« オバケ屋敷にお引っ越し | トップページ | 菜の子ちゃんとカッパ石 »

2016年4月24日 (日)

水はみどろの宮・水は、

Photo
「水はみどろの宮」
石牟礼道子 作
山福朱実・画
福音館文庫 本体700円


お葉は7歳、父も母も亡く爺さまに育てられ、二人で暮らしている。けれどこれは正確ではない。二人だけで暮らしているわけではない。お葉は山の湖の底で千年狐のごんの守と出会って、山の声がきこえるようになる。お葉は作者なのではないだろうか。作者は生涯水俣の声を聞き続け、発信してきた。残念ながら私も含めてもう山の声、自然の声、生き物の声を聞く事ができなくなってしまった。時には耳を澄ませてみるものの、春、小さきものが誕生する時にかすかに聞こえることができるだけだ。作者はその声が聞こえるところを「水はみどろの宮」と決めてそこから千年狐のごんの守りに導かれている。<いつか世界が濁ってしまう日がくる。誰も知らない大切な場所に秘されている、かそかな美しい音を、今のうちに聴きとっておきたい、と思ったのかもしれなかった。空気がだんだん赤くなってくる。目が眩んで、世界は赤い渦巻きになってきた。P177より>ー作中の画がとても良い!ー
 熊本は水の宮なのだ。水、遠い記憶を呼び覚ましてみる。熊本だけではない。私たちが受けている恵のみなもと、山であり、森であり、海であり、大地であり、すべて水の恵にあずかっているのだ。

Photo_2
「水は、」
山下大明 写真/文
福音館書店 本体1200円


水はたくさんのものを育て、貯えられ宇宙をめぐって、地球をめぐって、私たちに恵を与える。
 水にうつった
 あの花はこの世の奥の
 花ばいな
 とろと 思うても
 とれやせん

 水はみどろの
 その奥に
 まことの花の
 咲けるかな
 いざ一息に
 身をばなげぇーと
 六根清浄
 ええーいっ
ー「水はみどろの宮」よりー

« オバケ屋敷にお引っ越し | トップページ | 菜の子ちゃんとカッパ石 »

一般書籍」カテゴリの記事

児童書(Y・A)」カテゴリの記事

自然」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« オバケ屋敷にお引っ越し | トップページ | 菜の子ちゃんとカッパ石 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

6月の営業とお休み

  • 6月のお休み
    *6月5日・12日・19日・26日の月曜日                    *6月4日・11日・18日・25日の日曜日は1:30〜6:00            *営業時間10:30〜6:00

お仲間にどうぞ

  • ー元気になる集まりいろいろー
    *グループ学ぼう・話そう 定例会第2月曜日12日(月)10:00〜話し合い  *ボランティア講座 定例会19日(月)10:00〜 テーマ「科学絵本を読む・非公開」              *憲法カフェ27日(火)3期・6月学習会「いま、福島は・報告と話し合い」誰でも・予約制             *グループ放課後(公共図書員・関係のある人) 定例会15日(木)7:00〜読書会・D・J・ハスケル著「ミクロの森」               *YAの本を読む会+のんき〜ず学校図書館司書  定例会8日(木)7:00〜読書会R・M・フイッツジェラルド著「スピニー通りの秘密の絵」   *よいこ連盟・絵本の会(保育士たち)定例会23日(金)7:00〜制作「絵本を読む」                *絵本の会16日(金)7:00〜方言で昔話を聞く・絵本で見る 語り手高橋峰夫さん                 *羊毛ちくちくの会22日(木)10:00〜制作                                                                                                           

これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山