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2015年1月25日 (日)

トヤのひっこし

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「トヤのひっこし」
イチンノロブ・ガンバートル文
バーサンスレン・ボロルマー絵
津田紀子 訳
福音館書店 本体1500円


 まず表紙をひろげて見て下さい。ラクダと馬に乗った一家がモンゴルの草原をすすんでいます。この絵本は中扉と最後のページをのぞいてすべて見開きで描かれています。主人公はトヤ、おにいちゃんとあかちゃんとお父さん、おかあさんと犬、やぎと羊をつれて新しい場所に移動します。そこまでの旅の様子がすべて見開きのページで描かれています。1ページ1ページにそのようすが細かく描かれているのですが、それはトヤの家族だけでなく行きあった他の家族の様子も描かれているので、ページをめくるたびにシネスコープを見ているようです。最初ゲルを解体しているので、ゲルというのはどういうふうに造られているかがわかります。先頭はラクダに乗ったおかあさん、あかちゃんはいっしょに乗りません。籠のようなものに入れられて次のラクダにのります。おにいちゃん、トヤは馬に乗り、しんがりはやはり馬に乗ったお父さんです。広い草原でたくさんの家族に出会います。家畜を囲っている様子、子どもたちが遊んでいる様子、食事をしたりお祈りをしていたり、さまざまな家族がいます。夜の様子や雷にあって散り散りになりそうなところ、そして、草原に大きな虹がたっている場面、どれも壮大でとても美しい場面です。日本にはない広い広い草原のなかの旅、やっとついて友だちを招いてお茶を飲みました。春の萌黄いろの見返しもきれいです。

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