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2015年3月 9日 (月)

大津波のあとの生きものたち

Photo
「大津波のあとの生きものたち」
写真・文 永幡嘉之
少年写真新聞社 本体1400円


もうすぐに大震災から4年になります。近くになるとマスメデアは朝から夜まで情報というか、問題点はあるけれど、人々はいかにがんばっているかをながしています。特に仮設住宅が期限を迎えるのでそのことが大きなニュースになっいます。不況とあいまって大きな問題だと思います。一方同じ問題があるとしてもやはり福島はもっと複雑です。もちろん原発の問題、放射能の問題が何一つ先にすすんでいかないからです。
 この本は大津波のあとの生き物がどうなったかと描かれています。表面的にみると、マスメディアで取り上げられているように自然は回復しているようです。これからとくに桜が代表されるように春がいっきにひろがっていく季節です。写真の場所は記載されていません。それはほとんどの場所を表しているのだとおもいます。著者は大津波の後の生き物を丹念におっています。昆虫、植物、鳥、キツネも登場します。海があってそばに林があり、森があり生き物はいったりきたりして生きています。というよりその営みがたくさんに生き物を育んでいます。ともかく来る日も来る日も歩き続けます。大津波がおそってきて、堤防がこわれたから浜辺は前より広くなった、そして、渡り鳥が姿を見せ、土の中に埋もれていた植物のタネが地表にでて、花を咲かせる、古くなった木が倒れて陽があたるようになって小さな木が育ったいく、ほんとに奇跡のように、自然の力の強さをおもいます。ところが2015年復興の工事がすすみ、安全な暮らしを守るということで、どんどん埋め立てられ整地され幅広い防がつくられ林と砂浜に分断され、生き物は姿を見せなくなります。そして、土のなかの小さな生き物も姿を消してしまいます。消えてしまった自然、著者は”未来に残すべき自然の豊かさとはなんだろうP43”問いかけます。そんなことはいっていられないよ、生きていかねばならないのだからといわれるかもしれませんが、やはりせめて私たちは問い続けなければならないのです。原発も沖縄の海も同じだということに気がつかなくてはいけないとおもいます。見えないところでも一人一人しっかり思いえがかねばならないのです。

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