これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山   
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2016年8月29日 (月)

ドライバーマイルズ

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「ドライバーマイルズ」
ジョン・バーニンガム/作
谷川俊太郎/訳
BL出版 本体1500円


アリス・トラッジと息子のノーマンの飼い犬マイルズはとてもやっかいな犬です。さんぽはきらい、ドッグフードもきらい、呼ばれてもこない、まだまだやっかいなことがいっぱいあります。でもこのやっかいないぬマイルズをトラッジもノーマンもかわいがります。マイルズが好きなのは車ででかけておかの上のcafeにいくこと、だってそこではみんな”かわいい”といってくれるから。トラッジはいつもそんなことができないと困ってしまいます。それを見た隣のハディさんがマイルズ用の車をつくってくれました。マイルズが喜んだのはいうまでもありません。
 澄んだ色、きれいな絵本です。それにバーニンガムの絵本はちょっとユーモアがあって暖かみがあります。厄介な犬なんだけれどトラッジとノーマンにとってはだいじな愛犬、ただそれだけでなくマイルズにとってもノーマンはだいじな人です。いくらドライブが大好きでも一人ではつまらない、ノーマンとマイルドの友情?はハディさんの助力で続きます。

2016年8月28日 (日)

駅鈴

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「駅鈴(はゆまのすず)」
久保田香里
坂本ヒメミ・画
くもん出版 本体1600円


まず、この本は最後に書かれている奈良大学文学部史学科の寺崎教授の解説を読む事をすすめます。というのはこの本の表題が駅鈴と書かれていて読みは「はゆまのすず」となっているようにこの主題にかかわる用語がたくさんでてきて、物語の舞台奈良時代中期には当時の人がどう読んでいたかよくわからない、歴史学者は音読みにするのだけれど著者の意向をくんで訓読み(和語)に統一したと書かれていて、駅鈴:はゆまのすず 駅家:うまや 駅子:うまやのこ 駅使:はゆまづかい 駅長:うまやのおさ 駅路:はゆまじ等と書かれています。だからちょっとこの読みに慣れるまで時間がかかります。この本は歴史書ではなくあくまでフィクションだとのことですが、書かれている事柄はたっぷりとした歴史小説といえます。しかも今は歴史物というと漫画ばかりになっているので、文から読むのは難しいかもしれません。
 時代は奈良時代中期、律令国家とよばれている時代です。天皇を頂点として郡の役人がおかれていて、天皇からの命令はすみずみに速く正確に伝えることが大切にされていました。現代でいうと情報ですが、そのために整えられたシステムが「五畿七道制」と「駅伝制」だということです。「五畿七道制」のひとつ近江国府(滋賀県)に暮らしていた小里(こざと)という女の子が主人公です。小里の家はその駅伝東山道の駅家、篠原駅家で駅長は小里の祖父笠麻呂ですが高齢で足がわるいので実際はむすこではないけれど娘の婿にあたる父の広楯が取り仕切っています。文書などを運ぶ駅使は駅鈴(はゆまのすず)を持っていて(今でいうと身分証明証?)急使は飛駅といい命令などを伝えます。その馬子(うまのこ)は駅家で馬を乗り換えて駅鈴を鳴らしながら一日に十駅を飛ばすといい、小里は父たちののようにこの馬子になりたいと思っています。この物語の背景の時代、年表がありますが、疫病と地震などで天皇は大仏建立や遷都をしたり、これ等は昔歴史で習った事を思い出しました。
 小里は元気な女の子で祖父や父のような馬子になりたい願いだけでなく、馬の世話や駅家の手伝いもしっかりする、それだけでなくこの時代の政治(まつりごと)が書かれていてこの著者の前作「氷石」を思い出しました。「氷石」が天平九年が舞台だったのでその続きの時代の様子が良くわかります。馬と駅家のようすと小里の元気さがこの物語を非常にスピード感のある時代小説にしています。ただこの時代に生きていた庶民の生活はあまり書かれていません。それはたとえば大仏建立のかげでどれ位の庶民が犠牲になったかの記述はありません。いつか違う視点から書かれることがあっても良いとおもいます。
 絵がすごく良い、ちょっとモダンで天平時代の雰囲気が良く描かれているとおもいます。ひとつの事柄を短い章だてにしているので、読みが難しい割合には読みやすく思います。なれてくると小里の思いに引っぱられて一気に読む事ができました。

2016年8月25日 (木)

ふたばからのおたより -8月―

      

             生命のバトン

 前にも書いたことがあるが、私は高校生の頃1年半ほど学校に行かなかった。その結果、高校2年生を2度やった。
 そんな2年生のある夏の朝、母に揺り起こされた。今日は母方の祖母の一周忌なのだという。1年前に祖母は亡くなったのだけど、家を離れていた私には、不安定になるといけないと思い知らせなかった。今まで隠していたのは悪いけど、今日の法事には参加してほしい、そんな話だった。ぼーっと聞いて、言われるままに服を着替え、参列した。
 祖母のところには小さい頃よく連れて行ってもらったが、一緒に遊んだり話したりする人ではなかったし、決して打ち解けた間柄とは言えなかった。まして大きくなるにつれ遊びに行く回数も少なくなり、しだいに疎遠になっていった。だから、亡くなったと知らされても悲しいとか、隠されていてショックだったとかいう気持ちも、正直いってあまりなかった。その時に着た服のゴワゴワとした肌触りと、その後、久しぶりに会った従姉たちと生まれて初めてボーリングをしたことを覚えている。
 それなのに、何故なのだろう。しばらくたったある日、ふいに、本当にふいに降ってくるように、祖母と私とはクルリと順番が入れ替わったのではないかしら、と直感した。「死」のすぐそばにいたと感受性が伝えてくる私と、クルリと順番を入れ替えて祖母は亡くなったのではないかしら。矛盾した考えだろうが、それでも私は自然に、その直感を受け入れていた。遠かったはずの祖母の存在を、亡くなって初めて身近な生身の人生として感じた。祖母から生命のバトンを受け取った気がした。不思議だな、と思う。人は思いもよらぬ形で、次の人に人生を渡すことができる。
 学校に戻ろう、静かに私は思った。
 もうはるか昔の暑い暑い夏の昼下がりだった。

P1010094
写真は、この夏の最後の?収穫かな。庭の小さな畑で作る野菜も、土が疲れてきたのか、おもしろいほどとれた1年目に比べ、寂しくなってきました。もっと手をかけなきゃなあと思いつつ、過ぎていく毎日です。             (の)


2016年8月24日 (水)

ゆめのはいたつにん

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「ゆめのはいたつにん」
教来石 小織
センジュ出版 本体1800円


カンボジアの子どもたちに機器を持ち込みながら日本のアニメーション映画を見せている団体、別名「映画配達人」のNPO団体を立ち上げた著者のノンフィクションです。両親の愛情に包まれたとても幸せな子ども時代をおくったという著者は、とくに5人家族で映画を観にいったときの楽しさが忘れられなくて映画を作る人、脚本家、などの道に進んでみました。けれど挫折、団体行動が苦手なのでひとりでケニアに映画を撮りにでかけます。子どもたちが将来の夢を話している映画をつくりたいと思い、実際に子どもたちに将来なりたい夢を聞きます。しかし子どもの反応ははかばかしくありません。それは知らない世界に夢は持てないという現実でした。カンボジアに映画館から移動映画館、映画配達人になることをこころざします。自称才能もお金もない30過ぎバツイチの女性の奮闘記です。語り口調の文体はよみやすく、気負わないありのままの活動を描いています。
 私も本屋というある意味の広場を運営してみる身として、とても参考になることが多く描かれていて、ある場ではうなずいてみたり、<そんなことに描かれているけど一番たいへんなのには現実にするためにはお金がいるんですよ><いろいろの人たちと行動するためのリーダーシップはとうてい私には持てないと同意してみたり>うなずきながら読む場面もたくさんありました。ちょっと壁にぶつかっている私としては作者のいう「子どもたちに夢」を!ただそれだけでなく自分自身の夢を忘れてしまわないよう、これが一番あたりまえであり現在の自分自身の心に響く言葉でした。


2016年8月19日 (金)

講演会のお知らせ〜子どもの貧困を考える〜

 
     講演会〜こどもの貧困を考える〜

 会留府ではちいさなグルーブがいくつかあって活動をしています。そのひとつで今年4月から月1回集まって学び合う、テーマを決めて話合うグルーブに「グループ 学ぼう〜話そう」があります。そこが中心になって講演会をもち、できるだけopenにしてひろく呼びかけています。第1回は7月に子育てのテーマで翻訳家の宇野和美さんをおよびしました。第2回の講演会はいま、話題になっている「子どもの貧困」をテーマに弁護士をおよびしてお話をお聞きすることを計画しました。
 メディアでは取り上げられることが多くなりましたものの、まだまだ自分にはあまり関係
がないとおもっていらっしゃる方も多いとは思いますが、経済の低迷と将来の不安もあり、6人にひとりが貧困に苦しんでいるという日本の状態が取りざたされるようになりました。貧困と虐待、教育、自立、外国人との共生等と一見バラバラの問題点がひとつにつながっていることに気がつきます。
第2回の講演会はこの「こどもの貧困」についてー憲法を考える千葉県若手弁護士の会ーから中島順隆さんをおよびしてお話をお聞きする事にしました。中島弁護士はたいへん気さくな活動的な弁護士さんです。いじめ予防授業や子どものシェルターなどの活動にも取り組んでいらっしゃいます。いま!子どものおかれている状況、なぜ子どもたちは憲法で守られなければならないかなどお話をお聞きします。

 日時: 2016年9月17日(土)14:00〜16:00
会場: 千葉市ハーモニープラザ男女共同参画センター2F研修室A2 
    千葉市中央区千葉寺町1208 ℡043-209-8771
 定員: 27名(予約制・資料代1080円)
 申し込み・問い合わせ:こどもの本の広場 会留府 電話 043-227-9192
                        メール このブログ左上メール送信から
 

2016年8月18日 (木)

トンチンさんはそばにいる

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「トンチンさんはそばにいる」
さえぐさひろこ・作
ほりかわりまこ・絵
童心社 本体1000円

ひなたちゃんは今日お気に入りのTシャツを着ていきました。学校はまだだれも来ていない?いいえゆうくんが来ていてメダカに餌をやっています。ゆうくんはいつも早く来て、メダカの餌やりをしてくれます。ゆうくんはちょっと不思議なことをします。今日もひなたちゃんのまわりをぐるぐるってまわるとTシャツの水玉の数をいいます。びっくりして仲良しのまおちゃんと数えてみると当たり!どうしてわかったのでしょうか。その外お天気の予測をいったり、木の側にいってじっとしていたり、”どうしてわかるの”と聞いたらしばらくして誰にも言わないという約束で”トンチンさんがそばにいて教えてくれる”と言いました。トンチンさんてなんでしょう?透明人間?ゆうくんという不思議な同級生のことが書かれています。ゆうくんはいじわるをされる、つまりおとなからみるとみんなといっしょに行動しない手のかかるこまった子どもです。でもひなたちゃんたちからみると困った子どもでなく、変わった子です。現実では受け入れられない子どもがいます。<いじめ>です。ひなたちゃんはどちらかというとおとなしい子ども、でも、いじめられているのをみて、ドキドキしながらもいじめっ子にたちむかっていきます。
 この本は決して声高に非難をしたりはしない、ゆうくんって不思議だなとおもいながらもそのゆうくんの不思議さを受け入れていきます。いじめに対して思いあまっていじめっ子に抵抗し、ひなたちゃんの気持ちは充分に通じます。その気持ちがこれからのゆうくんを、またひなたちゃんやまおちゃんを支えていくとおもいます。学校が舞台なのに先生やおとながでてこない。主題からみるとちょっと日本の創作童話ではめずらしい展開の仕方です。こんな描き方もいいなぁと思います。ゆうくんのいう<トンチン>さんはだれでしょうか。


2016年8月17日 (水)

霧のなかの白い犬

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「霧のなかの白い犬」
アン・ブース/著
杉田七重/訳
橋 賢亀/絵
あかね書房 本体1400円

今年も8月がめぐってきました。昔から8月はお盆の行事など過去に思いをはせることが多い月です。そして、原爆(広島も長崎も)や戦争で亡くなった方の慰霊の行事がおこなわれます。今年は天皇の退位の話があったのでそのこともメディアではとりあげられています。(この場合第一次大戦に係わった人はもうすべて鬼籍にはいっているので)、戦争に限ってというと前回の戦争ですが、まずそれをどう呼んだ方が正しいのか、8月15日終戦なのか敗戦なのかもきちんと定義されていないように感じます。私自身の記憶のなかにも戦争に関した記憶はほとんどありません。戦火のなかに逃げまどったり、身近ななかには戦死した人もいません。(祖父も父も戦地に行った経験がありますがほとんど聞いていない)、農家の親戚がなかった我家では食糧を手に入れるのがたいへんだったということは聞かされて育ちました。広島にしろ長崎にしろいま、戦争でなにがあったのか継承しようとしている人が実際体験した人たち(もう高齢です)と高校生などの若い人たちなのに気になります。つまり直接かかわりがあった年代はそのとおりですが、その次の世代がぬけているように思うのは私だけでしょうか。
 この物語の主人公はジェシー・ジョーンズという女の子が先生の宿題「現代のおとぎばなしをかく」をはさんで考えたこと、感じた事が小説のかたちで書かれています。そもそも先生がなんの目的でそんな宿題をだしたか、第2次世界大戦、戦争でなにがおきたのかを考えることなのだということがわかります。ジョーンズの祖母は年をとり記憶が時々混乱するようになります。子犬をかうようになりますが、その子犬のせわがおぼつかなくなり、保護センターに戻さなければいけなくなってしまう、それでジョーンズに世話をたのみます。祖母はなぜ子犬を飼う事にしたのか、宛名不明の手紙、その謎は?舞台はイギリスですが、ショーンズがあこがれるベンの一家はユダヤ系で(物語のなかではベンの祖母が過去にかかわりがあった)ユダヤ人の強制収容所とナチスの時代におこなわれたことが明らかになってきます。いま、ジョーンズの父親はフランスへ仕事にいっていて、外国人労働者が低賃金で働き、そのためにジョーンズの父親は倒産のうきめにあいフランスへ働きにいっていると叔母は不満をいいます。でもフランス人からみれば父親もまた外国人労働者、文中イギリスのなかの外国人労働者に対する偏見について父親は”やめるんだ”と言います。それは不満が生み出した偏見でしかないことをジョーンズも知っていきますが、いとこのフランとの確執、車椅子の親友ケイトのことなどがおりこまれて、ナチスのやり方が決して過去のことではなく、今にもつながっていること、それだけに継承していく事の必要が書かれています。一番感じたのはその継承の仕方、学校における教育のあり方がとてもリアルに描かれていて、ベンの祖母が自分の体験を語る場面の迫力に圧倒されながら、やはり日本の現実と比較してしまいました。きちんと向き合ってはじめて許しもあることをこの物語の最後ふたりの老女がだきあう場面”こんどはとめられる””未来のこどもたちはナチスみたいにはならない”P217よりが印象的です。それは先日のイギリスのEU離脱の選挙やドイツの国家あげての反原発などもこの物語と共通の問題があります。日本では新聞等では現代の若い語り部たちのことがとりあげられますが今の50代、60代の人たちをとびこえてしまった若い世代たち、先日の選挙前の自民党の憲法草案に反対した若者たちのことをいろいろと思いました。現代に通ずる問題提起のある本の一冊です。

2016年8月15日 (月)

机の上の植物園

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「机の上の植物園」
おくやまひさし
少年写真新聞社 本体1800円


さあ!夏休みも後半になりました。ここ近年夏休みの自由研究の相談がほとんどなくなりました。千葉市は課題図書の作文も6月に書くのでどうしようかという相談もあまりありません。夏休みの宿題は少なくなってしまったのでしょうか。ある人にいわれたのですが夏休みは塾なのだそうです。夏休み中の塾に使うお金は高額だということです。虫をとって観察記録をつけるとか、何かを育てるとか、もしそんな宿題に取り組むのは小学校低学年のようです。
 この本は植物の観察です。いろいろな植物、机の上?なので食物関係が多く描かれていますが机の上にただ置いておいたらどうなるか、土の中に埋めたらどうなのかと比べています。植物が育つのは水と光が必要だということ、土の中に埋めたものは土のなかに水分があるけれど、机の上にただおかれたものは水分を摂取できなくてひからびてしまいます。たとえば豆はどうでしょうか?
 とてもわかりやすくてイラストもきれいです。見ていても楽しいし、絵を描く人も参考になるとおもわれます。ただひとつ気になったのは「じゃがいもの芽」これは有毒なので食べてはいけない、低温保存のことが書かれていて、売るために芽がでてこまるから放射線処理をするとのことは一言も書かれていませんが、描いて欲しいと思いました。我が家のニンジンの頭のところを水のはいったお皿に置いておいたのが芽をだしてだいぶ繁りました。泥付のニンジンをつかうとその葉は色濃く元気です。もう少し繁ったらパセリがわりに料理に使います。著者に同じ観察の本「草の根のたんけん」があります。

2016年8月13日 (土)

こうさぎとほしのどうくつ

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「こうさぎとほしのどうくつ」
わたりむつこ作
でくねいく 絵
のら書店 本体1600円

うさぎまちのぶなのもり、そこの三日月湖にとび、くるり、かりかり、こみみのこうさぎきょうだいが遊びにやってきました。空は青空が晴れ渡り夏雲が浮かんでいます。となりの家のほっぷとほっぴが通りかかりました。洞窟へ行くとのこと、とびが行きたいといいましたが、あとの3匹は行かない、それでとびだけがついて行くことにしました。とびがいないのはなんとなくつまらないので3びきも追いかけていきます。さぁーっと風が吹いてにわかに空が曇り稲妻がかけぬけていったと思う間もなく大粒の雨が降って来たので3びきは走っておおいそぎで洞窟に逃げ込みました。しばらくたっと雷も遠のいて雨が止みました。3びきの子うさぎが穴から出てみると、なんととびとほっぷ、ほっぴがいるのです。道に迷ってしまったとのこと、みんなで洞窟の中を歩いて出口に向おうとしますが出口がわかりません。おまけにすべってらんたんを落としてしまいます。はぐれないようにお互いをつかまえながら歩いて行くと広間にでました。天井いっぱいに宝石のように光りがまたたいています。光はたくさんのお星さまのようとてもきれいです。そして、こうさぎたちを出口に案内してくれました。
 こうさぎたちの冒険、幻想的な絵のなかにこうさぎたちのドキドキ感がひろがっていて、洞窟の出口を出たときのぶなじいさんに呼びかけたこうさぎの声が聞こえてきます。”ぶなじぃー!”こうさぎたちはその夜満天の星の下でねむりにつきました。
 今夜は晴れていれば流星群が見えるはずでしたが、千葉の空は雲が多くて残念ながら見えません。星をを見ながらお盆の夜、会いたい人と話ができるかと楽しみにしていたのにちょっと残念です。


2016年8月11日 (木)

なにがとおったの?

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「なにがとおったの?」
ちいさなかがくのとも9月号
進藤恵子 さく
福音館書店 本体389円


表紙の2本の何かの跡、下の方は鳥とわかるけれど上はなんだろう。裏表紙に答え。やっぱり下は鳩、上は自転車のタイヤだ。なかのページをめくっていくと、なかなか難しい。生活体験がないとわからないものがある。「ナメクジーもしかしたら見た事がない?」子どもの頃カタツムリを飼った?ことがあった。捕まえてガラスの入れ物にいれて、食紅でピンク色になった水をカタツムリにかけてやると、這ったところのあとがピンク色になった、なんてこともないことでも楽しかった。「おふろのかがみー簡単にやれそう」答えは?難しい!「シーツのアイロンがけーこれはいちばん難しい」させてもらえそうもないし、シーツにアイロンをかけるかな?(わたしはしません)一番子どもたちがわかるのは最後のクレヨン。

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 これは2年程前に撮った空の雲。なにがとおったの?


2016年8月 9日 (火)

川は道 森は家

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「川は道 森は家」
たくさんのふしぎ9月号
伊藤健次 文・写真
福音館書店 本体667円


豊かな森が広がり長い山並みが続いている。そのあいだをいく筋もの川が流れている。ただしこの風景は空から見たもの。ここは北海道の北西、日本海をはさんだロシアの沿岸のシホテアリニ山脈だ。そこに住んでいるウデへ族の猟師と川を遡ります。ヤール村に行き着きました。「私たちにとって、川は家。タイガがあるから暮らしていける」と語るのはアンナ(P17)、川にはたくさんの魚がすんでいる。高い木々、熊や鹿やイノシシたちが住んでいる。かれらは川を渡り、森から森へ移動して、子どもを育てていく。世界には私たちの知らない世界がひろがっている。

2016年8月 7日 (日)

少年少女のための文学全集があったころ

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「少年少女のための文学全集があったころ」
松村由利子
人文書院 本体1800円


著者松村さんとの出会いはどこかに書いたように思うけれど、稲毛から地上げにあって現在地に移って来た頃、県庁や県警に近いので稲毛時代からおつきあいのあった地方紙の記者が店に寄ってくれて、ひとりふたりと連れてきてくれた中に女性がひとりいた。その人は背の高いおっとりとした話し方をする人で、いつしか子どもの本の話を良くするようになった。みんな若い、親子とは言わないまでもすごく年の離れたきょうだいのようで、かならずしもみんなが本を読む人たちではなかったが、M新聞社の松村さん、A新聞社の記者Hさんとは良く本の話をした。とりわけ松村さんとは児童書の話が多くなって、時々子どもだった時どんな本を読んだかなどの話になり、この本を読みながらその頃のことをおもいだした。じつをいうと松村さんと私は好きな本の傾向がちがう、もしかしたら一番のちがいは私は子どもの時に「少年少女文学全集」を読まなかったからかもしれないとこの本を読みながらおもった。子どもの時から本のある友だちがたくさんいた人と、ほとんど身の回りに本がなかった人のちがい、私は両親も生活の中に本を読むということがあった環境で育ちはしたけれど、個人で本を買ってもらうことはほとんどない環境にあったまわりの友だち、でもそのかわりだろうか戦後の民主教育?のなかで育っからか、学校の図書館が充実していた。そして、なによりも教師が本の話を良くした。図書館の本では全集は禁帯のラベルが貼ってあって借りる事は難しかった。
 この本のなかにたくさんの本がでてくる。それは松村さんが読書家だということでもあるけれど、いま、児童書の本屋を続けながら、ますます最近子どもにとって環境がおおきな影響があることを思い、どうやって本を手渡したら良いのかとおもうことが多い。学校図書館から全集は姿を消してしまい、教科に関する本はのぞくと学校図書館も公共図書館も街の大型本屋も同じ様な本がならび、あぁ!その本屋さえなくなってしまう現実、「少年少女のために文学全集があったころ」そんなしあわせな子ども時代、外の木立から風が入ってきて、カーテンを揺らす、ソファーに寝そべって本を読む、そんな生活をもつ権利が子どもたちにはあるのに。このエッセイを読みながらあらためて考えた。

2016年8月 2日 (火)

ママのバッグ

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「ママのバッグ」
 こどものとも年少版9月号
花山かずみ作
福音館書店 本体389円


しゅうちゃんのママはきれいな赤いバッグを持っています。今日は雨降りだけれどしゅうちゃんはママとおでかけ、ママは赤いバッグを持って行きました。雨の中時々ママの姿が見えなくなりますが”ママのバックはあかいバッグ”と歌いながら歩くのでママも安心していました。あっちを見てこっちを見ながら歩いていたので”あれ?ママどこ!””赤いママのバッグ見つけた”でもちがいました。でもだいじょうぶ、ママのバッグは赤いバッグです。
 作者の花山さんにしばらく前に聞いてとても楽しみにしていました。作者の絵本はじっくり絵を見ていく楽しみがあります。時々絵のなかにさりげなく描かれているものを見つける楽しみもあります。この絵本のなかにも猫の親子がでてきたり、ブタまで歩いています。商店街にはちょっとレトロな店があって、なんと私の店「えるふ」がでてくるだけでなく私まで?そして、店には「やっています」という札までぶらさがっています。素っ気ない私の性格と店の特徴がでていておもわず笑ってしまいました。表紙の赤いバックを持っているママとしゅうちゃんが見合わす視線にしゅうちゃんのママだいすきの心が表現されています。濃淡の鉛筆で描かれていて、紙は真っ白でなく少し色がついています。(はやくも早くハードの絵本になったらいいね。)

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連休の会留府

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お仲間にどうぞ(4月はすべて終了)

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