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2014年8月22日 (金)

ひみつのかんかん

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「ひみつのかんかん」
 花山かずみ
偕成社 本体1200円


わたしとおかあさんは時々おじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに行きます。その家にはおじいちゃんとおばあちゃんだけでなく、ひいばあちゃんもいっしょにいます。でも、遊びにいってもいつもはいっしょに遊ぶわけでもないのでそんなに仲良しではありませんでした。ある日一人でろうかで遊んでいるとひいばあちゃんの部屋からビー玉がころがってきました。そっと部屋に行って聞いてみると、ひいばあちゃんはそのビー玉を大切そうに缶の中に入れました。何が入っているのか知りたくて聞いてみるといろいろの宝物だとのことです。”みせて!”というとひいばあちゃんは”ちょっとだけ”と見せてくれて、説明してくれました。みんなひいばあちゃんの小さかった時の物、写真もあるので見ると、昔の人、お父さんとお母さん、4人の小さな女の子が写っています。お母さんに抱っこされているあかちゃんがひいばあちゃんということでびっくりしました。わたしは聞いてみました。ごはんのこと、好きな食べ物、めがねがあります。おとうさんのめがねだそうです。どんなことをして遊んだか。
 こんな調子でひいばあちゃんの子どもだった頃のことが、1ページずつ見開きで描かれています。とても丁寧に。街のページは名古屋の大須の昔の商店街というように。
 この絵本は作者の大好きなひいばあちゃんのことを描きたかった、だから、単に昔の生活が描かれているだけでなく、どの場面にも子どもの好奇心から仲良しになったひいばあちゃんへの愛情があふれています。学校などではすぐ昔の生活を知る教材に使いそうですが、もちろんそれはそれで異論がないけれど、子どもたちがいまここにいることの命の繋がりを感じてほしいと、それはおとなの勝手としても、命がともすると時間、時代で知識だけのこまぎれになっている現代、忘れてはいけないことが描かれているように思います。(これは戦争の語り部の人たちがいま一生懸命に語ろうとしていることも同じです。)良くみんなと話すのですが子どもは昔も今も変わらないけれど、その背景の生活はあまりにも変わってしまった、しかもすごいスピードで。でも、いつの時代も子どもたちは一生懸命成長しようとします。それはこの本のなかに描かれているように、子どもたちのいきいきとした表情でわかります。
 作者は千葉に住んでいることもありこの本ができる前から知っていて、できるまでの作者の思いも知っていました。絵を描く人は絵で表現できてしまうので、たとえば絵を動かす文などでともすると苦労しますが、幸いに良い編集者にきたえられ?て、とても楽しい良い絵本ができました。
 本屋で見かけたらぜひお買い求めください。なかなか手に入らない方は左上のメールからご注文ください。送ることもできます。もちろんサイン入りも。また、高齢なご両親から子どもたちまでプレゼントにも好評です。
 9月12日から17日吉祥寺のトムズボックス/9月19日から10月17日ジュンク堂池袋店で原画展があります。10月24日は会留府でトークの会があります。お問い合わせください。

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