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2016年10月17日 (月)

プーさんとであった日

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「プーさんとであった日」
リンジー・マティックぶん
ソフィー・ブラッコール絵
評論社 本体1500円


副題が「世界でいちばんゆうめいな クマの ほんとうにあったお話」と書かれています。世界で一番有名なクマといったらプーさん以外にはありません。この本の表紙は兵隊の足にしがみついてあなたを見ているクマ、でも、裏表紙のクマはパジャマをきた人と手を繋いでいるクマです。表のクマはとてもリアル、上目づかいであなたをみているやんちゃなクマです。裏に描かれているクマはぬいぐるみのクマでおとなしいクマの表情です。ここに描かれているクマはその有名なプーさんのことです。ブーさんは女の子、カナダからイギリスの動物園にやってきました。連れて来たのはこの本の作者のひいじいさん、カナダの獣医さんです。カナダの広い林の中で生まれたクマの子は、戦地にいくひとりの獣医師に買われました。そして、訓練のあいだはいっしょにいられたのですが、戦地に行くことになったのでつれてはいけない、そこでロンドンの動物園で飼われる事になりました。その動物園へたびたび行ってクマとなかよくなった少年がクリストファー・ロビン、「クマのプーさん」の誕生です。獣医師ハリーにはフレッドというむすこができて、フレッドにはローリーンというむすめが生まれ、そしてリンジーという子どもができます。この絵本の中で少年コールに絵本を読んでやっているのがリンジーです。
 一頭のクマをめぐって家族がつながっていきます。そして、そのクマと仲良しになった少年からあの名作「クマのプーさん」が生まれたのです。子グマのころにハリーたちに可愛がられて大きくなったウィニーはクマのプーさんそのもののようでした。そのクマをみている、というよりいっしょに遊んだクリストファーがパパに手をつながれてウィニーに会いにきている場面があります。そして家に帰るとぬいぐるみのクマをもって近くの森で遊んだそうです。お父さんのミルンはそれをお話にしました。
 現代出版事情で「プー」さんの本はみんなアメリカ版になって、表情の乏しいただ丸っこいかわいいぬいぐるみになっているのが私は不満でしたが、この本を見てうれしくなりました。後のページにはハリーとクマのウィニーの写真、クリストファーと遊ぶウィニーのちょっとセピアいろの写真が載っています。穏やかな暖かい空気が流れています。
 2016年のコルデコット賞をもらった絵本です。

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