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2016年10月18日 (火)

わたしたちのカメムシずかん

11
「わたしたちのカメムシずかん」
やっかいものが宝ものになった話
 たくさんのふしぎ11月号
鈴木海花 文
はたこうしろう 絵
福音館書店 本体667円


 この本は以前から出版案内があって出たらともかくと思っていたのに、とうとう紹介するのに2週間もたってしまった。私に出版の案内をくださったのは全国農村教育協会という出版社の大久保清樹さんだった。向かいの県立中央図書館で「図鑑」のフェアをした時、中年?の男の人が入って来て名乗られ、東北の話がでて、あそこで生きていた生き物たちはどうしているのかと問いかけたことに、ある小学校の話をしてくださった。岩手県葛巻町立江刈小学校、そこで子どもたちがカメムシの研究活動をしていて、そのことを少年写真新聞社が出している「理科教育ニュース」にかかわった先生たちの紹介記事が連載されていて、大久保さんも寄稿されていること、「たくさんのふしぎ」11月号で刊行されるということだった。
 この本にもあるようにその話を聞いた時おもわず”カメムシ!あのくさい虫ですか?”と聞いてしまった。小学生くらいの子どもがカブトムシなどに興味をもつのは良く聞く事だけれど、カメムシなんて害虫でしかない(私にとってはゴキブリと同じ)ちょっと信じられなかった。
 大久保さんがおくってくださった「理科教育ニュース」のコピーを読みながら「たくさんのふしぎ」を楽しみにしていた。魔の8月、昨年に続いてさんざんな月になって、9月になっても本を読む事がなかなかできないままに、やっと10月に入ってから読むことができた。それは「カメムシ」のことというより子どもたちの学ぶということの原点を示してくれるような本だった。少しばかりのチャンスとねばり強いおとなの助言で子どもたちはびっくりするような力を発揮して、それはおとなを動かす力になる事を示してくれる。この町は人口7000人くらい、江刈小学校は全校生徒29人、東北の自然の厳しい、かといって観光資源もないきびしい町とのこと、校長先生のひらめきで子どもたちがカメムシの研究をする、それはおとなを動かしていき、おとなたちの生きていくエネルギーになっていくようすが描かれている。教育の基本をあらためて思った。
 ところで「カメムシ」が私の好きな「アメンボ」の仲間とのこと,ワァィー!!
 

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