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2016年7月28日 (木)

なんでもないなつの日

Photo
「なんでもないなつの日」
 夏の夕ぐれ
詩 ウォルター・デ・ラ・メア
絵 カロリーナ・ラベイ
訳 海後礼子
岩崎書店 本体1400円

デ・ラ・メアの詩の絵本というより絵をつけているカロリーナ・ラベイの夕ぐれの絵本といった方が良いと思われます。イギリスの農家の夕ぐれ、まだ陽は山際高くにあります。鳥たちがそろそろ巣にかえり始めました。一家はお茶をしているので時間は4時頃でしょうか。猫がパパにスリスリして何かをねだっています。ところがベリーの入ったバケツの側からねずみが飛び出し猫はネズミをおいかけ子どもたちも後をおいます。年より犬の側を通ると骨をかじっていた犬もいっしょにおいかけはじめました。農場の動物たちも大騒ぎ太陽はだいぶひくくなりました。やがて牧場は夕陽で染まり動物たちは夕食を食べ、眠りにはいります。すっかり陽は沈みました。かわりに三日月が空に現れ空一面が夕陽で染まりました。なにごともない穏やかな一日が終わります。「なんでもない夏の日」がどんなに大切なものか、失ってはじめてそれがどんなに大切なものであったかと知る、どうぞそんなことになる時がきませんように。穏やかなゆったりとした絵本になっています。
 (このシリーズうしろにデ・ラ・メアによる源詩がのっていると良い)

Photo_2
ー上記の写真は千葉の夏の夕ぐれー

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