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2014年9月27日 (土)

希望の牧場

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「希望の牧場」
森絵都・作
吉田尚令・絵
岩崎書店 本体1500円


次々といろいろな事があって、最近のメデアにはすっかり福島からの記事が少なくなりました。いったい原発はどうなったのでしょうか?11日がめぐってくると、今の状態が新聞の片隅に載っていたりします。確かまだ汚染水は解決にむかって進んでいる状態ではない、なにも打つ手がなくて海に流す。子どもたちのガンの問題もなんだかいまのままだと、ガンが増えるのか大丈夫なのかわからないので、もうすこし見ていきましょう!?というような論調です。中間処理場も不透明、そして、なによりも国も東京電力も責任をとらないどころか、海外に輸出しようと・・・私自身のことを言っても、できるだけそれらのことに耳をそばだてていることと、いらない!というバッチをつけ続けること以外、一体何をしているのかと時々我にかえるだけの状態です。
 この絵本は福島の第1原発の警戒区域に取り残された「希望の牧場・ふくしま」のことをもとにつくられた絵本です。「希望の牧場・ふくしま」と名付けられた牧場主の吉沢さんの言葉(ひろいあげて文にしたのは作家森絵都さん)が繰り返しでてきます。”オレは牛飼いだから”牛を飼っていくのが吉沢さんの生業です。それは吉沢さんの生き方であって、人生です。
 でも、これは吉沢さんだけでなく、たとえば決して福島からでない、でようとしない、できない高齢者などの介護をする人たちもそうです。ちょっと立場は違うけれど危険に原発に残って廃炉の、廃炉どころかなんとか収束していくように仕事をしている人たちにも共通していることです。それらが仕事だからという人もいるでしょう。でも、そのうえに私たちの生活があることを忘れないように、意味があってもなくとも”オレは牛飼いだから”という吉沢さんの生き方を私も絶対忘れないようにしたいと思います。そして、2011.3.11一体何があったのか、誰が何をしようとしたのか、そして何をしたのか、忘れないようにしたいと思います。この絵本は決して暗い本ではありません。みんながしっかり考え続ける限りは。
希望の牧場・ふくしま

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