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2016年7月27日 (水)

ふたばからのおたより  -7月―

         
        ささやかな 誕生日祝い

 子どもの世界が身近にある暮らしのいいところは、ささやかな日々の喜びを、ふいに思い出させてもらえることかもしれない。
 うちの施設では、子どもの誕生日をホームごとに祝う。誕生日の日、そのホームだけは、その子のリクエストに合わせたお誕生日メニューを食べる。子どもたちは何日も前から、けっこう真剣にメニューを考える。手巻き寿司だったり、鳥のから揚げだったり、ラーメンやたこ焼きだったりする。もちろん少し予算があり、職員と一緒にプレゼントも買いに行くのだが、その日の夕飯はその子が主役、誇らしさと照れくささが混じった緊張した顔でバースデーソングを聞き、ケーキのろうそくを吹き消す。
ついこの間も小学校低学年の男の子の誕生日だった。同じホームの年上の女の子が手作りのプレゼントを渡したという。日頃は犬猿の仲、何日か前も「あいつ、どこ行った?!」と目を吊り上げて追いかけまわしていた女の子がである。プレゼントには手紙がついていた。何が書いてあるかと思えば、「いつも、いじわるして、ごめんね。」施設で働いていて感じるのは、共に育つ子ども達の結びつきの深さである。大人からは見えない細い強い糸で繋がってる。本当の兄弟でもない。顔合わせれば、喧嘩ばかり・・・。そんな子ども達なのに、大人が入り込めない何かをいつの間にか育んでいく。
 そういえば昔、自立援助ホームという寮で働いていた時、15歳の製本屋に勤める男の子に言われたことがある。「ぼ、ぼ、ぼくの昔からの夢って、な、何だと思います? た、たんじょう日のケーキに、い、いっぱいろうそくたてて、ふ、ふーって、消してみたかった。」施設に、まだろくにお金のなかった時代のこと、そこで迎えた誕生日には、食器洗う金盥を型にケーキを作り、たくさんのろうそくを並べ、真っ暗な食堂で点して祝ったように記憶している。今まで、つらい思いもあったろうに、悲しい思いもしたろうに、何であんな無邪気に誕生日を心待ちにできるのだろう。何であんな心からの笑顔をこぼして、拍手の真ん中で座っているのだろ。
 実は来月8月は、私の誕生月。生きてきた年月をかみしめて、ニコッと笑って過ごせるといいな。

Photo

写真は、無事に終了した6区里親制度説明会のある会場風景。思いがけずさまざまな方に来ていただき、どの区でも、こじんまりとしたいい説明会になりました。 (の)
                 


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10月の営業とお休み

  • 10月のお休み
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これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山