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2016年10月27日 (木)

ふたばからのおたより -10月―

       
                七五三

 もうすぐ11月、七五三の季節だ。うちの施設でも、毎年何人かの子どもたちが着物を着せてもらい、千葉神社にお参りをする。馬子にも衣装とはよく言ったもので、いつもギャーギャー、ピーピー言っている子たちが薄化粧なぞし、すましている様子は、何ともかわいい。
 うちの二人の息子の七五三は、山で祝った。山と言っても、小学生が遠足に行くような低い山だ。長男の時は東京の高尾山、次男の時は秩父の三峰山だった。別に私たち夫婦が登山家だったわけではない。旦那は山好きだったが、私は陸の列車に乗っている方が好きなタイプ。ただ、ずっと昔に読んだ新聞の投稿に、裏山の神社に登ってお参りさせ、真っ黒になって戻ってきた手にオメデトウと千歳飴を手渡して祝ったというのがあって、こういう祝い方っていいなあと心に残ていたのを真似しただけだった。
 高尾山の時は保育園のクラスメートの女の子家族や旦那の同僚も一緒に賑やかに登った。途中までケーブルカーで行き、長男はケーブルカー中に響き渡る声で「線路は続く~よ、ど~こまでも~♬」と歌い続けていた。
 次男の時の三峰山へは、家族だけで行った。たまたま券が手に入り、寄居駅から三峰口までSLに乗った。登りはロープウェイを使い山頂の三峰神社でお参り、千歳飴を渡して、下りはブラブラと2時間ほど歩いた。食い意地の張った次男は、大きな飴を独り占めできることにそれはそれは喜んで、飴を折ってポケットを膨らませ、自分は大きな塊を頬張って、他の家族には信じられないほど小さなかけらをもったいぶって渡していた。それでも秋の紅葉の中、千歳飴をなめなめ歩く山道は、なかなか風流なものだったな、と今になって思う。
 おかげで二人とも、何やかやあっても、健やかに育ってくれたととほっとしている。
 それぞれの七五三があるように、それに続くそれぞれの人生がある。今年照れくさそうに着物を着て、「かわいいね」と皆に声かけられて千葉神社へと手を引かれていく子どもたちの人生も、しなやかで健やかであってほしいと、心から願う。

P1010118

写真は三峰山に行った日のことを書いた通信の挿絵。子どもたちが小さい頃は家族通信を年に1、2度発行して、友人や親戚に配ってました。     (の)


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