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2015年6月15日 (月)

ぼくは、チューズデー

Photo
「ぼくは、チューズデー」
〜介助犬チューズデーのいちにち〜
ルイス・カロルス・モンタルバン文
ブレット・ウィッター共著
ダン・ディオン写真
おびかゆうこ 訳
ほるぷ出版 本体1400円


補助犬とまとめて呼ばれているなかは、盲導犬・聴導犬・そしてこの絵本の主人公のような介助犬があります。一番私たちが目にするのは盲導犬です。聴導犬も少し聞かれるようになりましたが、介助犬はほとんど目にすることがありません。わずかな本でお手伝い犬のような知識しかありません。介助というのは目に見える部分だけではなく、精神的な部分の介助をするのだということはあまり知られていません。この絵本の主人公、犬のチューズデーはイラク戦争で傷ついた人の身体的な介助はもちろんのこと、もう一方の精神的な介助をしていることが描かれています。ルイスはアメリカ陸軍で17年間在籍して、数回イラクの戦闘に参加したと書かれています。ルイスはその戦争で心的外傷性ストレス障害と外傷性脳挫傷をおっています。具体的にいうとねむれなくなる、歩くのにいつも痛みを感ずるなど、うつ状態でひきこもるようになっていたのをひきだしてくれたのが犬のチューズデーです。もちろんチューズデーは介助犬としてのきびしい訓練をうけた犬です。ルイスの身の回りのせわをする(ものを持って来たり)ことと、精神的な支えであるパートナーです。その関係は対等といっても良いでしょう。チューズデーは職業としての介助犬なのです。だからルイスもチューズデーをちゃんと守るという生活をしています。その関係が描かれているこの写真絵本のすぐれたところです。この絵本の写真はルイスとチューズデーの一日のなかにきちんと主張をこめられています。人はたった独りでは生きていかれないこと、人と同じように犬にも尊厳があること、そして、戦争は人格までも破壊してしまうかということを考えさせる絵本になっています。

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