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2017年5月27日 (土)

ちょっとおんぶ

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「ちょっとおんぶ」
作 岩瀬成子
絵 北見葉胡
講談社 本体1350円


つきちゃんには動物の声がちゃんと聞こえます。つきちゃんが言ったことも動物につたわります。ある日家に遊びにくるいずみちゃんを驚かそうと物置のかげに行こうとしたら履いていたお母さんのサンダルが大きすぎて転んでしまいました。地面の下から声がしたので掘ってみたらだれかが何かを言っています。つきちゃんに動物たちの声が聞こえるといってもだから冒険がはじまるわけではありません。たとえば、表題の「ちょっとむおんぶ」、月夜に誘われて外に出たつきちゃんはフクロウの鳴きまねをしたら、木のうしろから子グマがでてきて”くたびれたのでちょっとおんぶ!”といわれてしまいます。おんぶして小学校へ行ったりいっしょに歌をうたったり、そして、迎えのバスに乗って子グマは行ってしまいます。そんなちいさなおはなしが7話オムニバスの形式のようにはいっています。このお話にでてくるつきちゃんと話をした動物は見返しにみんな描かれています。ひとつひとつのお話も結論がなくだからどうしたということでなく、話をしたということだけが淡々と書かれています。そういえばこのつきちゃんくらいのこどもは誰しもこうやって動物たちと話ができるのかもしれません。この時を大切にしたいと思います。ひとりで本を読むということは本を介していろいろなものと話をしている、いろいろなものたちの話を聞くことなのです。最後の物語ではつきちゃんのお父さんは単身赴任?で日曜日の夜出かけて土曜日に帰ってくると書かれています。とても気になる話です。
 あなたは今日風の話を聞くことができましたか?ペットの話を聞くことができましたか?それになんといってもお父さんやお母さんや友だちと話ができましたか!

2017年5月26日 (金)

庭をつくろう!


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「庭をつくろう!」
ゲルタ・ミューラー作
ふしみみさを 訳
あすなろ書房 本体1500円


日本では4月の光と5月の風と6月の雨が植物を育てます。この絵本はオランダの方なので日本とはちがいますが、やはり春を迎えて小さな園芸家たちが庭づくりをする、1年間の物語です。主人公のバンジャマンと妹のキャロリーヌは両親と引っ越してきました。そこには大きな庭がありましたが荒れ放題、とても庭とよべるような様子でない空き地がありました。みんなでその荒れ地をすてきな庭にしようと計画します。自分たちの庭も造ろうかと兄妹は考えます。それから1年、どうやって庭を造ったかが細密な絵で描かれています。はじめにゴミをひろって土をいれ整える、そして、各々自分たちの庭の設計図を描いて花や野菜のタネを蒔き苗を植えていきます。バンジャマンとキャロリーヌの大げんか、でもそのことがキッカケになって車いすの友だちルイができます。古いリンゴの木を再生、リンゴの木から聞くこの街の歴史、友だちとのパーティ、鳥の死にも出会ったり、いろいろのことがありました。
 この絵本のもうひとつの大きな特徴は両親をはじめとしてタネ屋さんや樹木医のようにおとながこの物語に描かれてはいますが背景だけで出過ぎない、子どもたちのすることをそれとなく、それでいておとなに対すると同じようにちゃんとサポートすることです。車いすの少年との交歓も自然に描かれています。これは日本の絵本ではあまりない、教育観というか考え方というか、子どもやハンディキャップのある人に対してもふつうに接していく、それがべたべたしないすっきりした美しい絵本になっているように感じます。
 この絵本を今日26日毎日新聞朝刊千葉版「絵本だいすき」で紹介しました。

2017年5月25日 (木)

このあいだに なにがあった?

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「このあいだに なにがあった?」
「中をそうぞうしてみよ」
佐藤雅彦+ユーフラテス
福音館書店刊 各900円


上には杭につながれている羊、下には同じ羊でも裸の羊です。どういうことでしょうか。何があったのでしょうか。次のページでは3つに描きわかれています。上の羊と下の羊の間に毛が刈られている写真があります。次のページはおたまじゃくしとカエル、その間でなにがあったのでしょうか。こうやって目に見えるかたちで示されるとよくわかりますが、もしこれが想像するだけだったら、それにこの間に長い時間があったら、忘れられたり思い違いされたりとこんなふうにはいかないかもしれません。歴史がそうですね。事実としてあったはずなのに、わからなくなってしまう、想像力とは不確かなものだとおもいます。たとえばこの上の羊と下の羊ははたして同じ羊でしょうか?
 この作者には「中をそうぞうしてみよ」という本があります。店ではたいへん人気のある絵本です。これも見える部分と見えない部分を想像力で思い描いて見せています。なるほどとはおもいますが、もしかしたらあなたはこの絵本のように思っていないかもしれません。想像としていくと違うことはありえますがそれを事実にするには想像力だけではおぎないつきません。でも、想像力がないと発見はないし、なんといってもつまらないですね。まず一歩、想像してみる、そこからはじまります。

2017年5月24日 (水)

ふたばからのおたより -5月―

          
           出会うことの不思議

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 先月のブログで書かせていただいた、5月連休のそごうデパートでの展示を無事終えることができた。多くの方々に足を止めていただき、本当に感謝している。(見てください!!添付の写真、展示の目玉だったでっかい鯉のぼりです。)ウロコにするからと里親家庭やファミリーホームにお願いしてまわった子ども達の絵は、全部で52枚も集まった。おかげで、「見てきました・・」という声もずい分聞いた。鯉のぼりは予定通り、4月の末に若葉区のプレーパークで、みんなでワイワイ作った。たくさんの方の手を借りて作り上げてきた今回の展示は、妙にあったかく充実した思いが残る。
 前回のブログでは触れられなかったが、4月11日に会留府のお店を借りての小さな映画会も、少人数の温かい会だった。とんでもない雨の夜で、そんな中参加してくださった皆さまに心から感謝している。(こんなに遅いお礼で、ごめんなさい)ある大阪の里親家庭の1年を丁寧に追いかけたDVDを見ていただいたのだが、そのあと輪になって、いろいろなお話ができた。一人ひとりの皆さんの社会的養護との出会いとか、里親制度への素朴な疑問とか、いつまでも話が尽きず、時間も大幅にオーバーしてしまった。こんな小さな会を今年度はたくさん開いていきたいと心から思った。本当にありがとうございました。その上、この映画会を通じて素敵な出会いがあった。一つ目は、映画会に参加してくださった方々との縁で、川戸町の児童養護施設で念願のおはなし会が開催されることになったこと。二つ目は、映画会で初めて出会った若い素敵な女の子にお願いして、ある里親家庭に学習ボランティアとして関わっていただけるようになったこと。とても小さな映画会だったが、それを通して輪が広がっていくようで、ちょっと嬉しい。
 ちょうど1年くらい前に、別の里親家庭に学習ボランティアとして、近くの大学のサークルを紹介することができた。その里親さんの最近の言葉 ―学ボラさんとの関わりを通じて、子ども達はホント色々ななことに興味を持つようになりました。大げさでなく、子ども達の世界が広がっていくのを感じます。そして、共に成長を見守り、喜んでくださる方がいるというのは、ワタシ達里親にとっても嬉しいことですー 
 人と人との出会いはささやかだけど、でもどこか不思議で、とても素敵だな、そんなことを感じる今年の春である。       
             (の)

2017年5月23日 (火)

ウォルター・クレインの本の仕事 展覧会に行ってきました

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「ウォルター・クレインの本の仕事」
ー絵本はここからはじまったー
千葉市美術館にて
5月28日まで


 また終わり間近になってしまいましたが展覧会に行ってきました。「ウォルター・クレイン展」絵をみると”あぁこの絵”と見たことがあると思われるかもしれません。ウォルター・クレインは1845年生まれ、19世紀後半イギリスで活躍した人です。職業はといわれると画家・デザイナー・本の装丁家、編集者などなどと活躍した人です。
 じつをいうと、私はちょっと苦手な絵が多いのです。(文化出版局が出ていた「ハメルンの笛吹き」は好きであのお話の不思議さが良く描かれていますが。)どこがにがてかというと1ページにしっかり描かれている装飾的な絵がちょっと息苦しく感じます。ところがずっと年代順に見ていくと絵本のシリーズでは線も色もはっきりとしていて絵からお話を感ずることができます。グリム童話をはじめとしてたくさんの昔話を絵本にしています。また、影響が大きいコールデコットの絵本は柔らかなセピア色、子どもと平和を理想化していて、クレインの絵本づくりが古典絵本のもとになっていることが良くわかります。
 それと、人も背景も日本の風土とはまるっきりちがうのに、絵に描かれている人たちの衣装や風俗があれ!と思うほど似ているところがあります。特に今の日本の服装などに似ているところが感じられて興味深かった。浮世絵のことで6ペンスシリーズの「靴の留金とめて」の絵の中の壁には浮世絵がかかっているのを発見しました。
 ちょっと時間がなかったので最後は駆け足になってしまい残念でした。28日(日)まで開いています。千葉市美術館
 

2017年5月22日 (月)

おいしいおやつをくださいな

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「おいしいおやつをくださいな」
こどものとも年中向6月号
大塚たえこ さく
おおの麻里 え
福音館書店 本体389円


あひるが歩いています。どこに行く?おいしいおやつを探しに行くのです。やぎにあいました。どこに行くかと聞くとおいしいおやつを探しに行くとのこと。こんな調子でぶたも牛も誘います。ところでおいしいおやつはどこにあるのでしょうか?誰もしらないので歩いて行く途中聞きながら行ってみようということになりました。”おいしいおやつ!おいしいおやつ!”どこにいっても”ないよ”とことわられます。最後に会ったおねえさんが教えてくれたことは・・・ユニークな絵で”おいしいおやつ”と歌うよう、もしこの動物たちが私のところにきたらそうぞうしくてちょっと困るかもしれません。くいしんぼうの動物たちはおいしいおやつの作り方を教えてもらってはりきっています。

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「3じのおやつにきてください
こだまともこ・さく
なかのひろたか・え
福音館書店 本体900円


そういえば「3じのおちゃにきてください」という絵本も、地図付きのてがみに書かれていたみどりみどりさんからの3時のおやつのお誘いをひろったことからはじまります。みどりみどりさんってだれでしょう?どこに住んでいるのでしょう?誘い合ってみんなででかけていきます。そして、やっと食べる時になんて、あぁー!この絵本の作者の絵は子どもにわかりやすい、くりかえしの言葉のおもしろさは当然ながら、想像しやすい絵というのも子どもたちの人気の秘密です。


2017年5月21日 (日)

ほんとさいこうの日

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「ほんとさいこうの日」
レイン・スミス 作
青山 南 訳
BL出版 本体1500円

今日はほんとうにとてもいい日、ネコは陽をいっぱいあびて、花壇には大好きなスイセンの花。なかよしのバート少年がプールに水をいっぱい入れてくれました。犬は水浴びでご機嫌、シジュウカラの餌入れもバートがいっぱいにしてくれました。餌入れに昇れないリスにバートはトウモロコシを地面においてくれました。みんな、みんな今日はさいこうの日!ところがそこにクマがのっそりとあらわれて・・・最高のいい日をぶんどってしまいました。なすべくもなく、みんなは窓からクマの様子をみています。
 今日のレイン・スミスの絵は明るくてのびのびとしています。コラージュと線書きで動物や鳥たちの毛並みなどが流動的な線書きがされています。
 ところでみんなから奪ったクマの最高の日なんて、それを黙って見ているなんてナンセンスだよ!

2017年5月19日 (金)

シノダ!指きりは魔法のはじまり

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「シノダ!指きりは魔法のはじまり」
富安陽子
大庭賢哉・絵
偕成社 本体1300円


いよいよシノダ!も10巻目、10巻で一区切りというような話も聞いたのでちょっと残念だなと思っていました。でも、あとがきには続く・・・・というようでまずはちょっと安心。ふつう10巻も続くとちょっと飽き?みたいのところがあるのだけど、決してそんなことはありません。登場人物はシノダ一家、パパは人間だけれどママは信太の狐の家系、3人の子どもたちはだれもがキツネ一族の血をなにかしら受け継いでいます。長女の結ユイは風の言葉をきく能力「風の耳」を、長男の匠タクミは過去や未来を見る「時の目」そして、末っ子の萠モエは人以外の生きものの言葉を伝える「魂よせの口」をもっています。このきょうだいたちに親戚の一族、おじいちゃん、おばあちゃんおばさんおじさん、妹ととママの親族が入り乱れて話はすすんでいきます。10巻目は末っ子のモエが幼稚園で見慣れない男の子に垣根の穴をくぐっていいところに行こうと誘われます。そこは隣の園長先生の庭にある池です。そして、このことは秘密にしなければならないと風変わりの指きりで約束をします。”指きりげんまん、うそついたらカエルの口になぁれ”それはキスした相手をカエルに変えてしまう呪文でした。そして、これには昔のいわれ、伝説がありました。(1巻目のチビ竜が登場します)
 このシリーズは3人のきょうだいを中心に、その土地の伝わっている物語を定本にしておのおの持っている超能力をつかって難問を解決していく、妖怪やあやかしの者たちが登場しますが、充分に歴史の謎をとく物語性と、推理、そしておもしろさが書かれていて、ちょっぴりドキドキはしても、しっかり解決しておしまいになるという楽しさが味わえます。出てくる「もののけ」も不思議こそあれ元気で明るい、気持ちの悪いような妖怪たちではありません。それらが子どもたちに人気のあることのひとつなのだとおもいます。
 それにしても著者は前に講演のなかで”私は嘘つきの家系でして・・・”といわれたが、こうもつぎつぎとほら話というか物語を編み出していく、そして、絵本のお話から(絵も上手)低学年から中学生まで、たいへんひろい年齢の子どもやおとなまで楽しませる力にはいつもすごいなぁと思います。
 

2017年5月16日 (火)

たけのこ

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「たけのこ ぐんぐん」
ちいさなかがくのとも5月号
福知伸夫 さく
福音館書店 本体389円

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「たけ」
ーもうそうだけのおやこー
甲斐信枝 作
福音館書店 本体900円
(限定出版)

今年は春の初めの雨不足で市場にでまわるのが遅いので価格も高めでした。今は一年中ボイルされたのが売っていて、時々料理に使います。幼い時育ったところで「たけのこ」というと山に育つ「ヒメタケ」のことで5月の連休に子供会で遠足にいって肉を入れたみそ仕立ての汁を皆でワイワイとおにぎりといっしょに食べるのが楽しかった思い出があります。関東にきて「たけのこ」は「もうそうだけ」になり、汁より煮物や中華風に料理をします。こりこりとした食感で、灰汁抜きがめんどうだけれど待ちどうしい食べ物のひとつです。
 「たけのこ」はとても成長が早くて一日に1mは成長するそうです。竹林の地面から頭がちょっとでていて、でもみるまに大きくなって、すぐに背を越えてしまう驚きが子どもの視点で描かれています。
 甲斐信枝さんの本はNHKのテレビで取り上げられた番組が大変好評で限定出版されたものです。テレビのない我が家は見ていませんが、ずいぶんとお客様からの問い合わせがありました。
 
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「牧野富太郎 なぜ花は匂うか」
牧野富太郎 著
平凡社 1400円


この本は出版されていたのを横目で見ていながら買いそびれていた本です。先日ある本屋で見つけて買いました。(私は本屋なので自分の本もお金をだして店から買うのが普通ですが、時々衝動買いをします)きれいな装丁の本です。「たけ」は節があるのに中が空洞で筒になっているので風に抵抗してとても強く容易に折れない。その姿が反骨精神につうじていると書かれています。時代が時代なので著者の考え方はいまでは少し古風ですが、自分のことを<植物と心中する男>と意味付けているだけあってなかなかおもしろいです。それに自筆の絵はただ見ているだけでも楽しい。ちょっと疲れていたのでその夜はゆっくりめくりながら読みました。
 たけのこが成長する一方竹の葉が風に舞っています。この時期竹は秋、落葉します。竹林で風に葉が時々サラサラと音をたてています。

2017年5月15日 (月)

働きものたち

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「アリのかぞく」
かがくのとも4月号
島田拓ぶん
大島加奈子え
福音館書店 本体389円

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「はなむぐり」
かがくのとも6月号
長谷川哲雄さく
福音館書店 本体389円


暖かいというより暑いくらいの日になるかと思うと、今日は肌寒い、梅雨のようなお天気です。鳥たちの声がにぎやかになりました。それに明らかに幼鳥が餌を探している姿をみます。今年は黒アゲハも、あまり見られなくなったモンシロチョウが翔んでいるのも見て春をしっかり感じました。空き地に置きっぱなしの箱のなかからカナヘビが慌てて飛び出すのも見て気持ちがうれしい、次々といろいろな花が咲くのも楽しいけれど、その間を虫やミミズが動き回っているのを見つけるとおもわず心がほころびます。
 「ありのかぞく」はアリがどうやって自分の家族をもって増えていくか、集団で力を合わせていくようすが丹念に描かれています。一方「はなむぐり」は単独で生きていく昆虫のようすが描かれています。先日新聞で虫は花粉を媒介する、一つの花の中で雄しべと雌しべがあるのだから簡単に自分で受粉するようなものだけどそうはしない、それは近親相姦になるので、虫や風によって違う花から運ばれてきた花粉を受粉するのだということを読みました。この2冊の絵本もそのことが絵でしっかり描かれています。自然の働きは大きい、どちらの本の絵も丹念に細密に描かれています。
 暖かい日に外へ出ていろいろの虫や生きものを観察してみましょう。

2017年5月12日 (金)

ギーコ ギーコ 自転車考

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「ギーコ ギーコ」
こどものとも年少版6月号
太田大輔 さく・え
福音館書店 本体389円

今日ぼくは自転車に乗ってみずうみのぞうさんのところにいきます。”ギーコ ギーコ”走って?いくとねこに会いました。ねこも自転車に乗っています。いっしょに行くことに、”ギーコ ギーコ”ちょっと先をギーコ ギーコ。今度は犬です。自転車の音がギーコギーコなのであんまり早く走っていない。でも動物たちを追い越していくのだからやっぱり早い?ギーコギーコがリズムに乗って楽しい。
bicycle ところで私の子どもの頃は子ども用の自転車などなかったので、すぐ大人の自転車で覚えます。学校のグランドではじめは後ろを押さえてもらいながら走る、頃合いをみて押さえている人が手を離す、気がつかない間に自分でこいで走れるようになる、これで乗れるようになります。後は何度か転んだりしながら乗れるようになります。私は?乗れるようになって嬉しくて道に出て電柱にぶつかって・・・こわくなって私の自転車乗りは失敗でした。後になって私の運転する車に乗った父が”おくびょうなお前が自動車とか!”でも、乗ってくれたのですがきっと怖かったとおもいます。
 この絵本のように楽しそうに自転車に乗っている、うらやましいなぁ。

2017年5月11日 (木)

オルセンの絵本

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「ぼくのあかいボール」
イブ・スパング・オルセン作
ひしきあきらこ訳
BL出版 本体1400円


オルセンの絵本で有名なのはなんといっても「つきのぼうや」です。天からおりてきた月のぼうや、ながぼそい大きさはほんとうをいうとちょっと迷惑です。本棚にはいらないし、入ったとしても幅がないので倒れやすい、包むのもとてもつつみにくい、フランスパンのように小脇に抱えていくか!でも人気の絵本です。そして、たて続けに手に入らなかった絵本がでました。この絵本も大きくなってしかも新訳で、赤いボールが飛び跳ねていくリズムが楽しい絵本になっています。オルセンの絵本は地味な色づかいですが、主人公はとても元気です。そしてとてもユーモアがあって、読んでいるうちに自分が元気に遊び回れるような気がしてきます。この絵本と同じように逃げ出してしまうちいさなきかんしゃの絵本も、好奇心いっぱいで他所の台所をのぞいて洗濯物をひっかけて逃げ出したります。もちろんちゃんと帰ってきますが。どの作品もちょっぴりナルシスト、それだって子どもらしいけれど。
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もう一冊わたしの好きな絵本があります。「ぬまばばさまのさけづくり」(オルセン作絵/きむらゆりこ 訳/福音館書店)日本では見られない地の精、自然を司っているものたちです。ぬまはばはさまがさけづくりをすると春がやってきます。冬のながい北欧の春は酒造りからはじまるのでしょうか。地が暖まってきて靄がたちこめます。ぬまじいさまの体にも若葉が繁り、沼娘たちの髪にも花が飾られおどります。(現代の日本は花粉症がはじまると春なんてやだなぁ!)その他亜紀書房から「かぜ」「あめ」BL出版から「ネコ横丁(やはり新版)」が出版されました。
昔、オルセンの話を聞いたことがあります。印刷職人さんのような風貌で話はあまりうまくありませんでしたが、(言葉がわからなかったことでもあったけれど)作品に触れられたような雰囲気だけでも良かったです。
14日まで原画展をしています。ちひろ美術館東京
今週で終わりなのですがぜひおでかけください。

2017年5月 9日 (火)

しずく

          しずくころころ

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「しずく」
ちいさなかがくのとも6月号
越智典子 ぶん
野口満一月 え
福音館書店 本体389円


毎日暑い日が続く。もう初夏のような陽気だ。夏になると朝早い時間木の葉や少し広めの葉にはまあ〜るいしずくがのっかっている。朝日の光の中に夜露がまとまってしずくが小さな水玉になっている。
 今日の夕方学校の最後の挨拶回り、これからの作業の連絡が終わって外にでたら、雨のにおいがした。しばらく続いた良いお天気の毎日、明日は雨とのこと。もう空では雨降りぼうやが雨を準備しているにちがいない。雨粒はしずくになって葉や草を飾る。ころころ、きらきら、しずくのぼうけんがはじまる。

2017年5月 8日 (月)

太陽と月の大地


   かわらない世界の悲劇
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「太陽と月の大地」
コンチャ・ロペス=ナルバエス
宇野和美 訳
松本里見 画
福音館書店 本体1600円


物語は16世紀スペイン南部、アンダルシア地方のこと、私からは想像もできないほどの遠くの昔のお話です。(「アルハンブラ宮殿」という名前だけがわずかに知っていることです。)作者あとがきにはモリスコ(キリスト教徒に改宗したイスラム教徒のこと)の農夫の息子エルナンドと、キリスト教徒の伯爵の娘マリアの悲恋の物語と記してありますが、私には悲恋の物語というより、民族と宗教に翻弄された人びとの悲劇の物語と思われました。それはやはりマスコミでしか知らないパレスチナなどの悲劇と同じものです。充分に今日的な事柄ですし、いまでも、階級などのちがいはあるものも、このようなことは繰り返し、繰り返しおきています。でも、わたしには想像するしかありません。こういう物語の力を借りて、イメージ化するしかありません。そして、未来への生きる力もこういう物語を読むことによって、私たちは前にむかっていくことができると思っています。
 装丁、挿絵ともたいへん美しい本で書物と読書の醍醐味が感じられます。この物語を成功させていることのひとつです。若い人にぜひ勧めたい一冊です。

2017年5月 5日 (金)

いろいろいっぱい

      人間だけが生きているわけではない

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「いろいろ いっぱい」
ニコラ・デイビス文
エミリー・サットン絵
越智智子 訳
ゴブリン書房 本体1600円

Q 地球には何種類の生きものがいる?
A いろいろいっぱい 大きいものから小さいものまで 微生物も
Q 生きものはどこに住んでいる?
A どこでも 海でも砂漠にも
Q 生きものの種は?
A それもはっきりわからない 100万種を見つけているけれどわからない
 食べものー住まいー子孫を増すー空も海も森もすべての生きものは繋がっている。人間だけが自分のことしか考えずにずたずたにしてしまいます。リポーターがにんげんはひとつになったら生きていけないとメッセージをおくっています。
 いろいろのところの生きものが一緒に描かれている。これは手描きでしかできない。暖かさが伝わってくる美しい科学絵本です。

2017年5月 3日 (水)

学校図書館訪問記2017年その2

book昨日は小学校へ行ってきました。距離的にはそんなに遠いわけではないのですが大変交通の不便なところで、車の運転をしなくなった私は電車ーバスー歩いて40分くらい、でも暖かい春風に吹かれながら、水がはられた田や、麦刈りを見ながらの遠足気分でした。図書主任の先生は家庭訪問で不在、指導員の先生は千葉市の仕事ははじめてという方でしたが、説明をしたりご意見をお聞きしたりとちょっと長居をしました。驚かれたのは図書室ではPCは入っているものの、整備されていないので使えないとのことです。本にはバーコードが貼ってあるものの中は空っぽです。他のラベルをはったりなどの図書装備は本屋でします。バーコードを貼るのもその代金も本屋もちです。使えないバーコードにお金を払うなんてもったいないと組合に幾度となく噛み付いたものの、改善されないままの毎年です。
 それはともかく一番感ずるのは子どもたちの読書環境に差がありそれは年々開くように思います。私は学校図書館が生涯の読書に一番かかわりがあると思っています。本を読むのにはある程度の知識のスタート状況が必要です。最低の日本語の力が必要でそれを学ぶのは学校です。それと読書の力は日常の行為のなかから生まれると思っているので、簡単に本が手に届かなくてはならない、公共図書館も読書を保証してはいますが、なんといっても充分にない、時間と交通の手段が必要です。義務教育で保証されている学校は子ども達にとっては一番時間もお金もかかりません。
 そして、子どもたちの読書には橋渡しをする人が必要です。しかも、できるだけ自由に橋渡しができる人が。本のことだけ知っているのではなく、子どものことも知っている、子どもの心をなくさないでいる人、おとな、先生が必要です。それがそなわっている人は読書の持っている、自分は自分自身のものだということも知っている。本を読むことがこれからの困難なことの多い生涯をすすんでいくためのものだということを幼いうちにしっかりと知ってほしいと思っています。book

2017年5月 1日 (月)

学校図書館訪問記2017年

book会留府がかかわっている学校図書館への納品はすべて千葉市書店組合をとおしておこなわれます。市書店組合から指定された学校が担当になり、廃業したりする書店があった場合も組合をとおして決められます。毎年5月の展示会からスタート、その前に展示会の持ち方や今年の予算などの話があり、指定校にかわりがないことがわかると私は自分の当番校の訪問をします。千葉市では公立小・中学校に学校図書館指導員=専門職のあつかいはないけれどいわゆる司書が配置されています。週4日、8時間勤務、ただ夏休みなどがあるので、司書によっては少し勤務状態がちがってもいます。(詳しくは千葉市の教育委員会で)問題なのは中学校は1校4日なのですが、小学校は大規模校は1校4日ですが、大部分は2校2日担当になります。つまり1週間のうち2日だけ司書がいることになります。今年は指導員の大移動があり、私もはじめてという方ばかりでした。会留府にとってはそのほか肝心の図書主任の先生にお会いすることが必要なのですが、ここ近年ほとんど忙しいと先生に会うことはありません。連休の前後はどの学校も遠足や家庭訪問があって、その他会議などでお会いできません。本屋によっては挨拶回りなどしないところもあり、それは以後の納品のときなどに・・・ということになるようです。前もって指導員が学校にいらっしゃる時の確認とお約束をとって私は動き出します。ともかく年々余裕がない学校のようすを見るにつけて、残念ながらこのシステムが良いとおもわれません。専科のようなかたちで司書を先生と同じように配置してほしいと毎年思います。  ーつづくー

5月は学校図書館訪問からはじまりました。

 
club 例年のはじまりです。しばらく仕事がたまってしまって、連休もなくスタートになりました。担当の学校をまわって仕事を片付けて一日が終わってしまう、でもあわてないことにしました。ちょっとペースが落ちてしまうかもしれませんが、それを良しとします。ただ問題はその場合ただでさえ苦しいところが、ますますになるでしょうがやれるだけと考えることにしました。ここしばらくPCにふりまわされ、というより自分自身はやっぱり無理なことが多すぎる世界なので、やり方を少し違えてみようと思っています。
1日は午前中文庫の読書会にでて、午後からちょっと遠い学校へ行きます。夜そのことを書きたいとおもっています。うれしいことに私の訪問する学校は千葉市の内陸なのでどこも緑がいっぱい(それだけ交通が不便ですが)あの学校はオタマジャクシがいつも見られるのだけれど今年はどうでしょうかclub

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9月の営業とお休み

  • 9月のお休み
    *お休み 4日(月)・11日(月)・18日(月)25日(月) *営業時間 10:30〜6:00 日曜日は1:30〜6:00

お仲間にどうぞ

  • ー元気になる集まりいろいろー
    *よいこ連盟(保育士・なろう とする人)8日(金)7:00〜  「紙芝居をしてみよう」       *Y・Aの会 読書会(どなたで も)14日7:00〜 「とりあげ る本 ペンギンハイウェー」    *絵本の会 「大人に絵本を」  15日7:00〜(誰でも)             *グループ放課後 読書会(公共図書館司書・その他」20日7:00〜                *ボランティア講座座 25日(月)10:00〜                *憲法カフェ26日(火)「教育と憲法」9月20日(水)7:00〜                *羊毛チクチクの会 21日(木)10:30〜                                                                                                                         

これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山