこにきざみこまれています。
もし、貝をひろったら、採った日付と場所を記録しておきましょう。たちまち「貝がら」から「標本」になります。標本はタイムカプセルです。何年かたってからも「この貝」をひろった「あの日」の記憶が標本を見るたびに思い出されることでしょう。そして貝だけでなくほかのものにも目が向いてくることと思います。自然を観察することは「自分なりのものさし」をもつことにつながります。わたしもけいけんしたことですが、北海道の海でも、沖縄の海でもふだんから親しんでいた貝のなかまに出会うと感動もひとしおです。
絶滅危惧種や外来種の問題、ゆっくりしているように見える貝の世界にもいろいろな問題がひそんでいます。環境の変化で貝はどう変化してゆくのか・・・・これからも見守っていきたいと思います。
わたしのライフワークの「貝の世界」のおはなしでした。
  どんぐりつうしん変集長  谷口優子
 

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2007年8月16日 (木)

海からのおたより07.8夏休み講座

8月15日のつづき。
 貝ってどんな生きものでどこにいるのかおはなししましたが、貝はかならずしも海にいるだけとはかぎりません。

 海からのおたより2007年8月・夏休み子ども講座 2の巻



  陸貝のはなし
かたつむりのように水の中で生活しない貝を陸貝といいます。カタツムリ(マイマイ)は同じ種類でも地方や場所によって色や形が微妙にちがいます。
こどものころ、町内の友だちの家とわたしの家にすんでいたかたつむりの種類がちがってびっくりしたことがあります。友だちの家にいたミスジマイマイは我が家にはいませんでした。そのかわりわたしの家にはおおきなヒダリマキマイマイがたくさんいました。
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数十メートルしかはなれていないおたがいの家の間でなにがちがうのかふしぎのおもったことがありました。
こん虫や鳥のように飛ぶことのできないかたつむりはいごこちが悪くてもすぐには移動できません。まわりがしめってえさがとれるようになるまでひたすらがまんします。夏の暑さやかんそうには「から」の入り口にうすいまくをはってたえます。冬の寒さには冬眠します。どんなに苦しくても自分で移動しない限りはかたつむりは動くことができないのです。かたつむりの種類を調べるともともとの土地がどんな環境だったのか知ることができるそうです。かたつむりは何世代も何世代も狭いところで命をつないで生きてきたのです。ですから家を建てるために土をもったり、けずったりするとかたつむりはたちまちすめなくなってしまいます。1本の木を切っただけでくらせなくなるカタツムリもいるのです。また、ビオトープのように人工的に作った池のまわりなどに生きものを呼ぼうとしてもカタツムリだけは集まってくることがありません。
 「から」のないナメクジも実はまき貝のなかまです。ときどきカタツムリのからがとれたものだと思っている人もいるようですが別の種類です。貝が海から陸に進出してついには「から」も退化してしまったというもっとも進んだ?なかまです。コウラナメクジという「から」のあとがわずかに残る種類もあります。ナメクジは身近でもっともきらわれる貝ですね。
ー明日に続く
 (どんぐり変集長  谷口優子)

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2007年8月15日 (水)

海からのおたより07.8夏休み講座

 とても暑い日が続きます。陸だけでなく海の生物もこの暑さでどこかに潜んでいるかもしれません。海の生物にとって夏の海は人間であふれかえり、受難の毎日になります。マナーを守って自然と仲良しになりましょう。
「海からのおたより8月号は3回に分けておおくりします。

海からのおたより2007年8月・夏休み子ども講座 1の巻



 わたしは子どものころから貝を集めてきました。麦わらぼうしのかざりについていたちいさな貝、真夏の海でひろったサザエ・・・それはどんな生きものであるかわからなかったけれども、海からとおくはなれて育ったわたしのたからものでした。
今月のおたよりはいつもとちょっとちがった貝の世界をご紹介します。
 
貝ってどんな生きもの?
 貝のなかまはひとことでいうと、背骨をもたずにやわらかいからだを「から」でまもってくらしている生きものです。むずかしいことばでいうと無脊椎動物(むせきついどうぶつ)の中の軟体動物(なんたいどうぶつ)というグループの生きものです。「から」のないウミウシやイカ・タコもひろい意味では貝のなかまに入ります。貝は地球の上の生きものでこん虫の次に種類が多く、およそ10万種類いるといわれています。
わたしたちにとっていちばん身近な貝といえば「食べる貝」です。おみそしるのアサリやおすしのネタのホタテガイ・・・・。貝は独特の歯ごたえとうま味をもっています。海の中ではおいしい貝のまわりは敵だらけ。ふたを閉じて敵からからだをまもっているのです。
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「アオウミウシ」
 からをもたないウミウシはきれいですが食べてみるととてもまずいそうです。岩場のしおだまりなどでときどき見かけますが、自分のからだをめだたせて敵から身をまもっています。「ここにいるけれど、ぼくはまずいよ〜」といっているようです。この色はたしかにおいしそうには見えませんね。タコは「から」はありませんが軟体動物の中でもっともかしこく、動きがはやいのでにげるのが得意です。
貝の肉には毒がないので食べようと思えばどんな貝でも食べられますが、えさや海水のせいで内ぞうに毒をもつことがあるので注意が必要です。
 
貝はどこにいる?
 貝はわたしたちの身の回りのあちらこちらで見つけることができます。
海ではもちろん、川や池、沼、田んぼでも見ることができます。わたしたちのまわりにも貝はいます。ホタルの幼虫が食べるカワニナ、田んぼにはタニシがいます。琵琶湖や霞ヶ浦では“淡水パール”を作るイケチョウガイなども養殖されています。
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 「スクミンゴガイ」
 また、食用になる、と南アメリカから持ち込まれたジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)は日本で売れなかったので、すてられて南日本のたんぼで稲も食い荒らすようになってしまいました。ジャンボタニシは田んぼや川から海に流れてきて九十九里浜でもときどき拾えます。図鑑にものっていないのではじめて見た時は何の貝だかわかりませんでした。
 淡水にいる貝は黒っぽい色でしかも皮をかぶっています。地味なものばかりですが飼いやすいので観察してみるとおもしろそうです。
 海も水辺もないわたしの家のまわりにも貝はいます。
かたつむり=でんでんむしとよばれる陸貝のなかまです。
 ー明日につづく (どんぐり変集長 谷口優子)
 

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2007年7月27日 (金)

海からのおたよりー7月臨時号

大漁!九十九里浜の地引網

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  「せいのぉー、こらしょー、せいのぉー、こらさー」夏休みの初日、まだ梅雨の明けない九十九里の浜に元気な声が響きます。きょうは待ちに待った千葉中央博物館の観察会、「地引網のいきもの」です。地引網を仕切るのはハンドマイクを片手にしたおばちゃんです。左右に分かれた大きな網を引くのは大変な作業ですが、おばちゃんの笑顔と掛け声でだれもがたのしくなります。まるで海と綱引きをしている気分です。

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「ほらほら網が見えてきた。お魚がはねてるよ!」「きょうは大漁だよ!」はねるイワシに混じって大きな魚が見えました。参加者たちがわっと袋状になった網にかけよります。「あぶないよ、あぶないよ。」きけんなエイなどがいるかもしれないので獲物は網からおじさんたちの手で大きな入れ物に移されます。魚は樽に6ぱい、大漁です。

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 網には大きなクラゲが何匹か入っていました。中央博の先生によればエチゼンクラゲだそうです。日本海側で大量に発生して問題になりましたが、この時期に太平洋側にもきているのにはおどろきました。息子がいたずらして持ち上げてみたら重さで裂けたそうです。直径は50センチくらいあったでしょうか。

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 きょうの収穫はカタクチイワシ、アカカマス、マイワシ、スズキ、セイゴ・フッコ(スズキの幼魚)、ホシザメ、アジ、クロウシノシタ(シタビラメ)、カンパチ、イボダイ、コノシロ、サバ、シマアジ、イシモチ、タチウオ、サバフグ、ヒイラギ、イカ、サルエビなどでした。不思議なことに10センチほどの幼魚がほとんどでした。先生方の解説を聞き、観察が終わると毒のあるサバフグを除いてそれぞれが持ち帰りました。大きなスズキ2匹はその場であらいにしてもらい、参加者にふるまわれました。
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 さて、家に帰ってからがまた大変。お魚をさばいて天ぷらを揚げて・・・・朝からお魚と格闘すること12時間。小さな魚を料理するのはしんどかったですが、こどもたちが堤防で釣ってくる魚にくらべてうろこが少なくて下ごしらえが楽でした。イボダイ、タチウオなどの深いところにいる魚が獲れたのも意外でした。九十九里浜をまるごといただいたような・・・・たいそうおいしゅうございました。

どんぐりつうしん変集長 谷口 優子

 私もいただきました。小さいけれど久しぶりにとてもおいしい天ぷらでした。この日の夜は「えるふの夏のおはなし会」。おはなしが終わると皆で花火をして遊ぶのが恒例です。「おはなし会」はおはなしが2つ、絵本を2冊、ちょっと手遊びをしました。親子いっしょに聞きます。総勢25人ほど、雨を心配しましたが、大丈夫でした。終わって家に帰り、どんぐり変集長からの手づくりの天ぷらを、子どものとき地引き網を引いた時のことを思いながら、ビールを飲みおいしくいただきました。 ごちそうさまでした!!  ー   会留府ー

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2007年7月11日 (水)

海からのおたよりー7月

海からのおたより 2007年7月

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 梅雨の合間のお日さまがときどき顔を出した1日、九十九里浜は早くも海開きをしていました。
不動堂海岸(豊海海岸・とようみ)から真亀海岸にかけて歩いてきました。相変わらず広い大きな海です。作り始めたばかりの海の家もありましたが、ライフセーバーも監視所に待機していてここだけ見ればすっかり夏の風景です。この海岸では海の家の前が海水浴場になっています。サーファーたちは海の家から外れたところで波乗りをしています。九十九里は外海なので真夏でも水が冷たいのですが、この日の水温は24度、気温は27度(午後3時・監視所発表)海風にあたるとやや肌寒い感じがしました。それでもこどもたちは水遊びをしていました。
波打ちぎわにたくさん打ちあがっていたのは白いコウイカの甲らでした。コウイカはからだにサーフボードのような15センチほどの殻をもったイカです。この時期に産卵して生を終える一年魚(といっても軟体動物です)で、黒いスミの入った袋をもっていて“スミイカ”とも呼ばれます。学名はセピアです。色あせたインクの色を「セピア色」といいますが、コウイカの墨に由来しています。よく見るととても不思議ないきものです。もちろん、食べるととてもおいしいイカです。
足元の波打ちぎわにはおびただしい数のフジノハナガイがいました。彼らは潮の満ち干で移動する貝です。人がいなくなるとすかさず鳥が波打ち際におりてきてフジノハナガイなどを食べています。
真亀海岸では地引網をしたあとで網を片付けていました。きょうは何が獲れたのでしょうか。
マリンスポーツも盛んな不動堂、スカイライダーが飛び、ビーチパラソルの花が咲くのも間近です。思い思いのスタイルで楽しめるのがこの大きな浜の特長です。海水浴場には救助用の黄色いサーフボードが立てかけてありました。この夏、あのボードが活躍しないことを祈りながら浜を後にしました。

 どんぐりつうしん変集長 谷口優子

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2007年6月13日 (水)

海からのおたよりー6月

美しい微小貝の世界
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今年は入梅が遅れていますが梅雨前線が近づいてきました。これからの時期は貝拾いには適さないのですがやっぱり海辺はすてきです。
最近、わたしが興味を持っているのは「微小貝」と呼ばれる波打ち際に打ち上がる小さな貝です。ほとんどの貝はたまごから生まれ、海中を漂うプランクトンの生活をおくります。やがて小さい殻を持って海底などに定着するようになります。小さい貝の中にはアサリなどの赤ちゃんもいますが、成長しても5ミリにも満たないような貝もあります。
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「微小貝」をさがすのにはちょっとしたコツがあります。細かい砂粒の浜のいちばん波が高くきたあたり(高潮線)、それもごく一部に帯のように打ち上がるのです。貝があるかどうかはそのときの「運」しだい(漂着物はみんなそうですが)なので「はずれ」のときもあります。「当たり」のときは時間を忘れるくらい、目を皿にして砂の上を見て歩きます。砂浜に座り込んで貝をさがしている姿はとても怪しく?見えるようで時々浜辺を散歩している方たちに「何をしているの?」とたずねられることがあります。採った貝を見せると「こんな小さな貝があるんだ!」とみなさん驚かれます。時にはおしゃべりがはずむこともあります。小さい貝もみな命があり、模様や彫刻でちゃんと自己主張しているのです。彼らは海藻についたり、イソギンチャクやナマコについたりそれぞれ別の生活をしています。浜に打ち上げられてはじめて出会うのです。
 家にもって帰ってからはルーペで宝探しとなります。砂は宝石のように輝き、小さな世界はとても魅力的です。はっとするようなお宝もあれば、残念ながらこわれているものもあります。種類ごとに分類し、標本として整理をしようとするのですが、作業はいつもはかどりません。
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 あれでもないこれでもない、と図鑑をにらめっこして悩んではため息をついている・・・・雨の日はマニアックでディープな世界にひとりひたっています。
  どんぐりつうしん変集長 谷口優子

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2007年5月26日 (土)

海からのおたよりー5月その2

おだやかな館山湾

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 おだやかな連休明けの館山湾を歩いてきました。明るい空、すきとおった風、大房岬にはマテバシイの新芽が輝き、浜歩きには最高の日でした。海岸の清掃をしたばかりの浜にはハマヒルガオがたくさん咲いていました。ハマヒルガオの花は直径3〜4センチのうすいピンク色をしています。家の近くに咲くヒルガオに似ていますが、丈夫でつやつやしている葉は厚く、花は大きめです。砂浜をはいながら地中に長く伸びる根を持っていて少ない水分をじょうずに吸収しています。可憐な花ですが砂漠のように過酷な環境にも耐える強い植物です。館山あたりでは大きな群落はありませんが九十九里浜では一面に広がって咲きます。海岸の初夏を彩る花です。波打ち際の貝を探しながらかなり歩いてみましたがそれほどの収穫はありませんでした。人がいなくなった浜にはとけたワカメとだれかがすてたそらまめの皮が打ちあげられていました。これも季節を感じる漂着物です。ハマヒルガオは日が落ちる頃しぼんで、かわりに黄色いマツヨイグサが花を咲かせます。思いがけない貝を拾ってしばらく歩いていたら沈む夕日が神々しく感じられてしばし足を止めて見入ってしまいました。ハマヒルガオの花言葉は「きずな」だそうです。館山湾はいまいちばん静かな季節です。

どんぐりつうしん変集長 谷口優子

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2007年4月28日 (土)

海からのおたよりー連休編

たのしい磯あそび

いよいよゴールデンウィークです。今年は5月2日が満月なので連休後半は潮まわりがよく、潮干狩りや磯あそびに最適です。今回は家族で館山の海岸であそんできたときのお話です。
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春から夏にかけては潮の干満の差が大きく、特に大潮の干潮時には磯でたくさんのいきものを観察することができます。干潮と満潮ではまるでちがった場所のようです。
波はおだやかでしたが、浜辺にはかなり強い風が吹いていました。潮のひいた岩の割れ目でさっそくムラサキウニを発見!つぎにこどもが足元のレンガを裏返して見るとヒザラガイやスカシガイがついていました。生きた貝が見られるチャンスはなかなかありません。ゆっくりと(彼らにしてみればあわてていると思いますが)動いているのを観察してからそっと元にもどしてやりました。
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「ホソウスビザラガイ」
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「ナマコ」
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「タカラガイ(ホシキヌタ)」

 「うわ〜」という声をきいてこどものところへ行ってみるとナマコがいました。つかんでみると伸びていたからだをたちまちきゅ〜っと縮めて別のいきもののようになってしまいました。ナマコはさわり続けているとからだがだんだんとやわらかくなってやがて内臓を体の外に出して溶けたようになるそうです。不思議なことに数時間すると元通りになるといます。かわいそうなので“実験”はしませんでしたが。ぴかぴかに光る美しいタカラガイは生きているときには外套膜というやわらかい膜でおおわれています。これは岩の割れ目にいたホシキヌタです。背中に白い星を散らしたような模様があります。ちょっと見ただけではナマコかタカラガイかわかりません。ナマコは棘皮動物、タカラガイは軟体動物、どちらも背骨のない無脊椎動物といわれるいきものです。陸上にいたら気持ち悪くてさわれないかもしれませんが、磯で見つけるとうれしくなってしまいます。海のいきものはわからないものだらけ。ほんとうにおもしろいものです。
磯遊びはたのしいことですが、海にはきけんもあります。毒を持つアカクラゲや皮膚炎を