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2017年1月31日 (火)

走れ!!機関車

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「走れ!!機関車」
ブライアン・ブロッカ作/絵
日暮雅通 訳
偕成社 本体2400円

土曜日のことでした。近くの文化施設にイベントがありました。幼い子ども対象のイベントなのでしたが家族づれも多く、賑やかでした。そのなかでのこと、両親と妹が一緒の男の子、入って来るなりこの本を見つけました。あとはどうでもよいらしくこの本を抱えて離しません。父親の賛成もあって買ってもらいました。次にまた、この本を欲しいといった男の子、なかなか母親が「うん」といいません。でもねばってOKでした。どちらの男の子も学齢前、聞いてみると4歳と5歳でした。ちょっと難しいのではないかと思ったのですが、2人共鉄道ファンなのでしょう、それくらいこの絵本はインパクトがあります。大型の絵本、表紙は機関車の正面の絵が真中に、裏表紙はその機関車の側面、6人の男たちがみがいたり油をさしたりしています。レトロっぽい、ほんとにこんな機関車が走ったのかしらとおもうほど装飾ぽいけれど力強く走っているようすが伝わって来ます。乗り物好きの子どもだけでなく、おとなの好奇心も充分にそそられます。
 1896年ある家族がアメリカ大陸の東、カルフォルニア州サクラメントから西、カルフォルニア州サンフランシスコへ旅をします。その時乗った大陸横断鉄道のことが描かれています。時代はリンカーンの時代南北戦争のころです。東から西にセントラル・パフィク鉄道会社と西から東へのユニオン・パシフィック鉄道会社、二つの合流点はユタ準州のプロモントリー・サミットが選ばれました。この鉄道がひかれるまでの社会の背景、そして、その機関車そのものが走る様子が描かれています。機関車がどういう原理で動くかということ、そこに携わっている人びと(機関士とか)のことが時にはユーモアいっぱいに描かれているのは楽しい。後のページにくわしく書かれている解説もたっぷりと書かれています。この工事をした人びと、新しい人たちをつれてきたということ、一方先住民を抑圧したことなども書かれていて、しっかりおとな読みができました。こうだいな土地をこの機関車に乗ってわたしもまた、旅をしているような気持ちになりました。
 買っていった男の子、いまは絵をながめているだけかもしれないが、その小さな心の中では好奇心が渦巻いていることでしょう。

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