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2016年4月12日 (火)

あったかいな

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「あったかいな」
くすのきしげのり 作
片山健 絵
あかつき 本体1600円


私の家にはネコのミーちゃんがいます。ミーちゃんは近いうちにあかちゃんを生みます。お父さんと段ボールでミーちゃんの家を造り始めました。学校の帰り友だちのあっちゃんはその話を聞いて自分もいっしょにミーちゃんの世話をしたいと言い出しました。お母さんが古いバスタオルや毛布を敷いてくれました。あっちゃんは朝一番に学校で会うたびに聞いてきます。いよいよ子ネコが生まれました。お母さんが教えてくれたのでそっと箱をのぞくとミーちゃんが一生懸命あかちゃんを産んでいました。子ネコは3匹です。しばらくして私はミーちゃんはえらいなぁとミーちゃんを撫でようとしたら、すごい顔でミーちゃんは怒りました。”さわったらいけない、ミーちゃんは一生懸命おかあさんになったのだから”とお母さんに言われました。あっちゃんがそれを見てなんだか家に帰りたくなったといい、わたしもなんだかお母さんに抱っこしてもらいたくなりました。夜ずっとお母さんに抱かれて眠りました。しばらくするとミーちゃんはすっかりお母さんらしくなって、私たちに子ネコを抱かせてくれました。あったかくて、それは生きているから暖かいのだとあっちゃんと話ました。ネコのミーちゃんは子ネコを産んでお母さんらしくなり、私とあっちゃんもミーちゃんの様子を見て、少し大きくなりました。
 なんといっても片山健の絵がすばらしい。文は少し説明しすぎるところがあるのだけれど、子どもを守ろうとするミーちゃんのせまった形相、お母さんの顔を見たくなったと2人のむきあったようすに箱のなかのミーちゃんと子ネコらしき形、そして、ゆったりとかまえているお母さんになっていくみーちゃん。<そのひわたしはごはんのときも、おふろのときも、おふとんのなかでも、おかあさんにだっこしてもらった>ひとつのふとんのなかに、寝ながら話合う見開きのページは水彩のにじんだようなシーンで情感たっぷりに描かれています。<生きているってあったかい>子ネコのあったかさ、とくんとくんと伝わってくる生きていることのしるし、わたし(コッコさん!)の満ち足りた穏やかな表情、できたら子どもと共有したいとせつに願います。

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