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2014年12月 5日 (金)

さむがりやのサンタ

Photo
「さむがりやのサンタ」
レイモンド・ブリッグズさく・え
すがはら ひろくに やく
福音館書店 本体1200円


クリスマスの本、好きな絵本は?と言われると、この絵本も好きな絵本の一冊です。作者はイギリス人、だからイギリスのサンタでしょうか。まんまる顔のサンタがあなたになにか言っています。クリスマスの前の晩、良い子の所へサンタがプレゼントを配って歩きます。サンタの一日です。”わしのしごとはおわった、まあお前さんもたのしいクリスマスをむかえるこったね”とつぶやいて24日のカレンダーをめくります。作者は漫画などでおなじみのコマ割りで紙面をつかい、プレゼント配りのサンタの一日を描いています。サンタはクロというネコとポチというイヌと暮らしていて、朝ご飯を食べ”じゃあクロ、ポチいってくるよ”とトナカイに橇をひかせて、なんなく空をかけめぐり、子どもたちにプレゼントを配ります。時々つぶやく言葉からさっするとなかなかの皮肉屋、おとなはそれがまたおもしろい。
 おとなといえばブリックスにはこんな絵本があります。
Jpg
「風が吹くとき」
レイモンド・ブリックスさく
さくまゆみこ やく
あすなろ書房 本体1600円


この絵本は前の版、訳がちがっていた旧版を最初読んだ時にとってもびっくりしました。イギリスの庶民夫婦(両親がモデルとも?)がシェルターに避難したまま核が落とされて死んでいくまでがやはりコマ割りの手法で描かれています。”政府が助けてくれる、救援隊が来てくれる”でも放射能は体にもあらわれるようになります。そして、神に祈り死んでいきます。それがとてもシリアスに描かれています。この夫婦を私は笑う事ができない、今の日本を暗示しているようです。ブリックスは今年80歳、存命です。

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