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2014年7月 4日 (金)

ヨハンナの電車のたび

Jpg
「ヨハンナの電車のたび」
作 カトリーン・シェーラー
訳 松永美穂
西村書店 本体1500円


「いま、電車の絵をかいているところ。
ながーく つながった電車。
ここから おはなしを はじめましょう。
みていてね。
これから いろんなことがおこりますよ。」
表紙をあけると扉絵にこんな言葉が書かれています。つながった車両にはいろいろな動物がおもいおもいの様子で乗っています。4つ目の部屋にいるのは小さなブタ、どこまでいくのかな?ブタの名前は?こんなふうに絵描きさんはブタに洋服(模様)を描いたり名前をつけたり、つぎつぎとお話にしたがって描かれていきます。事件もおこります。でも最後にはブタ=ヨハンナは友だちを見つけて(絵描きさんが描いてくれました)”絵描きさんバイバイ!わたしたちは二人で旅をするから、ちがうお話を描いてよ!”と、電車はすすんでいきます。
 絵描きの手と道具、お話がすすんでいくのと一緒に絵が書き加えられていきます。カンバスに描かれるブタたちのお話もおもしろいけれど、お話を描いている絵描きの手は表情があってみごとです。他の出されている絵本もこの絵本とおなじような対話方式、作者は絵を書き足しながら物語を作り上げていきます。プロフィールによるとイラストレーターとして活躍している以外に言語障害の子どもたちに美術を教えているとのこと、うまく言葉で表現出来ない子どもたちが絵で物語化、言語化していくのはとても興味深く、ユニークな絵本です。


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