2018年10月16日 (火)

のってみたいな

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「のってみたいな」
こどものとも年少版11月号
たむらしげる


さあ!どうぞ。これからおでかけしましょう。なにに乗ってでかけましょうか。なんでもあります。その前にどこへいくのか伺わないといけませんね。ごいっしょするのはいつものメンバー博士とロボットくんです。海でくじら船が待っていました。それから空を飛びます。紙飛行機に乗ってついたところ、なんとパンでできた自動車に乗ります。やきたてのホワホワとしたいいにおいがします。あれ車の上でちゃっかり鳥がパンを突っついています。そんな調子で乗ってみたい乗り物といってよいのかしら?うん!乗り物だよね。屋根のないものもあるし、エンジンがみんなあるわけでもないけれど、博士とロボットくんはちゃんとみんな上手に運転をしています。もちろんともだちもたくさん乗ってくる。ちょっと怖いおばけなんかもいて乗りながらみんなで遊んだよ。最後はすっかりくたびれて月の船にのって夢の国へ。
 作者の絵本はどれも夢の世界に遊ぶことが多い。いっしょするのはロボットだったり、だからちょっと非現実の不思議な世界がでてくる。なんていうのかなぁ。SF絵本判といったら良いような絵本になっている さあ、あなたは今日はどれに乗る?

2018年10月10日 (水)

ねこぶたニッキのおつかい

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「ねこぶたニッキのおつかい」
こどものとも11月号
 福音館書店 本体389円
 
ねこぶた、表紙の絵、この絵本の主人公が空をとんでいます。空をとんでおつかいにいくのでしょうか。ドローンみたい。(もっとも私はドローンのことはあまり知らないけれど)やっぱりドローンではない。プロペラのかわりに風船?このねこのような身体つきで顔はブタ、楽しそうに空を飛んでいます。ニッキはおつかいの途中です。ニッキは仙人になるために修行をしています。仙人の師匠、すごくわがままで、人使いが荒くて、ニッキに雲のようにフンワリしていて口の中でポヨヨーンととろけるホッペフワリンポヨヨんパンを食べたいといいます。パン屋さんは遠くてグルグルの森には怪物がいるそうな。お師匠さんの命令となればいかなければなりません。ニッキはでかけます。はたしてパンを手に入れてくるでしょうか。
 とてもユニークな絵、マンガのようなコミカルな絵です。物語は古くからある名前あての物語です。3回怪物がでてくるのも以外と古風な昔話ふうなのですがともかく絵に救われ、何倍ものおもしろさが感じられます。
 絵本とマンガの接点に感じられるようなおもしろい本です。子どもがどんなことに感心を示すか、子どもといっしょになって読んでどうおもしろがるか!それもちょっと楽しみです。


2018年10月 5日 (金)

ゆかしたのワニ

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「ゆかしたのワニ」
ねじめ正一 文
コマツ シンヤ 絵
こどものとも年中向き11月号
福音館書店 本体389円

ぼくの家の床下には川が流れていて、そこにはワニが住んでいるんだ。あんまり大きなワニではないけれどもワニはワニ、だからぼくよりずっと大きい。いつからこの家にワニが住んだのかぼくにはわからない。わかるのはこのワニは決しておとなしくはないということ。でもなぜか床下からはい出してくることはなくて、誰にご飯をもらっているのかもわからない。そして、夜寝る前にはぼくと同じ様に歯みがきをしなければならないのだけれど、自分ではできないので、誰かにやってもらわなければならないということ。そして、その誰かはぼくだということだ。ぼくとワニは友だちだけれど、ワニは時々食べ物とまちがえてぼくを食べてしまいそうになる。ワニに悪気はないのだよ。口の中に入って来たものはただパクって食べてもいいと思っているのだ。これからどうやってぼくがワニの歯磨きをするのかわかるように絵本にするから読んでください。
 今夜もワニの歯磨きが無事終わった。それからぼくは自分の歯をみがいた。”おやすみなさ〜い。”


2018年9月16日 (日)

ソフィーとちいさなおともだち

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「ソフィーとちいさなおともだち」
パット・ジトロー・ミラー文
アン・ウィルスドルフ絵
二宮由紀子/訳
本体1400円

ある気持ちの良い秋の日、サフィーはファーマーズ・マーケットに両親と行きました。ファーマーズ・マーケットというのは道の駅のようなところです。そこでかわいいカポチャを買いました。ママはそれでピザをつくりたかったのですが、ソフィーはすっかり気に入ったカボチャにハーニスという名前をつけ顔を描いて洋服を着せ、すっかり自分と同じ人間で友だちにしてしまいます。当然ハーニスは日にちがたつと腐ってきます。でもソフィーはかたくなにそれを認めません。ソフィーはハーニスを売っていた所へいって、おじさんに相談します。それには新鮮な空気ときれいないい土があればとおじさんは教えてくれました。ソフィーはそのとおりにします。
 この絵本にでてくる両親はソフィーの気持ちを大切にします。マーケットのおじさんも子どもにわかりやすく何をしなければならないかを教えてくれます。自然のなかの命のサイクル、そして、大切なことを穏やかに教えてくれます。絵はちょっとコミカルで表情豊かに描かれていて理屈でなく楽しい絵本です。


2018年9月 5日 (水)

ぴんくさんとかぼちゃ

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「ぴんくさんとかぼちゃ」
ーこどものとも10月号ー
島津和子 さく

ぶたのぴんくさんのうちは子だくさん。でもぴんくさんはお料理上手です。子どもたちが元気なのは良いのですがぴんくさんがいくらつくってもこぶたたちはあっというまにたいらげてしまいます。ぴんくさんにかぼちゃを作ると良いとおねこさんが教えてくれました。タネを植えてみんなが手伝って育てました。かぽちゃは古いりんごの木につるを延ばしてたくさんのかぼちゃがなりました。ところが木に登ることができないのでみんながっかり、でもお手伝いがあらわれます。
 ぴんくさんとみんなの幸せそうな絵、この絵本の作者は「川の光」松浦寿輝著小さなねずみ一家の冒険物語の絵を描いています。
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(この本は最近文庫になりました。)この本に作者の挿絵がたくさん入っています。長編小説ですが、いきいきとした生きものが描かれています。
 それとちょっとないしょ話、店の前の日よけよけに植えたゴーヤ(7つなりました。それぞれのお腹のなかへ)のあとにかぼちゃの種を植えた人がいます。かぼちゃもツルになると聞いて植えてみました。
だいぶ大きくなりました。「はやく、なれ なれ 大きくなーれ!」

2018年9月 4日 (火)

ぼくはいぬ

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「ぼくはいぬ」
こどものとも0・1・2 10月号
杜今日子 さく
福音館書店 本体389円

ものには名前があるということを論理的に教えてくださったのは瀬田貞二さんだっただろうか。この絵本で描かれているのは「種」としての名前だ。表紙の犬「ぼくは いぬ」と犬がいっている。読んでもらっている子どもに表面から語りかけている。次に犬が出会うのは「猫」だ。「わたし ねこ」とやはり子どもに正面からしっかり主張している。そう、犬でなく猫なのだ。もう少し大きくなると固有名詞がつく。わたしはいぬ 太郎といういぬ。
 絵はパステルと色鉛筆で絵で描かれていて、とてもリアルだ。写真以上のフワフワ感も手触り感も、いまにも皆の鳴き声まで聞こえてきそうだ。
 また、すばらしいファーストブックが出版された。雑誌なので早く書籍化してほしい。

2018年8月29日 (水)

こちらムシムシ新聞社

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「こちらムシムシ新聞社」
〜カタツムリはどこにいる?〜
三輪一雄 作・絵
偕成社 本体1500円


〜カタツムリはどこにいる?〜そういえば私はもうここ何年もカタツムリを見ていません。庭では紫陽の花も咲きますし・・・もっとも紫陽花にカタツムリは絵のなかのことのようですが・・・コンクリートのブロック塀も近くにありますし・・・昔良く見た・・・。子どもの頃カタツムリを飼ったこともあります。母から色紅をもらって色水をつくり、カタツムリにかけてやると、歩いた後が薄い紅色の道ができました。
 この絵本はカタツムリ百科です。殻の中(殻に右巻きと左巻があるのを知っていた?)、身体の中からはじまってカタツムリを食べる生きものについて、陸生ホタルのことー森に住んでいるーカタツムリの殻は雨がはいらないようにできていること、カタツムリは食べられやすいのでたくさんの子どもを産むこととか、そして、すべての生きものは生命のサイクルの中で一生を終えます。ところでカタツムリがいなくなったことは、それはやはりカタツムリの住処の土や枯れ葉などがなくなったからだとおもいます。
 この絵本の絵はとてもわかりやすくしっかり描かれています。でも図鑑とちがって絵はデフォルメされているところもたくさんあります。その意味で図鑑ではありません。物語風、絵を読んでいるうちに科学的なところも理解できるようになっています。
 カタツムリ、特にニホンカタツムリ、残念ですが,小さな マイマイは はほとんど見れなくなりました。絶滅機種です。

2018年8月14日 (火)

この計画はひみつです

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「この計画はひみつです」
ジョナ・ウインター文
ジャネット・ウインター絵
さくまゆみこ 訳
すずき出版 本体1500円


1943年3月、アメリカニューメキシコ州に科学者が密かに集められました。へんぴな砂漠地帯です。集められた科学者は秘密のものをつくろうとしていました。名前も無い所で、アメリカ政府が「サイトY」と名付けたそこで科学者は何をつくろうとしていたのでしょう。「ガジェット」それは呼ばれていました。この計画のリーダーはJ・ロバート・オッペンハイマーという有名な科学者です。「ガジェット」とは何でしようか?最初の原子爆弾のことです。完成すると1945年7月16日砂漠で実験されました。ともかくそれらのことは全て秘密におこなわれました。一方ドイツナチスもまた、開発していてうわさが行き交っていました。アメリカはナチスドイツが完成する前にアメリカで成功しなければとおもっていました。そして3週間後、アメリカは2つの原子爆弾を日本におとしました。ウランで広島へ、プルトニュウムでは長崎に。その時その選ばれた理由は日本をこれ以上このままにしておくと犠牲者が増えるというものでした。
 この絵本ではそれまでのいきさつがくわしく書かれています。絵ではどういうところに、だれが原子爆弾をつくり日本にそれがおとされたのか、丁寧にわかりやすく絵で描かれています。そして、最後のの衝撃的なページ、とても良く出来た絵本です。子どもたちといっしょに読みあいたいと思います。
 ただ、私はほとんど同時に「ある晴れた夏の朝」小手鞠るい著の本を読みました。この作者は現在アメリカに住んでいます。この本については次回にブログに載せたいとおもいますが、4人ずつ2組計8人のアメリカの子どもたちがー広島と長崎つまりなぜ日本に落としたのが。ほんとうに戦争を終わらせようということで落としたのか、肯定派と否定派にわかれてコミニティのイベントとして、公開討論会をする物語です。子どもたちのメンバーは主人公の女の子(母親は日本人、父親はアイルランド系アメリカ人)をはじめとして、10代のこどもたちが歴史を調べ、実証されたことなどを調べて、繰り広げられる討論会の様子が書かれています。ただし、この本は絵本とちがって文字だけで読み込んでいくので、深く、考えながら読むことになります。
 このケースにかぎらず、はからずしも絵本と文章でかかれている本の違いが解る例になりました。
                                ー 以下次回つづくー


2018年8月 6日 (月)

ノホディとかいぶつ

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「ノホディとかいぶつ」
 イランの昔話
 こどものとも9月号
愛甲恵子 再話
ナルゲス・モハンマディ 絵
福音館書店 本体389円

昔話なので少しずつ違いますが、お話として良く聞くイギリスの昔話「かしこいモリー」に良く似ています。でも絵本にするとタッチや色使いでお話の感じがだいぶ変わってきます。いつも素話で聞くので聞いている私が勝手に色をつけてイメージをもってしまいます。「かしこいモリー」は黄色かな?モリーは百姓娘です。長い髪を三つ編みして一つに結っています。一本橋までこのお下げ髪は揺れています。この絵本の基調の色はピンク、ノホディはひよこ豆らしく小さくて、帽子をかぶっています。怪物もあんまり雄々しい怪物らしくありません。お話でわたしが想像する怪物はもっと汚くてくさい、でもちょっと間抜けです。そして、おかみさんに尻にひかれています。この絵本の怪物はちょっぴり悲しそう。
イランの国が私にはよくわからないのですが、現代の日本の子どもたちにはこの絵本の絵のほうがぴったりするかもしれません。
 ところでこの昔話は女の子でなく男の子の場合があるとのこと、でもちょっと利発な元気な女の子、がいいですね。


2018年8月 4日 (土)

ヤドカリだんちのおまつり

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「ヤドカリだんちのおまつり」
こどものとも年中版9月号
倉部今日子 作

ツックンとツンコちゃんはヤドカリ団地に住んでいます。ウニのきょうだいです。トントンと入り口の戸をたたく音がして入って来たのはアオヤドカリ団地に住んでいるサザエくんです。おまつりのお知らせをもってきました。ワァイ!一年一度のお祭り、楽しみです。当日二百十日さっそく出かけました。たくさんのお店がならんでいます。夕方になり盆踊りが始まりました。。ツックンとサザエくんが太鼓をたたきます。
太鼓にあわせてみんなで何度も踊りました。ところが上の方からなんだか暗くなってきました。たいふうおじさんがやってきておおあばれ。これはいつものことなのですがツックンがたいふうおじさんに太鼓をたたいてと頼みました。気を良くしたおじさんは大きく叩いたので渦巻きができ、みんなはその中に入って大喜びです。
 作者は鎌倉の海近くにすんでいるとのことですがプロフィールをみると新潟出身とか、この海は日本海の海のように思います。澄んださっぱり?した海の色です。二百十日といえば台風が来る日とおそわりましたが、この本ではたいふうおじさん到来を上手につかって海の生きものたちのおまつりの様子がうまく描かれています。今年は変な、あまりにも暑いお天気で海に行こうという気力もわきません。プールがあるけれど泳がなくてもやっぱり夏は海に行きたいとおもいます。あんまりしょっぱくない海のお話でした。

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これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山   

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10月の営業とお休み

  • 10月のお休みと営業時間
    また、もとの営業時間になりました。秋晴れ、お散歩がてらにどうぞおでかけください。 お休み 1(月)・8(月)・15(月)・22(月)・29(月)    *営業時間10:30〜6:00

お仲間にどうぞ

  • ー元気になる集まりいろいろー
    <時々募集!自主講座のグループ もありますが、くわしくは会留府にお問い合わせ下さい、 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     10月の予定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・*学ぼう語ろうの会 15日1:30〜 「母の友」福音館書店の月刊誌10月号を読んで はなしあい 誰でも自由に参加できます。お茶を飲みながら。参加費200円  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     *ボランティア講座 10:00〜 子どもたちに本を読むボランティアに参加している人 今月のテーマは5・6歳位の人に読みたい絵本の実践  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・*Y・Aの本を読む会 11日(木)7:00〜読書会「世界の果ての子どもたち/中脇初枝著」参加自由  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・  *グループ放課後 17日(水)7:00〜 図書館司書 読書会「また 桜の国で/須賀しのぶ著    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・*絵本の会 19日(金)7:00〜絵本を持ち寄って。「テーマ秋の自然の絵本」誰でも参加  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     *憲法カフェ また 30日(火)7:00〜 今までをもとにあたらしくスタートです。詳しくはブログ本文で ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    *羊毛ちくちくの会 18日(木)10:30〜 先月お休みになったので。再びリスをつくります。参加はだれでも、材料費代有り     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                                                                                                 
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