これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山   
無料ブログはココログ

« ぱくぱく はんぶん | トップページ | ブログ再開ー心配おかけしました。 »

2017年3月10日 (金)

リクと白の王国

Photo
「リクと白の王国」
田口ランディ
キノブックス 本体1500円


宇都宮に住んでいたリクは突然父親と一緒に福島に行く事になった。リクの母親は既に死んでしまってリクは父親と暮らしている。リク父子が福島にいくと決まった時はまだ大震災はおきていなかった。リクの父親は精神科の医者だ。原発の事故以来、廻りの大人たちは大混乱している福島に行く事に大反対だけれど、もともと春から転勤が決まっていた父親は医者がいなくなった福島にいかざるえなかった。リクを連れて行くか置いていく(おばさんのところへ)かしかない、リクはおばさんがにがてだ。それくらいなら福島に一緒に行った方が良いと判断した。けれど思っていた以上に福島で生活するのはたいへんだった。インフラも完全ではないし不安がいっぱい。一番リクが嫌なのは住んでいるみんなの気持ちがバラバラでいがみあっているからだ。出ていった人、そのまま留まっている人、もちろん津波でたくさんの人が死んだ。破壊つくされただけでなく、放射能で住む事ができない人たちの気持ち、子どもたちは思いきって外で遊んだり出かけたりもできない。けれどそんな子どもたちを支えたいとおもっているおとなもいる。子どもたちを自然体験がおもいっきりできるようにとプロジェクトをつくっているおとなたちが、北海道にでかけることになり、リクもなかまにいれてもらう。リクを受け入れてくれてふつうに扱ってくれたおとなたちに、自然のなかでリクは自分の意志で福島で暮らしていく決心をする。
 今日の夜仙台天文台が作ったプラネタリウムを見てきた。3.11の仙台の空は満天の星だった。あんなにきれいだったのは皮肉な事に震災で街のあかりが消えたからだ。あのころ節電で日本中が暗くなった。そして、原発が止まってしまってもなんとか暮らしていけるのではないかと人びとは思った。たくさんの流れ星があって、亡くなった人びとが星になってむこうの国にいくという、昔からのいい伝えに人びとは祈った。でも原発は再稼働、そして、福島から移り住んだ子どもたちへのいじめが次々と明らかになっている。責任をとろうとしないおとなといらだちがつのっている福島、いまなお原発の状態すらわからないままに6年経った現実だ。この物語のなかにでてくるゲンさん夫婦、野村さん、洋一くん、そしてリクのお父さんのように、これからわたしたちはどうしたら良いのだろうか。答えはでないけれど、自然に帰らない物を作り続けようとすることだけはやめなければならない。それだけはいいつづけなければならない。
 
 

« ぱくぱく はんぶん | トップページ | ブログ再開ー心配おかけしました。 »

一般書籍」カテゴリの記事

児童書(Y・A)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ぱくぱく はんぶん | トップページ | ブログ再開ー心配おかけしました。 »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

連休の会留府

  • 連休のお休みと営業
    *4月29日・30日 10:30〜6:00   *5月1日・2日・3日・4日お休み   *5月5日・6日10:30〜6:00     *5月7日1:30〜6:00

お仲間にどうぞ(4月はすべて終了)

  • ー元気になる集まりいろいろー
                          *グループ学ぼう・話そう  定例会第2月曜日13日1:00〜 講演「認知症と図書館」に参加          *ボランティア講座 定例会27日(月)10:00〜 テーマ「今年のまとめ・非公開               *憲法カフェ 28日(水)15回を終って・4月からの抱負をワイワイと語ろう 誰でも・予約制          *グループ放課後(公共図書館員・関係のある人)定例会15日(水)7:00〜読書会・ウェストール作「遠い日の呼び声」「真夜中の電話」   *YAの本を読む会+のんき〜ず(学校図書館司書)定例会9日(木)7:00〜読書会テキスト「星が獣になる季節」                *よいこ連盟・絵本の会(保育士たち)定例会10日(金)7:00〜マイブック(幼い子どもたちへの絵本やわらべ歌)                   *絵本の会17日(金)6:30〜福音館書店元編集者松本徹さんを囲んで いままで送り出してきた本とこれからの本・本作りの現場から                                                                                                           

クリック募金