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2015年3月16日 (月)

ジャガーとのやくそく

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「ジャガーとのやくそく」
アラン・ラビノヴィッツ作
カティア・チエン絵
美馬しょうこ 訳


作者は自然保護活動家、野生動物の保護に力を尽くしている動物学者です。作者の少年時代はどんなだったでしょうか。少年は吃音があります。プロンクス動物園のオリの前にいた少年は”なにしているか?”と聞かれ返事をしようとおもうのですが言葉がすらすらとでてきません。緊張でからだが震えてしまうのです。学校では先生たちは少年を障碍のある子どもと決めて、授業の邪魔だといいます。両親は少年の味方です。少年は動物が大好き、近くに寄って小さい声で話しかけます。もちろんその時はすこしも吃りません。傷つけられたりいじめられている動物たち、少年はぼくがちゃんとしゃべれるようになったときは、きみたちの声を伝え、傷つけることをやめさせると約束します。大学に入ってからちゃんと練習すれば治ると具体的に教えてくれる先生に出会いました。
大人になって約束通り動物の声を伝える人になりました。どうやったらできるか、それは少年のときブロンクス動物園でやったように、動物の側に寄って小さな声で話しかけることです。ある日ジャングルのなかで、これまで見たなかで一番大きなジャガーに会います。危険!いいえ、作者は側に寄ってじっと話しかけます。
 私は子どもの頃少しですが吃った事があります。叔父と叔母も吃りました。2人共小学校の教師になりました。母は苦労していた2人のこともあって随分心配しました。転校して、そりのあわなかった先生から離れられたことや、本を読む事が楽しかったから友だちと無理に調子を合わせなくても良いと自分で納得していられたので、いつのまにか吃らなくなりました。その頃とちがって、今はとても人間関係がきつくなっているようにおもいます。<空気が読めない>と言われた現象は現代の生きにくい状況に拍車をかけています。この少年のような子どもにはとても厳しい世の中です。
この少年のように自分のやり方生き方と見つけることが、たとえそれがささやかなことでも、人を強くします。吃音は治ります。

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