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2014年10月19日 (日)

再考 ラジオ深夜便ー走れ!移動図書館ーより

 今日10月19日4:00からのラジオ深夜便を聞いた。私は夜遅くまで仕事をすることが多くて、たとえばPCをいじりながらラジオを聞いていたりする。父が生きていたときはテレビがあって時々一緒に見ていたけれど、いま我が家にはテレビがない。その分ラジオを聞く事が多くなった。だからラジオ深夜便を聞く事も多い。そのなかで時間は夜というより明け方にちかいのだけれど、「明日のことば」を時々聞いたりする。いろいろな分野で活躍?している人にアナウンサーが聞く番組だ。今日は「走れ!移動図書館」の鎌倉幸子さんのインタビューがあった。私がかかわっている「こどもと本・これからの会」でお呼びして講演会をもって、その様子は9月29日のこのブログでも書いた。講演会のことだけでなく、鎌倉さんの著書「走れ!移動図書館ー本でよりそう復興支援・筑摩書房刊の紹介もしたのだけれど、そのこともふくめてまた、鎌倉さんの元気な声、話を聞いた。ある人が鎌倉さんの話は何度きいても胸にせまることがあるといっていたが、私もそう思う。
 カンボジアの難民キャンプの子どもの声”お菓子は食べたらなくなるけれど、絵本は何度でも読めるからすき”そして、もう一言鎌倉さんの背中をおした気仙沼司書の山口さんの言葉”こんな時だから、今、出会う本が子どもたちの一生のささえになる”
 今朝の朝日新聞の朝刊に、ますます本が売れなくなってきた理由について大手出版社の見解がでていた。確かに本は売れなくなった。これからの不況でもっと売れなくなると思う。児童書の場合子どもが少なくなったからともいわれるけれど、私はその一番の理由は公共図書館や学校が本を買わなくなったと思っている。どんなこどもでも等しく本を読む権利がある。教育を受ける権利がある。地域共同体がなくなって、地域の本屋はなくなった。大きな流通業者が納品する、どこでも大型書店、チェーン店だらけ、どこでも金太郎飴のような本が並んでいる。すごい勢いで本が消耗品となっている。日常的に地域の本屋が出版の世界にかかわることがほとんどないといってもよい。私はそういう店を書店といって、本屋とは違うと思っている。
鎌倉さんはこのことについても「本が人の手に届くためには人の手をかりなければならない」と強調している。そこが電子ブックと紙の本のちがいではないかと私はその言葉からおもう。どこの自治体も家庭でも苦しくなっている経済状況があって、でも、そこに本と人をむすびつける人がいれば、人はなんとか工夫していくのではないかと思う。本は必要とする人にいろいろな顔を見せてくれるからだ。鎌倉さんの言葉が胸をうつのは、本の必要性だけをいうのでなく、それをどうやって届けようかという前向きの思考、そして行動力、いろいろの人たちを受け入れていく雅量なのだとおもう。それは本に対しての信頼となによりも人に対しての信頼なのではないかと思う。

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