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2015年11月 9日 (月)

南極の生ものたち

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「南極の生ものたち」
たくさんのふしぎ12月号
水口博也 文写真


表紙にはペンギン、でもペンギンのことだけでなく南極大陸の生ものたちのことが描かれています。南極大陸は広大な大陸です。そのまわりを西から東へと海流が流れていてそれは留まることがありません。その大陸の南アメリカ大陸側まるで親指をつきだしているようになっていて、その海峡をドレーク海峡とよびます。まず見られる鳥、ワタリアホウドリです。氷山が見えます。海面下には数百メートルもあるとのこと、海にただよいながら小さな氷山になってやがて溶けて海の水にかえっていく、春になって氷が割れて船の通り道ができて、開けた場所にはペンギンの群れがみえます。この本では二種類のペンギン、アデリーペンギンとジェンツーペンギンの生態が描かれています。映像等ではペンギンの子育て等のシーンが多く流れていて、過酷な自然の中に卵を孵す様子、そして巣立ちの様子などを見る事が多いのですが、自然界がどこもおなじようにおとなになるにはなかなか大変です。そして、その危険に負けない様な智恵でかれらは生き抜いていきます。人間と同じ哺乳類であるクジラのことも描かれています。ザトウ鯨の食事、ナンキョクオキアミのことクジラだけでなく南極にすむ生ものはすべてこのナンキョクオキアミを食べているとのこと、透明な卵もきれいです。そして、カニクイアザラシ、ヒョウアザラシ、特にヒョウアザラシがときにはペンギンをおそって食べてしまう映像を昔見た事がありますが、陸ではオオトウゾクカモメが卵や雛をねらいます。でも、死んだものなどが他の生きものの食べ物になって生ものの世界は循環している、そして、生き残ったものがまた次の命を繋いでいく、世界はこうして続いてきました。
 地球温暖化で南極の氷がとけていくことがいわれていますが、実際はなにが原因かはわからないとのこと、ただいえるのは人間の営みが全部といえないまでもその一翼をになっていることは事実のようです。この地球上で人間だけが生きているのではないこと、人間だけでは生きていけないこと、なんらかの形で共生を考えていかなければならないこと、そのことを生きものたちから学ばなければならないこと、仲間同士で殺しあって戦争している時間はないということではないでしようか。

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