« どんぐりずもう | トップページ | あなのはなし »

2014年10月11日 (土)

サルタルのもりのおおきなき

Photo
「サルタルのもりのおおきなき」
こどものとも年中向き11月号
西岡直樹 構成・文
シブー・チットロコル 絵
西岡まどか コラージュ
福音館書店 本体389円

インドのお話です。このお話がインドのお話で絵を描いている画家もインド人ということが絵本を見ただけでわかります。画家は折り込みの作者紹介によると<1960年、シャーカンド州生まれ、農業をしながら絵巻物を作成して、西ベンガル州のサンタル人の村々を絵解きをしてまわる>と書かれています。お話は先住民族のサンタル人の神話です。サンタル族の村にトヌとカヌという男の子がいました。村の近くに大きな森があって2人は毎日家畜をつれて行きます。森のなかにはすごく大きな木があって人も獣もすべて集まります。春にはたくさん花が咲いて、満月の夜は木のまわりで歌ったり踊ったりします。トヌはタイコを叩いて、カヌは笛を吹きます。ところがおうさまが門を作ろうとその大きな木を切り倒してしまいました。生き物たちは嘆き悲しんでみんないなくなってしまいます。トヌとカヌは残された枝からタイコや笛をつくりました。そして、切り株の上にたってトヌとカヌはタイコを叩き、笛を吹くと生き物たちが帰って来ました。しかも切り株に残っていた芽がどんどん大きくなってみるまに前のような大きな木になりました。さあ!”ダティン ダバン トゥルル トゥリリリ”
 動物や人が話ができる世界、偉大なる自然=神をたたえて語ります。こうやって人々は自然=神に感謝します。むろん踊りも歌もタイコも笛も神を讃え、自然に感謝する生活です。そのことが絵の中にしっかり描かれていて、見る私たちも大きな自然の恵に抱かれたゆったりとした気持ちになります。何だか毎日人工的な生活のなかに追われていると、こういう素朴なゆったりした時間、空間の出会いがうれしくなります。描かれているたくさんの生き物たちにうれしくなります。
 日本にも昔、絵解きをする人がいました。お寺のお坊さんです。一枚絵、もしくは絵巻をつかって、主にお寺の縁起や偉い上人の話を善男善女に物語ながらお説教したとのことです。(このお説教はいまつかわれている意味ではありません)
 ゆっくりと絵を見ていると生き物たちのざわめきと喜びが伝わってきます。


« どんぐりずもう | トップページ | あなのはなし »

絵本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« どんぐりずもう | トップページ | あなのはなし »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

10月の営業とお休み

  • 10月のお休み
    *お休み 2日(月)・9日(月)・16日(月)23日(月)30日(月) *営業時間 10:30〜6:00 日曜日は1:30〜6:00

お仲間にどうぞ

  • ー元気になる集まりいろいろー
    *よいこ連盟(保育士・なろう とする人)13日(金)7:00〜  「絵本をみる」        *Y・Aの会 読書会(どなたで も)12日7:00〜 「とりあげ る本 赤川次郎の本を読む」   *絵本の会 「絵本づくりの現場から」講師光村教育図書編集・吉崎さん 20日7:00〜(誰でも)           *グループ放課後 読書会「蜜蜂と遠雷」(公共図書館司書・その他)18日(水)7:00〜                  *ボランティア講座 非公開 16日(月)10:00〜       *憲法カフェ26日(火)「教育と憲法2」講師千葉県若手弁護士の会・中島弁護士 9月31日(火)7:00〜         *羊毛チクチクの会ハロウィーンのカボチャをつくる 19日(木)10:30〜                                                                                                                         

これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山