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2017年2月 7日 (火)

ぼくはスーパーヒーロー

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「ぼくはスーパーヒーロー」
アスペルガー症候群の男の子のはなし
メラニー・ウォルシュ作
品川裕香 訳
岩崎書店 本体1600円


アスペルガー症候群の人、子ども、最近よく聞く言葉です。一番多いのは残念ながら学級崩壊のようなことが話題になると、「アスペルガーの子どもがいるから・・・」のようにつかわれることも多くなりました。
学級がまとまらない、みんなと一緒に行動する事ができない子どもがいると教師の指導力がうまくいかなくてバラバラになってしまう。それに教室を飛び出す子どもがいるとクラス全体がパニック状態になっていく。そして、言葉だけが一人歩きをしてしまう。
 この絵本はアイザックという男の子を描く事でアスペルガー症候群とはどういう特徴があるかということを描いています。アスペルガー症候群は発達障害の一つです。ただ一口にアスペルガー症候群といっても実は様々な形をとるので(症候群だ)わかりにくいが、いえることはこの人たちは相手のことが考えにくいので、いっしょになにかをするとか、相手の気持ちを考えることが苦手・・・・こう書くとそれはわがままとか育て方が悪いのだと思う人も多く、トラブルが起きる事が多い。そうでなくとも一人っ子(または二人としても)で育つことも多く、時には親もそのまた親も一人っ子だったりして、小さいときから自分一人という育てられ方をするこどもは多い。しかもアスペルガー症候群の子どもは言葉だけをみると非常に達者な子どもが多いし、それもストレートに感じた事(思った事ではない)を口にするので、嫌がられることも多い。
 この絵本にはアイザックというアスペルガー症候群の男の子がどんなふうに感じ、どうしたら授業に参加していけるかが書かれている。最後の解説にかなりくわしく書かれている。私は読んでいるうちに個人的な体験を思い出した。「アスペルガー症候群の子どもは光や音等特定な感覚に敏感」ー少し前に支援学級の先生にどんな本が良いかと聞かれたことがあった。「もこ もこもこ」をすすめたらあの本の中の「ぎらぎら」はダメとのこと。こういう刺激的な言葉はパニックをひきおこすといわれて驚いたことがあった。なるほど!
 こうして、本を読んだだけではわからないことも多いけれど、この絵本は物語風になっていて、読み手の気持ちがアイザックをとおして伝わっていきやすい。道徳ではなく感ずる事を大切にしていくのには本は大きな力がある。そして、実際に交流を深めることで私たち自身が豊かになることを知っていく。

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