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2017年1月31日 (火)

走れ!!機関車

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「走れ!!機関車」
ブライアン・ブロッカ作/絵
日暮雅通 訳
偕成社 本体2400円

土曜日のことでした。近くの文化施設にイベントがありました。幼い子ども対象のイベントなのでしたが家族づれも多く、賑やかでした。そのなかでのこと、両親と妹が一緒の男の子、入って来るなりこの本を見つけました。あとはどうでもよいらしくこの本を抱えて離しません。父親の賛成もあって買ってもらいました。次にまた、この本を欲しいといった男の子、なかなか母親が「うん」といいません。でもねばってOKでした。どちらの男の子も学齢前、聞いてみると4歳と5歳でした。ちょっと難しいのではないかと思ったのですが、2人共鉄道ファンなのでしょう、それくらいこの絵本はインパクトがあります。大型の絵本、表紙は機関車の正面の絵が真中に、裏表紙はその機関車の側面、6人の男たちがみがいたり油をさしたりしています。レトロっぽい、ほんとにこんな機関車が走ったのかしらとおもうほど装飾ぽいけれど力強く走っているようすが伝わって来ます。乗り物好きの子どもだけでなく、おとなの好奇心も充分にそそられます。
 1896年ある家族がアメリカ大陸の東、カルフォルニア州サクラメントから西、カルフォルニア州サンフランシスコへ旅をします。その時乗った大陸横断鉄道のことが描かれています。時代はリンカーンの時代南北戦争のころです。東から西にセントラル・パフィク鉄道会社と西から東へのユニオン・パシフィック鉄道会社、二つの合流点はユタ準州のプロモントリー・サミットが選ばれました。この鉄道がひかれるまでの社会の背景、そして、その機関車そのものが走る様子が描かれています。機関車がどういう原理で動くかということ、そこに携わっている人びと(機関士とか)のことが時にはユーモアいっぱいに描かれているのは楽しい。後のページにくわしく書かれている解説もたっぷりと書かれています。この工事をした人びと、新しい人たちをつれてきたということ、一方先住民を抑圧したことなども書かれていて、しっかりおとな読みができました。こうだいな土地をこの機関車に乗ってわたしもまた、旅をしているような気持ちになりました。
 買っていった男の子、いまは絵をながめているだけかもしれないが、その小さな心の中では好奇心が渦巻いていることでしょう。

スマート

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「スマート」
ーキーラン・ウッズの事件簿ー
キム・スレイター作
武富博子 訳
評論社 本体1400円

ぼくは母さんと父さん?と兄さん?と住んでいる。父さんにも兄さんにも?をつけたのはほんとうの父さん。兄さんではないからだ。ほんとうの父さん、兄さんでないからといって嫌っているということにはならない。けれどトニーはぼくにも母さんにも気に入らない事があると暴力を振るう。兄さんのライアンはトニーの子どもで一日中ゲームをしている。どっちもぼくは嫌いだ。ぼくは中等学校の9年生(日本でいると中学2年生くらい)学校へいくのは好きだけれど、嫌いな先生もいるし、嫌いな勉強もある。ただぼくは将来イブニング・ポスト新聞の記者になるつもりだ。だからなんでもノートに書いている。将来記事を書く能力を認めてもらうために、なんでも書き留めておくことにしている。 
 ジーンさんがベンチで泣いていた。ジーンさんはホームレスのおばあさんだ。声をかけたらジーンさんは川に浮かんでいるぼろきれを指差した。けれど、ぼろきれと思って川をのぞきこんだらそれはぼろきれでなく人だった。昔、消防隊で活躍したコリン、けれど英雄になったコリンは大やけどと心に傷をおってやっぱりホームレスになってしまった。警察はあやまって川に落ちて死んだといったけれど、ぼくは殺人だと思う。ぼくはなんでもノートに書いていたけれど、文だけでなく絵も描く。コリンさんは殺されたのだ。ぼくは犯人をみつけようとおもった。
 この物語には場所や人の固有名詞がたくさんでてきて、この物語に厚みをあたえています。事件の始まりの川、ノッティンガムの街の様子、人気のテレビドラマ、なによりもキーランが尊敬している画家ラウリーとその絵のこと。登場人物もキーランの学校のクレーン先生、ウガンダからの転校生カーワナ、そしておばあちゃん、どの人も個性的で魅力的だ。
 トニーにおびえてキーランのことをちゃんと考えられなかった母さんにおばあちゃんは言う。「人間って、誰かといっしょにいないと生きていけなって思う事もあるんだよ」「でも、覚えておくんだよ。本当はいつもたよりにできるたったひとりの人間は、自分自身なんだってね」P294より
 読者はキーランに特定の固有名詞はつけられていないけれど、たぶんアスペルガー症候群とよばれる少年なのだと思うかもしれない。そのことについて、作者は学校で長く働いていて、キーマンのような個性的なものの見方をする子どもたちをたくさん見ていたにちがいない。読者がそれをどうとらえるか、社会のやっかいもの、困った人、かわいそうな人。私はとても興味深くこの本を読む事ができた。そして、この人たちが絵を描くことがすぐれているという特質を考える。豊かなイメージ=絵、これは私の課題にしたい。

2017年1月29日 (日)

紅のトキの空

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「紅のトキの空」
ジル・ルイス=作
さくまゆみこ=訳
評論社 本体1600円


物語の始めから最後まで文から立ちのぼる熱気にあてられっぱなしになって読んだ。その熱気というのはこの物語の主人公スカーレットだったり、母親だったり、スカレットの里親になったルネやその夫のシーオだったり(この家族が一番あたりまえにある家族のかたちか)、魔女といわれているマダム・ポペスク、どの人をとっても尋常ではないように思える。主人公スカーレットは12歳で肌は褐色、会った事のない父さんと同じだ。弟のレッドは実年齢は8歳だけれど4歳位にしかみえない。肌の色は白、オレンジ色の髪の色をしている。母さんも白い肌、薬とタバコが片時も離せない、もちろん子どもたちの世話もできなく一日中タバコを手に家の中にいる。幼くて自閉症でアスペルガーのレッドは鳥にしか興味を示さない。だからこの家の主婦はスカーレットだ。家をきれいにして、食事をつくり、レッドのめんどうをみて学校に行く、尋常ではない生活だけれどスカーレットにはなにものにも変え難い生活だった。それは3人でいられるということが理由だ。ベランダの隙間にリトルレッドが巣をつくり卵を産んだ。レッドのためだけでなく、スカーレットはこの卵から孵るヒナを守る事が家族を守る事だと思っている。それは自分自身の存在にかかわることだ。けれど、母親のタバコの不始末から火事になり、3人は別べつに、母親は入院、レッドは保護施設、そして、スカーレットはルネとシーオ一家のもとに一時ひきとられることになる。このままではレッドといっしょに暮らす事にはならないとレッドをひっさらって逃げる決心をして、魔女といわれながらも傷ついた鳥の世話をしているマダム・ポペスクにかくまってもらうように頼み連れて行く。スカレットはルネとシーオ一家と暮らすなかで、自分の渇望だけでなく、少しづつ客観的に考えることができるようになる。
 登場人物のどの人をとっても描写がしっかり描かれているので、読む人は引き込まれてしまう。「家族」この深くて心を包み込むもの、でも深く傷つけあうものでもある。この物語のなかにはいろいろの家族の形がでてくるので、読む人は自分と置き換えて読む事ができる。スカレットの絶望感と渇望と望みが熱気のなかに胸にせまってくる。
 ありきたりの疑問、家族ってなんだろう。血の繋がりだけが家族ではない、とすると!

2017年1月28日 (土)

塩田の運動会

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「塩田の運動会」
那須正幹 作
田頭よしたか 画
福音館書店 本体1500円

この絵本の語りの子ども田所正一、山口県防府市立中関小学校4年生です。防府市は昔塩田で栄えていた街で1997年4月塩の専売制が廃止されるまで100年の歴史をもっています。その後自由経済のもと専売制がなくなり、塩はどこでも買えるようになりました。それにともないかっての塩田は再開発で住宅や工業団地に姿をかえていきました。正一が出かけようとしている所もそのひとつ中関の塩田のあとの広い空地です。そこでこの街の人たちが町内大運動会を開こうとしています。
 塩は生きていくのに欠かせないものです。外国のように岩塩などがとれない日本では海の水から塩をとってきました。有名な話に武田信玄と上杉謙信の話があります。私が塩に興味をもったのは千葉市にある加曽利貝塚に行ったときの事です。地層におびただしい貝が埋まっています。それも小さい貝殻です。おそらく昔は小さな人がいたのだと言った私の言葉は皆に笑い飛ばされてしまいましたが、今は地形もかわってわからないけれどとった貝を川沿いに運び、それを煮詰めて塩をとったのではないか、その貝が捨てられていて貝塚の地層から見えているのだという説でした。なるほど、それにしてもそんなに大量の塩はどうしたのか、塩の採れない長野の地へ運んで替わりに鉄平石を持って来て矢じりなどにつかった、この説は私には驚きでした。はるか昔縄文時代?に交易があったという事実です。
 塩の製法と歴史が描かれています。そしてその間に50年前の最後の町内大運動会の様子が描かれています。歴史は淡々と語られていて、そのページの間に描かれている、おとなもこどもも夢中になった運動会の熱気が迫って来ます。残念なことにその熱気は戦争と近代工業化でなにもかも失ってしまい、いま、またそれを語りつぐ人も歳をとってきました。この本の文を書いた(正一かもしれません)作者は1942年生まれ、原爆2世です。絵を描いている画家は1950年生まれ、そして、この絵本を編集したMさんはこの絵本が最後の仕事、これで退職とのことです。
 高度成長という時があって、どこの仕事場でも次の橋渡しがうまくできない、50代がうすく、経験が継承されていってるとはいえません。すごいスピードで生活が変わっていきます。かって山口の中関に塩田があった。(そして、もうひとつ日本人にはきってもきれない米がある。)人の営みや生活は積み重ねと継承です。そのなかで時々若い世代が飛躍的にすすむ、その勢いで新しいものが生まれていく、残念ながらそれがうまくいっているとはかぎらない、Mさんから送られて来たこの本に添えられた手紙に「多くの若いひとたちにこの本を手にしてもらえるよう、お力添えを・・・」とありましたが、本を世におくるということはこういうことなのだと思いました。

2017年1月26日 (木)

ふたばからのおたより  -1月―

       
 
              病気の日

 1月の半ば、思いがけずインフルエンザに罹った。土曜日の夜になって急に熱が出た。週初めに仕事の予定をいくつか入れていたので、とにかく1日で熱を下げようと、じいっと寝ていた。でも月曜の朝になっても下がらない。腰や腹まで痛みだした。解熱剤をもらって早く下げようと、医者に行った。
「では、インフルエンザの検査をしましょう。」 焦った・・・。予防注射もしていたし、まさかインフルエンザとは想定外。しまった!!
「いえ、検査はいいです。」と私は、あわてて首を振る。「そういうわけにはいきません。」ピシャリと医者は言って綿棒を鼻に突っ込んだ。見事A型だった。
 予定キャンセルの連絡を入れ、母の世話を旦那に頼み、再び布団に潜り込んだ。枕に頭をつけて耳を澄ますと、平日の日中の生活の音が遠慮がちに聞こえてくる。意外に静かな時間・・・。「病気の日」は不思議だ。生活のど真ん中から、ちょっとはずれ、日常から滑り落ちた時間に落っこちたみたい。
 樹村みのりさんという漫画家がいて、その作品にも「病気の日」という短編があったな、と寝ながら思い出した。樹村みのりさんは学生時代に見つけた漫画家で、作品は少ないのだが、10~⒓歳くらいの女の子の気持ちを拾いあげた小品がとても好きだった。未だに何冊か大切に持っている。この「病気の日」も、やっぱり小学生の女の子の心の風景をなんでもなく描いている。病気が治りかけて、おまけのように学校を休んだ1日、
いつもより少し優しい時間が女の子を包んでいる。
 そう、子育て中も似たようなことがあった。突然熱を出した子どもに、もうどうしようもなく、職場に休みの電話を入れる。そんなことが何度かあった。受話器を置いて、ああ、休みがもらえたとほっとしたとたん感じる、静かな解放感。カーテンをあけると朝の暖かな日差しが畳の上まで射しこんできた。子どもは静かな寝息をたてている。その横に座り、思いがけずできた時間の中で、小さなお雛様を作った日もあった。
 結局インフルエンザで3日間休んだ。水曜の夕方に治癒証明をもらい、木曜日から職場復帰、そうしたら今度は旦那がインフルエンザだって!!
 あさっての土曜日に予定している小さな映画会のチラシです。急なので無理とは思いますが、もし関心のある方がいらしたら、連絡ください。
                     (の)
P1010125


2017年1月25日 (水)

ヤマネコ毛布

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「ヤマネコ毛布」
作・画 山福朱美
復刊ドットコム 本体2000円


ヤマネコはハリネズミに宣言しました。「旅にでようとおもう。」キッパリと。驚いたハリネズミ、説得してもヤマネコの決意は固いとハリネズミは悟りました。そこで、針と糸を買ってきて思い出を刺繍してはなむけにしようとおもいました。猿は木から木へとびゅんびゅんと渡った楽しかった思い出を刺繍しました。クマのかあさんはよくお昼寝に来たヤマネコのことをおもいだします。トラとヤマネコは親戚のように良くきました。カワウソ、オオカミ・ホレおばさん・トリ・ノウサギ・いやだと言っていたシマリスまで、みんなの刺繍が集まりました。出発の日皆の刺繍された布を縫い合わせてできた毛布です。シマリスはまくらをもってきました。たくさんの思い出のつまった毛布、お日様のように暖かい毛布にくるまってヤマネコはねむったそうです。
 ぶっきらぼうなヤマネコと森の仲間たち、楽しかった思い出が荒削りの温かみのある木版画、素朴な力強い木版で描かれています。旅立ちのブレゼンとに贈りたい絵本です。


2017年1月18日 (水)

スピニー通りの秘密の絵

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「スピニー通りの秘密の絵」
L.M.フィッツジェラルド
千葉茂樹 訳
あすなろ書房 本体1500円


美術品の贋作、そして歴史、それからナチがおこなった略奪のこと、これまでにも印象に残った本はいくつかあった。この本は読みたかったけれど暮れの忙しさに読む事ができず、少しイライラしながらお正月休みを迎え、丸一日なにもしないで夢中になって読んだ。やはりおもしろかった。
 主人公セオは13歳、祖父と母とグリニッジビレッジのスピニー通りで暮らしていた。ところが祖父が事故で突然死んでしまう。「卵の下を探せ」という謎の言葉を残して。倹約家だった祖父が残した言葉には自分たちを救うものが隠されているに違いないとセオはその謎の意味を追求する。「卵」の意味はわかったけれどその下にあるもの?物語はセオの謎解きだけでなく、歴史の暗部をさぐりだしていく。それだけでなく堅実家の祖父に育てられたしっかり者のセオ、一人なんてへいちゃらとおもっていたれけれど、このことからセオと違う個性派のボーディと知り合って友情を育てていく、その意味ではこの物語は青春物語、読んでいてまぶしいくらいにおもった。
 美術と歴史の謎、そういえば以前やはりおもしろく夢中に読んだ本があったと思い出し、探して再読。その本はカニグズバーグの「ムーンレディの記憶」という本だ。セオが祖父の言葉の謎をといた、卵の下に描かれていたのはラファエロの母子像だった。歴史の暗部、強制収容所にまつわることで、「ムーンレディの記憶」も同じように子どもたちがムーンレディの秘密を探り当てる物語だった。莫大な美術品を略奪したナチ、それが戦争返還されるドサクサにまた、秘密を持つ。この本では最後の祖父からセオあてに残された手紙という形式でそのことが書かれている。
 もうひとつその繋がりでやはり買って積んだままになっていた原田マハの「暗幕のゲルニカ」を一気に読んだ。この本の絵はピカソの有名な「ゲルニカ」、ナチが台頭してきたなかでピカソがそれを描いていたときのパリと現代のNY、スペインが交錯して物語はすすんでいく。主人公で活躍するのは日本人瑶子。「ゲルニカ」をナチの手から逃れるためにアメリカへ運んで隠す。その後国連本部のロビーに飾られていたタスペリーがまたしても忽然と姿を消す。一体誰が何のためにそんなことをしたのか。「ゲルニカ」はどこにいったのか。ミステリーを読むように興奮をおさえながら読んだ。
 これらの本を読んで絵なんか何の役にたつのかと思っている若い人にぜひ読んでほしいとおもう。しかもその意味を後世に伝えるのはその若い人の感性だとおもう。そして、文学の力とも強くおもった。


2017年1月16日 (月)

ソフィアのとってもすてきなぼうし

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「ソフィアのとってもすてきなぼうし」
文ミシェル・エドワーズ
絵G.ブライアン・カラス
訳石津ちひろ
BL出版 本体1400円

ソフィアが赤ちゃんのとき隣のおばちゃんがかわいい帽子を編んでくれました。ソフィアはそれ以来おばちゃんと仲良しです。そして、いまではお手伝いもします。どんなお手伝いかというと帽子につけるポンポンをつくるのです。ある日お出かけをします。犬もみんなおばちゃんが編んでくれた毛糸のものを身につけています。それなのにみんなには編んでくれたのにおばちゃん自身は誰も編んでくれなかつたので何もなくてすごく寒い!フィフィのおさんぽとっても寒い!ソフィは考えました。そして、気がついたのはソフィアにも編み物ができるということです。去年教えてもらったのでした。さぁ!ソフィアおばちゃんのプレゼントに帽子を編み始めました。
ところが大きさがよく調べなかった、おまけにおばちゃんに内緒にしたのでよくわかりません。やっとできあがったのは穴あきぼうし、どうしたらちゃんとなるでしょうか。
 ソフィアのやさしさとけなげさが伝わって来ます。素直にソフィのとまどい、よろこび、を楽しみましょう。よかったね。
 お正月はあんなに暖かな日が続いたためにすっかり寒くなるということを忘れていました。急に風の強さと寒さが身にしみます。でも毎日私は帽子を被ったまま店で仕事をしています。帽子はSさんからのプレゼント、手編みの帽子とおそろいのマフラーです。でも、帽子を被って、メガネをして、マスクをすると顔がわからないので、こどもが来た時はマスクを外します。すてきな帽子なので帽子はかぶったままです。みなさまよく似合うとほめてくださいますから。Sさんどうもありがとう!!

2017年1月14日 (土)

ローラとつくるあなたのせかい

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「ローラとつくるあなたのせかい」
ローラ・カーリン作
ひろまつゆきこ訳
BL出版 本体1800円


ローラはもっと毎日を楽しくするために考えました。ローラは行列をつくりながら、行列だってもっと楽しくなくてはと思います。まず私のはじまりから、ローラのはじまりは朝起きる事からです。ローラは寝坊なので?いつもだれかに起こしてもらいます。だれに起こしてもらったら楽しいかしら?それにどうやって起こしてもらったら良いかしら。めざまし!めざましにどうやって?うるさく鳴るようにする?静かに歌をうたうように。変わった方法で?今はおかあさんが大きな声で・・・ふとんをはがされます、というように。この本ではローラが考えますが、ローラのかわりにあなただったらどんなふうに考えますか。
 この本では家はどうやって、どんなものでとローラに聞かれますが、ものの感じ方や考え方はひとりひとり違います。同じ場合もありますが、違う方が多いでしょう。ローラはどういうものが良いだろうかと考えてそれを描いてみます。私だったら私はおとななので今自分の立場を最初に考えてしまいます。たとえば家を建てるとします。ーローラはレンガが良いかと聞いていますが、私はその前に自分のもっているもので、それはお金だったりしますが、その次にどこが良いか、誰と住みたいかとか、そして、木の家?レンガ?でも、子どもはすぐにどんな家かと想像します。
 そんな風に、ローラだったら、私だったら・・・?そう!私の世界は私がつくるのです。今は私はまずなによりも子どもたちが戦いで悲しいおもいをしないで良いような世界をつくりたい。一人ではぜったいできないけれども。どうやったらときちんと説明出来ませんが。まず想像してそのことをちょっと描いて、書いてみたいと思っています。
 この絵本はグラティスラヴァ世界原画展BIBグランプリン受賞作です。いま、千葉市美術館で原画が見られます。

2017年1月13日 (金)

冬のお話会にどうぞ

    冬のお話会は明日14日(土)2:00〜です。
  お話
  絵本2冊
  ミニ人形劇
  Photo
 今年は「だいくとおにろく」
 演ずる人八木さんの手作りです。
 参加どなたでも
 
 大きな寒気が押し寄せてくるとのことですが、暖かくしておでかけください。


2017年1月11日 (水)

なんでももじもじ

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「なんでももじもじ」
こどものとも2月号
大日本タイポ組合 作
福音館書店 本体389円


しそがしい盛りに入荷してきて、さっと見た時「もじもじ」をたろうとはなこという子どもが出会って〜もじもじ〜としている話かと勘違い、一人で思わず苦笑してしまいました。たろうもはなこも昔よくガラスに描いた〜へへののもへじ〜です。たろうとはなこは出会ったものをなんでも文字にして描いてしまうというお話です。この場合ひらがなは表音文字なのでちょっと不思議です。これには種もしかけもあります。ともかく一部分だけでなく全部を絵にしてしまうので、イメージ=絵になってしまうのです。逆に言うと絵=イメージのなかに文字が隠れているということがわかります。そうやって私たちは知らず知らずのうちに漢字=イメージをひろげていくのでしょう。絵のなかに文字、それもひらがなを探してみるとおもしろいかもしれません。さぁ〜なんでももじもじ=文字文字です。

2017年1月 9日 (月)

へんてこなおきゃくさん

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「へんてこなおきゃくさん」
 こどものとも 年中向き2月号
 浜田桂子
 福音館書店 本体389円


あこちゃんは初めて一人でお留守番をします。ちょっとドキドキ、だいじょうぶかなぁ!あっ、玄関のチャイムがなりました。そお〜っとのぞいて、戸を開けるとへんなものがいました。傘が帽子を被って、手袋をしています。誰ですか?と聞いてみると”忘れてしまったのですか”との答えがありました。あこちゃんが大きくなって被れなくなった帽子、てぶくろ、傘、どれも昔あこちゃんが使っていたものです。いつの間にかどこかにいってそのうち忘れてしまったものでした。
 幼い子どもが今までできなかったことが、できるようになったといううれしいこと、この場合は一人でお留守番ができた。いままで使う事ができたものが小さくなって使えなくなった。この場合は小さくなった帽子等(おとなはやはりうれしいのですがどこか淋しい、昔、両親が亡くなって家の整理をした時にたくさんでてきた、弟が赤ちゃんのとき着ていた洋服など、思わず弟と笑ってしまったことがありました。)幼いこどもの喜びが素直に描かれていて、この本は子どもだけでなく、すこし老年になってしまった人たちとなつかしく共有できる思いです。また、毎ページにでてくるねこは?現実と不思議な世界の成長を結びつける大切な役割をしています。明るい弾む様なよろこびがあふれています。


2017年1月 6日 (金)

くまくん、はるまでおやすみなさい

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「くまくん、はるまでおやすみなさい」
ブリッタ・テッケントラップ作・絵
石川素子 訳
徳間書店 本体1500円


木々も冬の支度に入りました。紅葉した落ち葉がすっかり散って冷たい風が吹く様になりました。くまくんはじめての冬です。ねむる前に皆におやすみのごあいさつに行くことになりました。風がビュート吹く頃には巣穴のなかで冬ごもりをするのです。始めにあなぐまさんへ、次はきつねとシカ、ウサギもみんなとおやすみのキスをしてご挨拶です。
 今年は少し前クマが里におりてきて食べ物を漁ったり山の中で人と行きあったり、時々ニュースが流れました。今年のお天気は不順だったためか、山も森もどんぐりなどの木のみが不足したとの事です。けれど昨年は豊作だったのでたくさんの子グマが生まれ、クマが餌を求めて人里に降りてくるようになったとのことです。
 この絵本はコラージュで描かれていて、おかあさんグマと子グマの様子が良く描かれています。年末の新年暖かくて、昨日から急に寒くなったので、千葉の山々の動物たちは眠りに入った事でしょう。北海道は大変な大雪、その下でクマたちは春までしっかり眠る事でしょう。”おやすみ!くまくん”

2017年1月 4日 (水)

ブラティスラヴァ世界絵本原画展

  ブラティスラヴァ世界絵本展にいってきました。

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もう仕事がはじまっているのだけれど店はまだ開けていないので時間が自由になるうちに行ってきました。まだ、お休みの人がいたり、学校がお休みなので、初日だったけれど子ども連れの人がいました。(丁度市長も来ていたのでメデアがくっついていてにぎやか、宣伝になるのでいいなぁと思っていたら、本当は展覧会というより、新しいシスティムの導入とか。(NHK夜のニュースから)
 この展覧会は2015年がブラティスラヴァ世界絵本展(BIB)が50年になるのを記念してと、第1部では「日本の絵本の歴史50年」の展示があり、私にはおなじみの絵本の原画が並んでいました。こうやって歴史的に並べてみて見ると、経済の発展にともなって絵本の世界がおおきくひろがっていったのに目をみはります。ともかくどの作品もエネルギーがあります。いろいろな試みがなされていて、いま、その中で育った子どもたちが親になっています。どの作品も勢いがあふれています。やはりそれとくらべると現代の作品はずっと内省的になっているように感じました。それは賞をもらった外国からの作品が環境汚染のことなどがテーマになって社会に目をむけているのが感じられていてとても興味深かったです。
 もうひとつやはりいつも思うのですが原画展は文がないので幼い子どもにはすこし無理だと思いますが高学年、中学生等は見て欲しい、絵と向き合うとなんらかのかたちで感性が刺激されるとおもいます。音のない世界で描かれた絵と向き合う、心のなかで言語化して見る、そんなことがあっても良いのではないでしょうか。そして、これは市長さんへーやっぱり学校の図書室なんとかなりませんか。調べ学習も必要だけれどいろいろな人たちの表現で描かれている絵本、もっと子どもたちが目にする機会が欲しいです。絵本は字の読めない子どものためと思っている学校現場、わずかな、しかもきたない絵本が並んでいる図書室からは子どもたちの豊かな感性は育ちません。
この原画展は2月26日まで千葉市美術館で開催されます。

冬のおはなし会のご案内

         冬のおはなし会にどうぞ

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「冬のおはなし会」におでかけください。
1月14日(土曜日)1:30〜 会留府で

お話
絵本2冊
ミニ人形劇
どなたでもごいっしょに
(赤ちゃんは抱っこして。ただあまりににぎやかな時はちょっと席をはずしてください)
予約はいりませんが子どもにはプレゼントがありますのでご予約ください。
 会留府の店のなかでは年に2回、夏と冬お話会があります。夏はお話と花火をして遊びます。
 冬は「ミニ人形劇」があり、触れる程身近に楽しむことができます。
 おとなだけの参加でもOKです。どうぞお出かけください。

2017年1月 2日 (月)

ラスコーの洞窟について

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「ラスコーの洞窟」
ぼくらの秘密の宝もの
エミリー・アーノルド・マッカリー絵と文
青山 南・訳
小峰書店 本体1500円


ジャック・マルセンの先生レオン・ラバル先生は旧石器時代の骨,石やそれでできている道具のようなものを集めています。それはジャックたちが住んでいたフランスのモンティニャックという街で見つけられたものです。1940年ジャックは14才になっていました。第2次世界大戦がはじまっていて、ドイツ軍はパリを占領しフランス政府はドイツ軍に降伏していましたが、ジャックの街ではまだドイツ軍ははいっていませんでした。ジャックの仲の良い友だちジョルジュ・アニェルは街に住んでいるおばあさんの所に訪ねてきていて、もう一人はバリからきていたシモン・コアンカスというユダヤの子どもでした。いつものように3人で遊んでいると年上のマルセル・ラビダが深い穴の中に犬が落ちてそれを助けた時に伯爵のトンネルの入り口を見つけたと言います。黄金が埋まっている穴の伝説があるので4人はその穴に入っていったのです。黄金は見つかりませんでしたがかわりにトンネルに描かれているたくさんの動物等の絵を見つけたのです。ラスコーの洞窟壁画です。少年達はこの洞窟を探検し、ラバル先生に報告しますが始めは相手にもされませんが、先生は見に行って驚きます。そして、美術にくわしいアボット・アンリ・ブルーユがパリから逃れて来ているので見てもらう事にします。これがラスコーの洞窟の壁画が見つけられたいきさつです。少年達はその後管理をまかされます。その事はこの本のあとがきにくわしく書かれています。
 上野の山は人でいっぱいでしたが(やっぱり動物園が人気)この展覧会はまずまずの人だったので、行列をつくることもなくしっかり見る事ができました。
国立科学博物館で2月19日まで展示されています。もちろん壁画をはいでもってくるわけにはいかないのですべてつくられたものですが、第一会場7章、第二会場では日本との関係が本を見るように展示されています。絵そのものと制作につかわれた道具や顔料やどうやって描かれたかという事、それになんといってもその時のクロマニヨン人の出現と現代との関係、そしてその頃の日本列島、後期旧石器時代の日本列島に渡来したホモ・サピエンスのことなどが展示されています。(たくさんの黒曜石が展示されています)クイズがあったり、そばに添えられた機器をつかえたことなど、自由度が高かったのと子どもたちも楽しめるように工夫されていたので小学生位の子どもたちがおとなにまじって良く見ていました。(少しの部分をのぞいて写真がOKでした)
 久しぶりの科学博物館、来て良かった!人はどこから来てどこに行くのでしょうか。それと動物の絵は良しとして、「井戸の場面」からでてきたトリ人間って?それと植物はなかったのかしら?と、私の疑問です。

2017年1月 1日 (日)

2017年スタートしました

  
   会留府は小さな毎日を大切に
       小さな思いを大切に
       小さな願いを大切に
    争いで子どもたちが
        傷つくことのない年になりますように。

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お仲間にどうぞ

  • ー元気になる集まりいろいろー
       8月・9月の予定          *グループ学ぼう・話そう 定例会第1月曜日9月は未定           *ボランティア講座 定例会9月25日(月)10:00〜             *憲法カフェ臨時8月29日(火)ミニ講演会マイナンバーと個人情報(図書利用カードをめぐって)講師白石孝さん 誰でも・予約制          *グループ放課後(公共図書員・関係のある人) 定例会9月20日(水)7:00〜読書会              *YAの本を読む会+のんき〜ず学校図書館司書  定例会9月14日(木)7:00〜読書会          *よいこ連盟・絵本の会(保育士たち)定例会9月8日(金)7:00〜    *絵本の会9月15日(金)7:00〜おとなの絵本の魅力            *羊毛ちくちくの会8月17日(木)10:30〜制作                                                                                                           

これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山   

できることから

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