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2014年7月11日 (金)

ふしぎなともだち

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「ふしぎなともだち」
たじまゆきひこ
くもん出版 本体1500円



ぼくは転校した学校にはどんな友だちがいるのかなと期待しています。始業式の時体育館のろくぼくに登って大きな声でひとりごとを繰り返し言っている男の子がいました。名前はやっくん、ぼくはびっくりしたけれどクラスのみんなは少しも驚かない、どこかへいってもクラスの誰かがついていって、遊びながらつれかえってしまいます。先生はやっくんは自閉症という障碍があって話をするのがにがてなのだとぼくに話してくれました。
 この絵本は2年生に転校してからのやっくんとの出会いやクラスや学校の友だちとの係わり、良く解らないままに自分の気持ちを押し付けて失敗することなど、やっくんと成長していくぼくの気持ちの移り変わりを描いています。そして、中学校でのいじめで、やっくんをしっかりかばえたことなどのできごとから、やっくんに少しづつ近づいていきます。そして、卒業してからも続くやっくんと行き来や、まわりのおとなとの係わりが描かれています。
 作者たじまゆきひこは京都からこの絵本の舞台の淡路島での生活のなかで、元校長の小南先生の話からこの絵本を描こうとしたこと、描くにあたって読んだ本や同じく自閉症のひまわり作業所のかあくんの同級生小田陽介さんとの出会いなど、この絵本が出来上がるまでのことが折り込みの冊子に書かれています。それは画家としての作者の姿勢がしっかりしているからだと考えるのですが。(絵本のなかからもわかることですが)ところが(オビにーことばでわかりあえなくても、心はわかりあえるー)と書かれているけれど、そういうことでなく、作者にとっての言葉は絵、それを読んで共鳴する私も言葉=絵を仲立ちとしてなのではないかと思います。もしかしたら、それは絵でなく音楽かもしれなません。やっちやんやたっちゃんに会ったこともないけれど、この絵本を読んで彼らとわかりあいたいと思うことが大切なのではないかと思います。
 画家の型染めの表現、力強く共感できます。

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