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2015年11月 1日 (日)

ゴリラが胸をたたくわけ

Photo
「ゴリラが胸をたたくわけ」
山極寿一 文
阿部知暁 絵
福音館書店 本体1300円


ゴリラが胸をたたくのは攻撃、戦闘のあいずのようにいわれていました。それは100年も前にヨーロッパ人に発見されたゴリラは兇暴な動物とされていて「キングゴリラ」という映画までつくられました。そして、その頃アメリカやヨーロッパの動物園に送られるために捕まえられていた子どものゴリラを救おうとした母ゴリラまでがたくさん殺されました。作者が出会ったゴリラは13歳を過ぎた雄ゴリラ「シルバーバック」は身長180センチ体重は200キロをゆうにこえている、確かにそんなゴリラと出会したら、”殺される”と思います。しかも胸をはり胸をたたく、これはドラミングと呼ばれるものですが、このドラミングは戦いの宣言なのだという様な誤った見方はとても危険です。作者は長くニホンザルの研究をしていたので、サルといっしょに考えると当然なのかも知れません。けれどゴリラを観察研究してからそのゴリラ観は変わります。
 ごりらはきわめて平和的で、会話を持っているように思います。そんなゴリラの様子が子育ても含めて書かれています。ゴリラと仲良しになる、いくらゴリラが平和的な動物といっても知人、いえ知ゴリラであっても人間側の勝手と思い込みでゴリラと対等に付き合うことはできません。ゴリラか胸をたたくという行動はなんのためにするのでしょうか。ゴリラは言語をつかえるのです。言語をもっているのです。
 絵の力にもよるのですがとても楽しい科学の本です。子どものゴリラがなんともかわいい!この「たくさんのふしぎ」にはおとなのファンがたくさんいて、いえおとなのファンの方が多いくらいかもしれませんが知識の本というより科学の本の入り口になります。
 今日(1日)の毎日新聞「時代の風」で著者はやはり児童書の「あらしのよる」をとりあげてー「敵」をつくりだす人間ーというコラムを書いています。テロ集団やテロ国家はほんとうになくならないのだろうかと、そして、ゴリラの世界からみると可能ではないかと書いています。ただそのためには共通の言語、広い意味の言語をもたなければならないと、これはわたしの感想です。

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