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2017年7月29日 (土)

うみべのまちで

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「うみべのまちで」
文/ジョアン・シュウォーツ
絵/シドニー・スミス
訳/いわじょう よしひと
BL出版 1600円

男の子は両親と妹で暮らしています。とうさんは海の下の炭坑で働いています。とうさんは炭坑の下で働いた人たちのおかげで皆はいるといいます。ぼくのうちからは海が見えます。今日はとてもよいお天気で海はキラキラと光っています。その下のくらいトンネルで父さんは石炭を掘っています。ぼくはともだちと遊びに行った。公園のブランコに乗っておもいきりこぐと、うみが遠くまで見えます。海は光っています。その下のトンネルでとうさんは石炭を掘っています。まっくろになって帰ってきたとうさんはぼくをぎゅっと抱きしめてくれます。まっくろのまま。時にはみんなで太陽がゆっくり沈んでいくのを見ます。じいちゃんもこうやって石炭を掘ってきました。ぼくもきっと海の底のトンネルで働くんだ。ゆっくり眼をつぶるといろんなことを考えます。
 この絵本の舞台カナダのケープ・ブレトン島はスコットランドやアイルランドからの移民が多いところです。現地の人たちとの摩擦もあり、人びとの生活は貧しくつつましい。こうやって歴史はつづられていきます。
 世界でも有数の海のきれいな島です。本文は父親から続いている働き方、繰り返しのフレーズ”とうさんはうみのした。くらい トンネルでせきたんをほっている”おさえた色、光った海、太陽ががゆっくりとうみに沈んでいく。カバーをとってみてください。陽がしずんでいく海、その海があなたの前にあります。

2017年7月28日 (金)

グリムのむかしばなし

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「グリムのむかしばなし1」
ワンダ・ガアグ◇編・絵
松岡亨子◇訳
のら書店 本体1600円


2日ばかり少し涼しい日をおくったので、また、今日の暑さには体がついていかなくて、こんな時は窓をしっかり開けて(もちろん蚊対策はちゃんとしないと・・・)本を読む、そしてちょっと昼寝をする、そんな生活がしたいなぁとおもいます。
 千葉市は早々と夏休みに入って、子どもたちはどうしているのかと思います。この本は短いおはなしが7編はいっています。グリムのお話はなんとなく小さな子どもだった時お話を聞いて知っていることも多いと思います。絵本化されているのもたくさんあり、どれを読んだら良いかと迷います。しかも時々完訳本でなければ・・・といわれたり、特に残酷のところをどうするかとか話題になることが多い、そして、また今は子育てをおじいちゃんやおばあちゃんが担うことも多く、何を選んで良いかわからないなどの質問も受けることもとても多くなりました。むかしばなしはその点誰にもお薦めることのできる本です。
 この本にはみんなが良く知っている「ヘンデルとグレーテル」など7編のお話が入っています。冒険や魔法、不思議なことがなんの疑問もなく語られています。お話のもっている内容やリズムもこわされることなく、現代の子どもにあった本でなければなりません。それと訳のおもしろさだけでなく挿絵は大きな力になります。編者自身の挿絵がユーモアがあり楽しい本になっているのがこの本のもっているもう一つの魅力です。子どもが自分で読んでも良く、読んでもらっても良い、「読書の秋」ならず「読書の夏休み」に良い一冊です。2も近いうちに出版される予定です。
 なお、今日7月28日毎日新聞朝刊、千葉版の「絵本だいすき」に掲載されました。(毎月最後の金曜日にお薦めの本を紹介しています)


2017年7月26日 (水)

ふたばからのおたより  -7月―

         
                  総体の夏

 夏休みが始まったと思ったら、子どもたちの総体(総合体育大会)が始まり、アッという間に終わった。部活動の総仕上げ、中学3年生にとっては引退試合である。負けたら、そこでおしまい。後輩に後を託し、高校受験へと航路変更していく。学区の中学は、どの部活もあまり強くなく、1回戦負けが多い。日頃醒めたことを言っていた男の子も「初めて試合に負けて悔しいと思った」と言っていたそうな。呆然とした2、3日を過ごして、やっと受験勉強を始めたようである。
 私自身決して体育系の部活をやって育ったわけではないが、息子二人はサッカー部だった。特に次男は、サッカーに救われたと言えるような一時期を過ごしたと思う。海外のサッカーチームの試合を夜中に見続けた閉じこもった時期もあった。どうなるかと思った。親であることを何度も突きつけられ、親を辞めたいと思った日もあった。「おれ、サッカーやりたいから高校に行く。」そう言って、中3の夏休み明けから突然勉強し始めた。そうして言葉通り、高校の3年間サッカーを続けた。
 子ども達の試合を見るのは、とても好きだった。こんなにサッカー好きになるとは思わなかった。どちらかというと、弱いチームで負けてばかりだったし、二人ともずば抜けて上手かったわけではない。でも短い試合時間の中に15歳なら15歳分の人生がぎゅっと煮詰まり、『今』そのままをぶつけていく。若いって、何てまぶしいんだろ。何て苦いんだろ。次男の高校最後の試合を夫婦で見に行った。カメラも持たずビデオも回さず、この目に焼き付けようと思って行った。最後が近づくにつれ、勝ち負けじゃない、この時間が1秒でも長く続いてくれ、と願った。それでも、無情に終了の笛が長く長く鳴る。泣くわけでもなく、ただグラウンドに立ち尽くす次男の姿が見えた。
 今年も、中学生の総体の夏は終わった。そうしてまた、ゆっくりと新しい夏が始まっていく。

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 写真は、若葉区にある小さなプレーパーク。今年度から月に1回、NPOからお借りして、毎月最終土曜日は里親家庭やファミリーホームの集まれるプレーパークを開催しています。今月は今週末に流しそうめんをやる予定、前日八千代まで竹の切り出しに行ってきます。
                                 (の)


2017年7月24日 (月)

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「おさるのよる」
いとうひろし・作・絵
講談社 本体1200円


おさるシリーズの新刊がでました。このシリーズは私の命名ですが「おさる哲学シリーズ」といいます。
作者の絵は色使いといい色鉛筆の淡い静かな色で描かれていて、文の内容はこれもまた静かな淡々とした言葉づかいです。ふつうのことを言っているのですが、読むにつれ内容の深みにはまっていきます。この本も「夜」に関しての考え方、「夜」とは何ぞや?夜は昼間、太陽の脇役のように思ってしまいますが、でもほんとうでしょうか。昼、太陽がのぼって夜が明ける、もしかしたら主役は夜、太陽がのぼって1日がおわるのではないか、おさるは考えます。ねむれないままに夜となかよしになると、いつのまにか解決するような道筋がわかるかもしれません。この本は眠ることにぶきっちょなあなた、そうわたしのための贈り物かもしれません。
 デビュー30周年記念「いとうひろし展」が7月16日(日)から10月15日(日)練馬区立石神井公園ふるさと文化館分室であります。千葉からはちょっと遠いけれど、いとうさんの講演やワークショップもあるのでお出かけ下さい。

2017年7月19日 (水)

よい子への道

  おかべりかさん亡くなる
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「よい子への道」
「よい子への道2」
福音館書店刊


最近時々新聞の死亡欄に目をとおすようになった。それは時々児童文学に関係のある人の告知があるからだ。80歳代の人が多いのはいたしかたがないことかもしれない。今朝もなにげなく見ていて驚いてしまった。
 <おかべりかさん>私はここしばらく読み返すことがなかったが本だったけれど「よい子への道」はいつでもぽつぽつと売れて行く。学校図書館では新刊がでることもあって「おばけやさんシリーズ」の注文がある。66歳8日に亡くなられたとのこと。
 この本は前にでていた「おおきなポケット(通称おおポケ)・月刊誌福音館書店刊」に連載されていたものを加筆されて書籍化された。はじめて読んだ時、もちろん福音館書店からこんな本が出たとちょっとビックリしたものだ。
良い本路線の福音館から、漫画本、もちろん絵本の形態はとっていたものの子どものもっている多様性、感覚を描いている楽しい本、時々読みながらどきっとする本、驚きながらもうれしかった。でもちょっと思ってみると漫画家で絵本を描いている人は多い。彼らはおとなになっても子どもの物の感じ方を忘れないでもちつづけている。また、ひとり亡くなってさびしい。あらためて読み返してみた。
そうだ、仕事からのストレスでめげているあの人にすすめてみよう。

2017年7月18日 (火)

手おけのふくろう

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「手おけのふくろう」
ひらののぶあき ぶん
あべ弘士 え
福音館書店 本体1400円


毎日暑い日が続いて、店はあまりお客さまがありません。かといって学校図書館の仕事がまだまだ終わっていないので、それと細かいことがきちんとできていないので(たとえば伝票の整理など)それなどに追われています。今日から8月まで店の営業時間を変えての初日です。3時開店などとどんな様子になるのかとおもいましたが、なんのことはない、私は取り次ぎからの荷物を受けるのに10時前から店にでているので、実質的にはあまりかわりません。お客様からどういう意見がでるかまだ良くわかりません。
 ところでいつものように9時頃千葉高校をとおりかかって不思議なことがありました。セミが鳴いて、私は今年初めて聞いたので”あぁ!夏!”としばらくどこで鳴いているのかとキョロキョロしていたら、なんと、鶯の鳴き声が聞こえてきました。この暑さの中鳥たちは静かです。いつもなら4時頃にはちょっとうるさいくらい鳴き声が聞こえるのですが静かです。もう子育ても終わり、幼鳥がうろうろするのが見られるのですが、それもあまり見受けられません。
 この絵本は大きな木のウロが使えなくなって、古い民家に乾かす為に軒に吊るしておいた手おけのなかで子育てをしたつがいのフクロウの話です。無防備な手おけのなかでの子育て、それを静かに見守った農家の人、それから毎年手おけのなかでフクロウが子育てをした話が描かれています。北の国で実際にあったはなしを作者は淡々と語っています。画家の絵は丹念に描かれていて、いっとき忙しすぎて(動物園に勤めていた)絵が荒いのが気がかりだったのですが、最近は丁寧に描かれています。たとえばこの絵本の雄のフクロウと雌のふくろうの目なざしが違います。フクロウの神秘性も良く描かれています。きびしい自然のなかでの生きもののくらし、静かに見守るのが私たち人間の心しなければならないことなのでしょう。

2017年7月17日 (月)

営業時間の変更お知らせ


  営業時間の変更お知らせ 

あまりにも暑いのでこれからの営業時間の変更をいたします。すべて3時から8時までになります。夕涼みがてらお出かけ下さい。
 もし、他の時間にご来店ご希望の方はメール (左上のメールをクリックください)または☎043-227-9192ー留守番電話もありますーまでご連絡ください。よろしくお願いいたします。

2017年7月15日 (土)

さかさことばー東君平

久しぶりに、というか東君平の新刊をなつかしく見た時、亡くなって30年もたったというのに驚いてしまった。そういえば新刊がでなかったこともあって、いつのまにか小さなお話集はなくなってしまった。
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「こねことこねこ」
「うたうたう」
さく・え 東君平
廣済堂あかつき 本体各880円



この2册は著者没後30年の記念出版、2冊ともいわゆる回文=さかさ言葉の絵本です。こういう絵本をみると絵の力をつくづく感じます。昔話でもいえるのですが本来は言葉から言葉、聞くー話すがもとになっていました。だからきわめて限定的なものでした。昔話でいうとその地方の言葉だったり、ものだったり、だから日本列島のように長細い国ではそのところで使っている言葉、いわゆる方言で語られ、聞くと解るその人たちにはとてもおもしろいのですが、聞くことだけではなにを表現しているかわからない、ましてこどもたちには経験がすくないこともあってとてもわかりにくい、言うー聞くには制約があります。けれどそこに絵という見て理解するものが入ってくるとしっかり解ります。絵や音楽の強さ、特徴です。
この本の回文はただならべられても解りにくいところがありますが著者の独特の絵では眉毛の描かれている犬や猫たちがいっしょになって唱えます。実際は良く解らないものの名前がありますが、となえているうちに人間臭い犬や猫が語りかけてきます。しかもカラーはとても鮮やかです。
ーとなえてみよう、さかさことば=うえからよんでもしたからよんでも同じ1巻目は「生きもの」2巻目は季節、唱える時は元気良く、大きな声で、まわりの人たちで読んでみると楽しい!

2017年7月13日 (木)

動物たちが教えてくれる海の中のくらしかた

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「動物たちが教えてくれる 海の中のくらし」
たくさんのふしぎ 8月号
佐藤克文 文
木内達朗 絵
福音館書店 本体667円


この本の表紙にはくじらが描かれています。海の中のようです。ところが裏表紙電車の中から外を見ている主人公でも外の景色はタワーがたっていて家も川原の緑もみえるのに左側には氷山らしきもの、空にはペンギンや魚が翔んでいて、なんといってもアザラシがたっています。なにかいいたそうです。なんだかおかしな絵です。内容は海のなかで動物はどうやって暮らしているかと、主に南極海でのウェッデルアザラシと亜南極のクロゼ諸島で繁殖しているキングペンギンから解ったことが描かれています。当然海の深いところでの様子が描かれていますが、写真をとることが非常に難しいので実際水中観察管から見たことなどなどを絵に描いています。ウェッデアアザラシの子育てから餌をとるために水中に潜ること、そして、水上に浮き上がってくる様子、これはほかの動物たちのことも描いてあるのですが、科学の発達はたくさんの力のある機器を発明して、人が行くことができない深海での動物たちの様子が調べることができるようになりました。
動物たちと海、水、そして空気の関係など、生物は環境によって生存し、環境によって進化していることがよくわかります。たくさんの生き物たちに計器を取り付け調査、データーを記録しています。
 裏表紙で主人公とアザラシがあいさつしているように感じます。”やぁ、また来たからよろしくね!

2017年7月11日 (火)

いいおてんき

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「いいおてんき」
こどものとも年中版 8月号
なかのゆき 文
井上文香  絵
福音館書店 本体389円


毎日ひどく暑い日が続きます。風があるので日陰にいくと少しは涼しい、木陰で本を読む、家でちょっと昼寝をする、どちらもいい感じです。でも、九州のほうでは洪水、崖崩れでまた、たくさんの人が家族をなくしてしまったり、被害がひどいと連日ニュースで読むとなんだかそんなことを言ったらら申し訳ありません。
 この絵本の主人公ともちゃんは夏休みにおじいちゃんとおばあちゃんのところにお泊まりに行きました。おじいちゃんおばあちゃんの家は田舎にある、そして、畑にいって経験したことが描かれている絵本ですが、おじいちゃんおばあちゃんの家はどうやら農家のようです。趣味の家庭菜園だったら畑に行くのにトラックは使わないと思います。いま全部とは言いませんが夏休みにおじいちゃんおばあちゃんの家に行く子どもは少なくなったのではないかとおもわれます。ともちゃんのおじいちゃんおばあちゃんはともすると私の世代かもしれません。ともちゃんくらいの子どもで田舎をもっている子どもは少ないのではないか、私の世代でも兄弟が少なかったりして、両親が亡くなると生家に帰ることが少なくなります。兄弟が元気でいてくれると帰ったりしますが、お墓参りに行くのが精一杯です。
 それはともあれ私にはとてもなつかしい夏の日の絵本です。トマトはトマトらしく育っていますし、とげとげのキュウリもりっぱなカボチャも一瞬幼かった頃にかえった、農家ではなかったのですがこういう風景はふつうに見られました。土くさくて、夏くさくて、人間くさくて、雨が降ると一瞬土煙りがたって、乾いた大地がごくごくと水を飲むような情景になります。
”あぁ!いいてんき”ともちゃんのようにおもわず大声をあげたくなりました。

2017年7月 9日 (日)

えるふの棚

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えるふの棚にあたらしいところが増えました。とはいうものの店が広くなったわけではなく、雑誌棚を動かして、ひと棚一般書をいれるところをつくりました。なんで一般書の場所?と思われるかもしれませんが近年会留府のお客様がちょっと変わったと思ったからです。ただし、このことは私が目をとおさない本が入ることになります。店の本は一応私が全部目をとおしてからと40年していたことなのですが、一般書まで目を通してというようにはいきません。
 じつはもうしばく前から言っていたことですが、子どもたちが店に来ることは一時期をのぞいてほとんどありません。それは高校生くらいまで続きます。もともと児童書は読むのは子ども、選ぶ(買う)のはおとなという構造になっていました。それはますます読むのは子ども、買うのはおとな、それもおじいちゃんおばあちゃんが多くなりました。子どもがこなくなった一番の理由は学校の様子に連動して、*学校からの帰りがおそくなった。*塾やお稽古で時間がない。*スマホの影響*交通事故や不審者の事件があって子どもひとりで出かけない、近所といっても近所の子ども達でつるんで遊ぶ場所も時間もいない、本がたかくなったし街の本屋がなくなってきた、図書館に子どもたちでいかれるほど図書館が多くない。それに比べて児童書を読むおとなは多くなりました。良く読むおとなには児童書だけの本屋というのはおまけがないので、ちょっとつまらないかなとまず棚ひとつちょっと違う雰囲気に!!!というのが理由です。
 ご要望・意見をおよせください。


2017年7月 7日 (金)

アイちゃんのいる教室

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「アイちゃんのいる教室」
6年1組にじ色クラス
ぶん・しゃしん 高倉正樹
偕成社 本体1200円


ダウン症のアイちゃんの成長を記録した本3巻目がでました。この本は読売新聞宮城県版で2014年2月25日〜28日 2015年3月25日〜31日 2016年3月22日〜31日に連載された記事がもとになっています。著者は読売新聞社の盛岡支局、東北総局の記者(いまは東京本社)です。ダウン症の女の子アイちゃんの1年1組、3年1組、そしてこの本6年1組の成長記録です。アイちゃんの家庭はもちろんですが、東北のある小学校でのアイちゃん、当然アイちゃんたけでなくクラスの子どもたちの成長が書かれています。アイちゃんのクラスはにじ色クラス、帯にあるように虹はほんとうは円なのに、半分しん見えない、その見えない部分にいじめや悪口があるのではないか、アイちゃんはダウン症でクラスのなかに問題なくいる場所があるけれど、もしかしたら見えない部分にハンデキャップのある人に 対しての反感や偏見やいじめがあるのではないかと、教師は子どもたちに問題提示して「自分で考えよう、正しい答えはない」ということをつねに言い続けていきます。
アイちゃんはできないのでなく、ずるけていやなことはやろうとしないだけではないのか、特に課外活動などみんなで協力しあって取り組むことには、アイちゃんに対しての風当たりはつよくなります。それにちょうどクラスのみんなだけでなく、アイちゃん自身も「ダウン症って」「わたしは誰?」と問いかけるように成長しています。本のなかのアイちゃんとクラスのみんなは、自分たちがいたクラスの記録から読者に問いかけます。最後に書かれているクラスのみんなの一口感想、決して聞きやすい、心地よい言葉ではない、私たちもこの言葉をとおしてともに成長する、ともに生きるということはどんなことなのか考えていかなければならないとおもいます。

2017年7月 5日 (水)

おばけえんはすぐそこです

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「おばけえんはすぐそこです」
ーこどものとも8月号ー
山﨑るり子詩
石黒亜矢子絵


湿っぽい梅雨の毎日、ニュースでは豪雨の九州北部の様子がとぎれることなくながれてきます。私の家はテレビがないので、ラジオのニュースを聞くだけですが、予断をゆるさない大分県や福岡県の様子です。耳から聞くことと違って目で見えることは瞬時といえ心に強く残ってしまうことです。
 今月の月刊誌は目につく、売れることでもあるけれどちょっとためらってやめてしまう人もあります。それは絵が強烈、おばけがでてくるのだけれどそれはあたりまえですが”子どもには怖いことだから”といいながらも”でもどうしてこういう絵が好きなのかしら?と私に同意を求められてぶつぶつと・・・。でも私はこの絵描きさんの絵は好きなので”愛嬌があって私は好きだけれど”と言います。おばけえんのせんせいはふたまたしっぽのふるギツネです。生徒は表紙を見てください、みつめ小僧を先頭に十人?化け猫ものっぺらぼうもみんな古典的なお化けです。おまけに詩と書いてあるようにことばあそびの文です。でも、こわいという子にはすすめません。先生が皆に読んでやるとおもしろい、みんなで声に出して読んでもおもしろく感じます。大きな声でおまじないのように!
 

2017年7月 3日 (月)

カーテンふわり

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「カーテンふわり」
こどものとも0・1・2  8月号
澤口たまみ 文
どいかや 絵
福音館書店 本体389円


今日は今年最高の暑さとか、千葉市は33度とニュースはいっています。昨夜も暑かったと今日の読書会に来た人たちがいっています。でも、陽が落ちて夕闇が迫る頃の帰り道、ゆっくりと学校の木々の間を歩いてくると風が吹いてきます。この絵本の表紙のように7月の風はゆっくりカーテンの間を吹いていきます。時々カーテン越しにお客さまがみえます。この絵本のようにチョウは入ってくることがあっても雀がはいってくることはありません。絵を描いているどいかやさんは千葉にお住まいです。そこは同じ千葉ですが街中でなく、山間部なので、雀や時にはリスもやってくるかもしれません。わたしの住んでいるところでは、これから夏盛りになると夜の電気に誘われて、カブトムシやカンブンは良く入ってきます。特になるべくエヤコンをつかわないようにしているので、風といっしょに昆虫類は良く来ます。セミはかしましく鳴きながら入ってきますが、あとは電燈のまわりをうるさく”きたぞ!きたぞ!”とバタバタと音をたててさわぎまわるのでつかまえて外へ、でもまた光をめがけて入ってきます。
 カーテンを揺らす風はやさしい風、できれば風の下でちょっと一休みとねっころがって本でも読む、あぁ!これはおとなの願望ですね。幼い子どもは風に揺れるカーテンの向こうに何をみているのでしょうか。

2017年7月 2日 (日)

れっしゃがとおります

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「れっしゃがとおります」
ーかがくのとも8月号ー
岡本雄司さく
福音館書店 本体389円

今月の福音館書店の月刊誌「かがくのとも」はなんといってもまた、千葉の小湊鉄道をはしっている列車の話なので紹介したいとおもいます。電車といってもディーゼル列車で市原市の五井駅からホームを乗り換えて上総中野までの小湊鉄道を走るようすが描かれています。あさ出発です。!列車は走ります。最初にはさまざまな家があり人も見えます。そのうちに緑一面、農作業をしている人が1人、道には車が1台きり、川をわたり所々の駅につくと人が乗ってきますが、まわりではテニスをしていたり、バスがとまっているだけです。また走り出した列車の廻りは今度は動物があちこちに見えます。働いている人というより観光地、虫取りの家族がいたり、廻りは山というか森が続いていて、その中をただ、ただ列車は走ります。いよいよ終点の駅上総中野です。(この鉄道は会社はかわって海にむかってJR大原駅までいすみ鉄道が続いています。)付録についている大判一枚の絵地図、空から見た様子が描かれているのですがこの沿線のようすがよくわかります。
 この場所には「出発進行!里山トロッコ列車」 (かこさとし作 偕成社刊)が刊行された時に会留府にいらっしゃる人たちで行ったことがあり、このブログでもそのことを紹介しました。その時の目的は列車に乗るということより、途中にみられる逆転層を見るのが目的でした。
 この本ではそれとちがって列車に乗ることが中心です。ともかく電車が大好きな子どもたちはきっとぼろぼろになるくらいの愛読書になることでしょう。子どもだけでなく毎日があまりにも気ぜわしい生活をしていると、こんな風景のなかにしばらくぼっとひたっていたいような気持ち。
 いよいよ7月がスタートしました。千葉市の公立小中学校は15日から夏休みがはじまります。

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9月の営業とお休み

  • 9月のお休み
    *お休み 4日(月)・11日(月)・18日(月)25日(月) *営業時間 10:30〜6:00 日曜日は1:30〜6:00

お仲間にどうぞ

  • ー元気になる集まりいろいろー
    *よいこ連盟(保育士・なろう とする人)8日(金)7:00〜  「紙芝居をしてみよう」       *Y・Aの会 読書会(どなたで も)14日7:00〜 「とりあげ る本 ペンギンハイウェー」    *絵本の会 「大人に絵本を」  15日7:00〜(誰でも)             *グループ放課後 読書会(公共図書館司書・その他」20日7:00〜                *ボランティア講座座 25日(月)10:00〜                *憲法カフェ26日(火)「教育と憲法」9月20日(水)7:00〜                *羊毛チクチクの会 21日(木)10:30〜                                                                                                                         

これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山