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2017年5月19日 (金)

シノダ!指きりは魔法のはじまり

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「シノダ!指きりは魔法のはじまり」
富安陽子
大庭賢哉・絵
偕成社 本体1300円


いよいよシノダ!も10巻目、10巻で一区切りというような話も聞いたのでちょっと残念だなと思っていました。でも、あとがきには続く・・・・というようでまずはちょっと安心。ふつう10巻も続くとちょっと飽き?みたいのところがあるのだけど、決してそんなことはありません。登場人物はシノダ一家、パパは人間だけれどママは信太の狐の家系、3人の子どもたちはだれもがキツネ一族の血をなにかしら受け継いでいます。長女の結ユイは風の言葉をきく能力「風の耳」を、長男の匠タクミは過去や未来を見る「時の目」そして、末っ子の萠モエは人以外の生きものの言葉を伝える「魂よせの口」をもっています。このきょうだいたちに親戚の一族、おじいちゃん、おばあちゃんおばさんおじさん、妹ととママの親族が入り乱れて話はすすんでいきます。10巻目は末っ子のモエが幼稚園で見慣れない男の子に垣根の穴をくぐっていいところに行こうと誘われます。そこは隣の園長先生の庭にある池です。そして、このことは秘密にしなければならないと風変わりの指きりで約束をします。”指きりげんまん、うそついたらカエルの口になぁれ”それはキスした相手をカエルに変えてしまう呪文でした。そして、これには昔のいわれ、伝説がありました。(1巻目のチビ竜が登場します)
 このシリーズは3人のきょうだいを中心に、その土地の伝わっている物語を定本にしておのおの持っている超能力をつかって難問を解決していく、妖怪やあやかしの者たちが登場しますが、充分に歴史の謎をとく物語性と、推理、そしておもしろさが書かれていて、ちょっぴりドキドキはしても、しっかり解決しておしまいになるという楽しさが味わえます。出てくる「もののけ」も不思議こそあれ元気で明るい、気持ちの悪いような妖怪たちではありません。それらが子どもたちに人気のあることのひとつなのだとおもいます。
 それにしても著者は前に講演のなかで”私は嘘つきの家系でして・・・”といわれたが、こうもつぎつぎとほら話というか物語を編み出していく、そして、絵本のお話から(絵も上手)低学年から中学生まで、たいへんひろい年齢の子どもやおとなまで楽しませる力にはいつもすごいなぁと思います。
 

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