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2017年8月17日 (木)

伝えることの難しさ

 
 bud自分としての意識をもちはじめるとそれを他の物、人に伝えたいとおもう。最初は非常に個人的なこと、たとえば、うれしいとかおなかがすいたとか、それを満たしてくれるもの、それは母親であることが多い。人だけでないあらゆる生物におよぶのは、生存という大きな役目を遺伝子上に組み込まれてきているからなのはいうまでもない。親から子へ引き継いでいく。やがてそれはものだけでなく、形のないものをも形にして伝えようとするようになった。形にするということは、残していけるからだ。本は一番簡単な方法であり、だから本・印刷の発明は人類史上画期的なことだった。やがてそれを個人でも所有していくことを考える。そして、固有の歴史として、それをまとめ、だれもが利用できるように考えた。
 bookこんな当たり前に近いことを改めて思うのは、時々本屋としての私は何をしようと思っているのか、また、どんなにがんばっても自分の命は限りがあることを強く意識するようになったからだ。たとえば、戦争はぜったいいやということを、近年できるだけはっきりと態度で示そうと努力していきたいと考える。経営的になりたたないといけない、こうやって厳しい時代になるとあまり自己主張はしないほうが良いと、いままでも何度か注意された。とくにいわゆる世間に批判的なことは差しひかえるから考えた方が良いと、店に「憲法9条を守る会」の看板をかかげたり、社会運動に積極的に参加したり、まして「憲法カフェ」をはじめたり、心配して?注意をしてくれた人がいた。耳をかさないわけではない。
 でも私は伝える方法として本の大切さを思い、自由のおもしろさを思い、本屋を自分のなりわいとして選んだし、これからもそうし続けると思う。そして、そのことを忘れないように8月には再確認することに決めた。ただ、そのことの困難さと、pencilいままでには考えられなかった「電子」化の猛スピードのなかで伝えるということの違う方法も模索状態だということを、これもまた、8月がくるたびにあふれかえる情報のなかで、本が唯一でなくなった時代のことも考えている。戦争は人間性を否定してしまうということを証言できる人たちが次々に彼岸に渡ってしまい、つぎの世代にどう橋渡しをしていくのが良いというより可能なことなのか、差し迫ってきているのを感ずることが多いからである。

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コメント


こんにちは、いつも拝見させていただいています。ありがとうございます。ブログをお休みしていたときはどうしたのかな何かあったのかな、具合でも悪いのかな等とっても心配しました。さてえるふさんのスタンス、素敵だと思います。町の本屋さんは、お店のポリシーがあってこそのものだと思います。どうぞがんばってください。お店から遠い他県に住んでいます。うかがえないのが残念です。最近アーサービナードさんの「この本をかくして」を読。君平さんの楽しい本のことブログにあり、早速購入しました。

ご心配おかけしました。元気です。いつも読んでいただいてありがとうございます。もう少し考えること、感じたことを書き続けたいと思っています。昼間若いおかあさんと蝉をめぐって話がはずみ楽しい時間をいただきました。

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