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2018年2月16日 (金)

ゆきのともだち


         新しい友だちをつくろう
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「ゆきのともだち」
イアン・ホワイブロウさく
ディファニー・ピークえ
木坂涼やく
理論社 本体1500円


こぶたのピッグは森のはずれの大きな樫の樹の下に住んでいます。本を読むのが大好き、それとどんぐりがあればご機嫌です。 
 ある日のこといつものように本を読んでいると「ねがい」という言葉が書かれているのを見つけます。ページをめくると次に「かわること」という言葉が書かれています。ピッグの胸はどきどき、わくわくしてきました。ところが次に書かれているのは「ともだち」です。じつはピッグには「ともだち」があまりいません。その言葉を唱えてみました。すると三つの言葉は繋がって「ぼくのねがいはかわること、ともだちいっぱいつくること」になったのです。
 ピッグは唱えながら歩いててくと、雪が降ってきました。どんどん雪が積もってきます。それでピックはどんぐりと木の枝で「ゆきのともだち」を作ります。二人で元気良く歩いていくと、小さなペンギンに呼びとめられました。ペンギンの持っている本には「ぶたといっしょ」と書かれていました。
 ピッグもゆきのともだちもペンギンも「いっしょ」という言葉が一番お気に入りということがわかりました。それで広場をつくりました。「みんなのひろばへようこそ!」「さあ、あたらしいともだちをつくろう!」
 このえほんには続きがあります。その中にはもうゆきのともだちはでてきません。春になったので寒いところに引っ越ししました。きっとそこでまた、新しい友だちといっしよに広場で遊んでいると思います。
 表紙をめくると花びらのような白い雪が青空の中を舞っています。カラフルだけれど落ちついた色で描かれているとてもきれいな絵本です。
ー毎日新聞2月16日千葉版「阿部裕子の絵本だいすき」より

2018年2月14日 (水)

Penguin's Way コウテイペンギン

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「Penguin's Way コウテイペンギン」
ヨハンナ・ジョンストンさく
レナード・ワイスガードえ
こみやゆう やく
好学社 本体1600円


ここは南極大陸、夏です。まわりではコウテイペンギンたちが群れをなしています。夏が終わるとそれらのコウテイペンギンが子育てのために南極大陸に移動します。そして、群れのなかからペアができていきす。餌になるものはなにもない、けれど夏の間にたくさん食べてまるまると太っています。当然脂肪いっぱいです。やがて太陽が陰って厳しい冬を迎えます。そのなかにコウテイペンギンは厳しい冬に子育てをします。生まれた卵を足の上にのせて、毛皮で覆い卵が孵るまでじっとそのまま待ち続けます。はじめに雄ペンギンが卵を暖め続け、雌ペンギンは海に餌をとりにいきます。4ヶ月ほど激しいブリザードのなかにじっと飲まずくわずの生活です。そして、海から雌ペンギンが帰って来て交代します。過酷な自然の中の子育てのようすが絵で描かれています。青と黄色と墨で版画のように描かれている絵は、写真と違った手作りの暖かさがあり、これは自然の摂理なのだとは思っても見る人の心を動かします。
 コウテイペンギン地球のもっとも南に分布する最大種、深くもぐったりする写真など関心のある人は「NATIONAL GEOGRAPHIC 2012年11月号」を見てください。


2018年2月 7日 (水)

巨人の花よめ

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「巨人の花よめ」
スウェーデン・サーメのむかしばなし
菱木晃子 文
平澤朋子 絵
BL出版 本体1600円


スウェーデンにサーメ族という先住民族が住んでいるところがあります。この北方の地は寒さが厳しくサーメ族はトナカイを飼って湖や川で魚をとって暮らしています。この絵本を見た時にこんなに色鮮やかではありませんが、日本のアイヌ民族に共通のものがあるようにおもいました。自然のなかから生み出された語り、この絵本はサーメ族の娘チェルミと父親ネイネパッゲが巨人に打ち向かっていくお話です。チェルミはとてもきれいな娘です。それに目をつけた巨人はチェルミを自分のものにしようとします。チェルミは難題を出して切り抜けようとしますが、巨人はその難題、トナカイをたくさん用意することを解決して、チェルミに花嫁になるよう迫ります。チェルミは父親に相談して、巨人のもとから逃げ出すこと、そして巨人をだまして氷の張った川底に沈めてしまいます。
 以前ニルスの冒険シリーズの本(福音館版)が出版された時にこの絵本の作者のお二人においでいただいて、本ができるについての取材旅行のようすを、たくさん撮っていらっしゃった写真を見せていただきながらお話をお聞きしたことがありました。ニルスのお話のなかにも巨人がでてくる物語があります。そのときの息の合った取材旅行のことを思い出しました。
 チェルミはとてもかわいいだけでなく賢い娘です。その娘を慈しんで育てた父親、あとがきによると巨人は強靭な自然だと書かれていますか、その自然の猛威にたちむかった父娘の話、昔話に共通な単純なそれでいて深い意味ももっています。昔話はそれゆえにおとなも子どもも楽しめます。
 民族衣装がとても色鮮やかで、チェルミの美しさをひきたてています。見返しの絵や巨人の絵も雰囲気をしっかりつかんで描かれています。


2018年2月 5日 (月)

あずきのあんちゃん ずんちゃん きんちゃん

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「あずきのあんちゃん ずんちゃん きんちゃん」
こどものとも3月号
とみながまい文
植垣歩子 絵
福音館書店 本体389円


はじめ読んだ時えっ!かこさとしさんの絵本(失礼)かと思った。絵の感じはずっとちがうのだけれど全体的な絵本の構成がかこさんの絵本に良く似ている。一人で読むというよりみんなで読んでもらったり歌ったりする方が楽しい。主人公が3兄弟、ちょつと科学ぽい(あずきの成長とか)食べ物、それらは文句なしに子どもたちの人気のことだとおもう。
 なんだか気の重いこと、つらいことのニュースが多いので、このさい子どもたちといっしょに大きな声で歌ってみるのはどうですか!

2018年2月 4日 (日)

つないでつないで

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「つないでつないで」
こどものとも0・1・2 3月号
福知伸夫 さく
福音館書店 本体389円
いっぴきのねこ、そこへいっぴきのねこ 手をつなぎます。そこへまた、いっぴきのねこ「はい、つなぎましょう」!こんなふうにつぎつぎと手をつなぎます。手をつなぐ、おおきな輪ができます。
 知らないもの同士が知り合う、言葉はちがうので言葉ではつながりません。いろいろな方法はあるでしょうが一番簡単なのは手をつなぐことでしょうか。でしょうか?といったのは手をつなぐということもなかなか難しいのです。おずおずと手をだして握手、店にくる赤ちゃんに手をそっとにぎると嫌がらないでくれることが多いです。少しおおきくなると手をつなぐよりハイタッチ!ニコッとする子どもが多いのはうれしい。
 知らない人と手をつなぐのはおとなには難しい、でも共有できるものがあると、手をつなぐことができます。どんどんつないで「人間の鎖」がつくることができます。鎖の中は「平和のおもい」「平和のねがい」 手をつなぎましょう!


2018年2月 2日 (金)

もういいかあい?はるですよ

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「もういいかあい?はるですよ」
ちいさなかがくのとも3月号
富安陽子 ぶん
松成真理子 え
福音館書店 本体389円


この絵本の舞台になったという新潟、今年はいつになく雪が深い。もう千葉では梅が咲き始めた。表紙の梅の花が開く頃、この山の麓では東からの風が吹いて、その風に誘われるように木の芽が膨らみ新しい芽が顔
をだす。祖父が昔言っていた。2月の雪はあまり怖くない、なぜかというと土が暖かくなっていくからと。この絵本ではもういいかい?という声に答えているのは山々、あくびをしたり、伸びをしたりして答えている。風だけでなく雨も、初春の雨は柔らかい緑色、山からさらさらと水の流れる音、樹々も春色に染まる。そういえば生家のふきのとうはまだ眠っているだろうな。樹々の幹がきれいな黒姫山もまだ雪の中だろうなと、この絵本の柔らかい色を見ながら、新潟の山々を思った。春までもうちょっとのがまん!


2018年1月22日 (月)

はたらきもののじょせつしゃ けいてぃ〜

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「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃ〜」
V・L・バートン文・絵
いしいももこ訳
福音館書店 本体1200円


外は真っ白です。今日は定休日だったので店はお休み、久しぶりに落ちついて本を読みました。午後外を見ると真っ白、木々も重たそうに雪をかぶっています。出てみるとこの雪はめずらしく粉雪のような雪です。
軽いのですが風が強いと地吹雪のように荒れて、防寒具にもくっつきます。これはこれでやっかいです。
道の除雪は雪かきというより吹き上げて除雪車はすすみます。私はテレビがないのであまり雪の様子はわかりません。ラジオでは電車の運行状態や乗客の様子、道路の不通などの情報を繰り返しニュースでながしています。先日JRで電車のなかで乗客が長時間かんづめになり、JRの対応が問題になっていましたが、良く状況がわからないのでなんともいえないのですが、JRの駅の人だけでなく保線区のような所で働いている人のことを考えてしまいました。働きかたも人の感覚もやっぱりかわってしまった。科学がこう発達してくるとなんでもできると思ってしまう。してもらうことが当然とおもってしまう。それに自然は征服するものと思い違いをしているのではないかと。
 「じょせつしゃ けいてぃ〜」をちょうど今月の新聞の紹介本にしようと思っていたので、また読んでみました。雪の降らない時はトラクター、雪が降れば部品をとりかえて除雪車になる「けいてぃ〜」。
”ちやっ!ちやっ!ちやっ!わたしについてらっしゃい」と雪の中で大活躍していることでしょう。

2018年1月11日 (木)

ふぶきがやんだら

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「ふぶきがやんだら」
ーちいさなかがくのとも2月号ー
あかしのぶこ さく
福音館書店 本体389円


とっても今晩は寒い。さっきからラジオでは寒さきびしいニュースをながしています。西日本でも氷点下、東京も、長野の方では水道管が凍るといっています。寒さでもそうですが、今月の絵本は吹雪のなかの森の動物たちのおはなしです。今私は雪どころか吹雪はすっかり忘れていますし、家にいるかぎりは暖かくしているので、この絵本の吹雪は思い出すしかありません。そういえば、真冬、いつもあるわけではないのですが、ヒュウヒュウ ピュウピュウと風の音を布団にもぐりこんで聞いたように思いだしました。雪が多いのでこの絵本のように窓から外を見ることはあまりできません。積もった雪の力で窓ガラスがわれないように板塀で囲いをするところがあります。そんな吹雪いた後は驚くくらいきれいな青空の日になります。子どもたちはみかん箱を改良した箱の橇で近くの川の土手で滑ります。こういう楽しさは子どもたちの特権で雪をほって落とし穴をつくったり、もちろんゆきだるまをつくったり雪合戦をしたり、雪にまみれて遊びほうけてもしかられない、しもやけがかゆくなって泣きそうになりながらも雪の子どものように遊びました。この絵本のように人も動物も自然の力には逆らうことができない。どうやって共生していくか、それは自然はたくさんの恵みをもたらしてくれるから、子どもたちはそのことを良く知っているのです。


2018年1月 9日 (火)

ゆうちゃんとひよどり

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「ゆうちゃんとひよどり」
 こどものとも年少版2月号
いまきみち さく
福音館書店 本体389円


ゆうちゃんの庭に来る鳥のことが描かれています。ある雪の積もった日のこと、庭の柵にいちわの鳥がきて鳴いています。お母さんに聞くとその鳥はヒヨドリという鳥だと教えてくれまた。えさをあげることにしました。ネコからも守られるようにしました。春になったらそのヒヨドリはもう一羽連れてきました。この絵本ではゆうちゃんが鳥と仲良くする姿が描かれています。最初いろいろと心配するゆうちゃんのドキドキ感やヒヨドリを観察する姿も描かれています。
 ヒヨドリはスズメやカラスなどと同じくらい身近な鳥です。頭のてっぺんの毛が立っていてぼさぼさ頭でいささかうるさい鳴き方をします。果物が大好きで私も食べ残しの皮のところを木にさしておきました。じつはいまはそれはやめてしまいました。カラスがくるようになってご近所の人からご注意されたことがあったからです。鳥を観察しているとやっぱり身体の大きい鳥はいばっています。おとなりの梅の木にメジロがくるのですがヒヨドリがおいはらって、そのヒヨドリをカラスがおいはらって餌をひとりじめにしてしまいます。でもそのカラスは嘴の形から餌を小さくすると食べられないので餌を小さくすると良いことに気がつきました。鳥をみていると楽しいので飽きることがありません。

2018年1月 7日 (日)

こやぎのチキとじいさんやぎのひみつ

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「こやぎのチキとじいさんやぎのひみつ」
 こどものとも2月号
清水たま子 文
竹田鎭三郎 絵
福音館書店 本体389円


以前このコンビの作品「ワニのお嫁さんとハチドリのお嫁さん」を見た時に不思議な感覚におそわれた。
民族色が強い描き方からかもしれない。日本の絵のもっている土臭さも感じられるのに、ただ最大にちがうところは瞳が青いことだ。人も動物も。この絵本はメキシコの先住民に伝わる昔話が背景にある。気の荒い年寄りヤギ、近づいてはいけないといわれていても、好奇心の強いこやぎチキは年寄りやぎの秘密を知ろうとします。ところがサソリにさされて気を失ってしまいます。けれど年寄りやぎに助けられたことから秘密を知ることになりました。このお話の元になったことを作者が折り込みふろくに書いています。人と野生の動物たちとの境界線が昔話にはないことが多いのですが、住民たちはそのなかで自然にとけ込み生きています。時代もところもずいぶんと違ってきましたが、まだ私のなかにの失われてはいないで、このことは絵本を読むことでよみがえってきます。残念ながら作者は昨年10月病気のため急逝されたそうです。


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