2007年4月22日 (日)

写真集「地球動物記」

Book


「地球動物記」
Animals on Earth
by Mitsuaki Iwago
 岩合光昭
福音館書店  本体4700円




 ふた晩かかって興奮しながらこの写真集を読んだ。まさに見たでなく読んだ。900枚の写真と37年におよぶフィールドノートから表紙のホッキョクグマをはじめとして、パンダやゾウ、ライオンなど250種の野生動物の写真集、ただ、ただ夢中になってしまった。
私は植物も昆虫も、そして、動物も好きだ。幼い時から何かが廻りにいて、生活の一部になっている。でも、いまはペットを飼うのもままならない住居環境なのでちょっとつらい。おまけに父と一緒にいた時は(かれも生き物が好き)テレビでも動物のでてくる番組(地球大紀行のファンだった)を良く見たが、いまはテレビのない生活なので、それもない。けれど、この本はテレビの何十倍も楽しく、おもしろい。テレビとすごく違うところは、テレビはナレーションや音楽が入ってくるので、それらがうるさく邪魔に感じる。本、この写真集をみていると、ほんとうに動物たちの鳴き声や足音、彼らが生きている大地の音まですべて聞こえてくる。音と対照的にもの言わぬ静かな威厳までが伝わってくる。
 それにしてもすごいなぁ。どうやってこの動物たちと会話して、姿を撮ったのだろうか。ひたすら生きて、死を迎える動物たち、そして、それらを育む地球、点ほどにちっぽけな自分自身もこの今に存在しているのだと、この写真集を読みながら思った。

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2006年12月30日 (土)

アニメ映画ー鉄コン筋クリート

3時まで今年の仕事のまとめや掃除をして、映画を見に行った。アニメ映画「鉄コン筋クリート」。30日のためか30人位の観客しかいない、それも若い人ばかりで、おばさんは私ひとり。
この映画は松本大洋のマンガをアニメ化したものだ。東京の街並、古い家がゴタゴタとしている、アジアの街をゴチャゴチャにした、猥雑で活気のある街、一方鉄で覆い隠されているような都市再開発の街<宝町>、そのなかで生きているクロとシロという少年はヤクザに抵抗して、殺し屋におわれる。重傷のシロは警察に、逃げたクロは暴力に心がすさんでいく。
おとなの庇護を受けずに二人で暮らしている、シロとクロって一体何者だ。この映画にはまともな?家族はまったくでてこない。暴力と狂気が支配している街、それをCGはきれいに良く描いているが、いま、私たちが暮らしている都市はこんな感じなのだろうか。人が息をしていない街。暴力シーンが多いが、匂い、感触が映像化されていないので、なぜか覚めた思いで見てしまった。
アニメ映画のためだろうか?クロが抱えている闇、暴力は現代人が心に抱えているものだと思う。その闇をどう切り開いていくことができるのか、それがないと単なるノスタルジァの物語になってしまうのではないだろうか。
終わって劇場をでてきたら、街は若い人たちで溢れていた。映画のなかの<宝町>のように。

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