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2018年7月11日 (水)

シルクロードの道ーシルクロードのあかい空

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「シルクロードのあかい空」
イザベル・シムレール文・絵
石津ちひろ訳
岩波書店 本体1800円

シルクロードというのは中国、中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結んでいる交易路のことだ。つまり成安からはじまって西はローマまで、ただいろいろのルートがあって*河西回路*天山回路*西域南道*天山北路*ステップ・ロード*西南シルクロードと名付けられている。この絵本は西安からトルファンそしてカシュガルまでの物語だ。物語といっても主人公はチョウの王女さまにひかれて旅をした昆虫学者の物語だ。チョウの王女香妃の足跡をみつけて、きれいなチョウに出会いますようにという願いがある。朝日に輝く東の空から日の沈む西にむかって。西安からはじまるシルクロードでは絹を運ぶ路だ。この絵本では作者の研究であるチョウだけでなく、砂丘、ブドウ畑、綿花畑それらの畑をうるおしてくれる水路、古代都市、ウイグル族の人びと、カザフ族の人びと、生きもの、トウバ族、カナスの湖、人びとの営み、それらがどのページでも見開きいっぱいに描かれている。沈む夕日の赤、この雄大さは日本では見られないことなのだなぁ!細密な絵は自然の息吹が強く感じられる。
この絵本を見ていてもう一つの絵本を思い出した。

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「せかいいちうつくしい ぼくの村」
小林豊
ポプラ社 本体1200円

この絵本はやはりシルクロードに関係あるアジアの真ん中の国アフガニスタンのパグマン村が舞台です。この村には果物がたわわになっていた、美しい自然いっぱいの村に、戦いにいっている兄さんのかわりに市場へサクランボを売りにいく少年の物語です。市場でサクランボを売ってかわりにヒツジを買ってきます。帰り道の描写が真っ赤な夕焼けの路を歩く親子が描かれています。同じ描写です。描き方の手法は違いますが、人びとの声までが聞こえてきそうな家々や市場、そして、なんといっても日本では見ることの出来ない雄大な自然がやはり描かれています。ただし、この村は戦いで破壊されて今はもうないそうです。アフガニスタンの戦いはまだ終わっていない、破壊つくされた大地・村にあの真っ赤な太陽はいまもなおかわらず照らしていることでしよう。この絵本の作者のお話を聞きました。雄大な自然を想像するのはなかなか難しいですが、世界はいろいろな人たちの営みがあり、歴史は続いているのだと思いました。


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