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2014年10月31日 (金)

ふたばからのおたより ―10月―

     
           10月は里親月間です

 10月の里親月間、11月の虐待防止月間に合わせて、今年もまたいくつかのパネル展示やイベントを行う。毎年のことながら、いったい何ができるのだろうか。何を伝えようと思うのか・・、そんな思いがグルグル頭の中を駆けめぐる。
 私が仕事を通じて里親制度について考えるようになって、最初にショックを受けたのは、世界の里親委託率比較グラフを見た時だった。ネットで世界中が瞬時に繋がる時代に、何故日本だけは里親委託がこんなにも低いままなのだろう。素朴な疑問だった。平成24年、国は国連からの勧告も受け、「里親委託優先の原則」を打ち出した。事情あって家庭で育つことのできない子どもには、できるだけそれに替わる別の「家庭」を保障していこうという原則である。
 施設が職員集団である安心感は大きい。実際、職員たちはよく勉強していて、きついローテーションにも拘わらず一生懸命子どもたちに関わっている。硬かった子どもの顔に表情が戻り、あんなに傷ついてやってきた子がよくここまで育ったな、と感心することも多い。それでも「施設」ではなく「里親」に、と言うのは、いったい何を「里親」に期待してのことなのだろう。
 毎年卒園していく何人かの子どもたちを見送りながら、これから先の長い長い人生の上に、ささやかでいい、彼ら自身の「家庭」が待っていてほしいと願ってしまう。それは、寝坊して、ただグダグダと過ごす日曜日だったり、冷蔵庫を開けてありあわせで作る夕食だったり、「またカレーかよ」と文句を言いながら食べる光景や、いつも変わらず元気で一生懸命でいるわけではない人たちが織りなしていく日々の暮らし。そう思うと、ああ、子どもたちの「今」も本当は、そんな「家庭」の中で育まれていけたらいいのに、と考える。「施設」か「里親」かでなく、例えば「施設」のプロの養育力を「里親」のサポート役として生かしていけたら、たとえ事情あって実の親と暮らせなくなった子どもたちも、住み慣れた地域での暮らしを続けていくことが、もっとできるようになるだろう。

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<パネル展示> 
11月2~3日 淑徳大学大学祭会場にて 小さな展示
11月17~28日 市役所ロビーにて 小さな展示
12月16~21日 きぼーるアトリウムにて 大きな展示
 まだまだ未熟なパネル展示ですが、足を止めて、少しでも「里親」について知っていただければ、と思います。そして、自分にも何かできることはないかな、とか、あるいは家族って何だろうと、ふと考える、そんな機会になっていただければ、とても嬉しいのです。写真の1枚は委託率比較のグラフ、1枚は児童書の中の里子たちの紹介パネルで今年作ったものです。   
                            (の)


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10月の営業とお休み

  • 10月のお休み
    *お休み 2日(月)・9日(月)・16日(月)23日(月)30日(月) *営業時間 10:30〜6:00 日曜日は1:30〜6:00

お仲間にどうぞ

  • ー元気になる集まりいろいろー
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