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2015年8月17日 (月)

アンドルーのひみつきち

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「アンドルーのひみつきち」
ドリス・バーン文・絵
千葉茂樹・訳
岩波書店 本体1300円


”ひみつきちだって!なつかしいなぁ”ちょっと昔子どもだった人はきっとこういうとおもいます。主人公アンドルーは5人きょうだいのまんなかです。姉さん2人、弟2人、みんなはお互いで遊びますが、アンドルーは1人です。でもさびしくはない、アンドルーはいろいろな物をつくる天才?です。たとえばキッチンにヘリコプター、リビングにはワシの檻、ミシンでまわすメリーゴーランドとか滑車でしかけ、でもみんなには不評でどけてほしいといわれてしまいます。それで、春のある日道具をふくろにつめて家をあとにします。森のなかに良い場所を見つけて、さっそく秘密基地をつくります。ところがそこに友だちがつぎつぎとやってきます。みんな家の人から”そんなものつくらないで”といわれ家をでてきたのです。アンドルーはみんなにすてきな秘密基地をつくります。すごい!すごい!ところが家では子どもたちが帰って来ないのでおおさわぎです。
 最近のカラフルな絵本のなか久しぶりのモノクロの絵本です。そして、内容もここまでくるとそれはほんとうではないとおもいます。しかも読んでいるのは今の子どもたちです。けれど、描写も文もとても丹念に細かく描かれているので、限りなくリアルです。アンドルーがどんな物をつくったか、後で大活躍する犬のサムのようす、だいいちこれは4日間のこととしっかり日付まで描かれています。絵は細部にわたって描かれているので、全部ほんとうのことになってしまいます。家族が子どもたちを見つけて喜びに踊る場面はうれしさにあふれています。表紙も見返しもあざやかなグリーンです。
 1963年の作品です。この頃生まれた人は50代、懐かしがるだけでなく子どもたちの心の望みをきいてください。子どもたちの夢をつぶさないで。

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