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2017年8月 4日 (金)

タイガー・ボーイ

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「タイガーボーイ」
みたり・パーキンス作
ジェイミー・ホーガン絵
永瀬比奈 訳
すずき出版 本体1500円


インド半島の東側にあるシュンドルボン国立公園が舞台です。インドには絶滅動物のベンガルトラがいます。しかもこの地方はサイクロンや自然災害があり、ここだけの話ではありませんが人びとの生活は貧しく、野生のベンガルトラと人間の共存は難しい、しかも差別なども強く残っています。(主人公のねえさんルパは勉強したくとも女ではゆるされません)ニールは5年生、成績がよく奨学金をもらって中学校にすすむことの期待をいっぱいうけています。ところがニールは英語やベンガル語は良くできますが算数が苦手です。それになんといっても勉強をして都会にでていくことがあまりうれしくない、できたらこの地で父親のような優秀な大工として生きていきたいと考えています。それであまり勉強に身が入らないで、アジェイとヴィジュという幼い時からの親友と遊んでばかりいます。そんな時子どものトラが保護区から逃げ出したことを知ります。密猟者が捕まえようとしています。その密猟者は村の貧しい人たちの生活もにぎっています。たてつくことは生きていかれないことでもあり、誰も反抗できません。(ニールの父親以外は)
 とても気持ちの良い物語です。元気な少年がいて、家族の暖かい結束があり、ニールを理解し応援する教育者(校長)がいて、悪者はニールと姉のルパの力に破れて国外に退去してしまいます。夢と冒険と家族の愛情がいっぱいの物語は、気持ちよくこの物語にひたることができます。それだけにものたりないところもありますが、素直にこの物語を読みたいとおもいます。

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