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2014年5月18日 (日)

かぞくのヒミツ

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「かぞくのヒミツ」
イソール作
宇野和美・訳
エイアールティー 本体1500円


”ないしょだよ!わたしは見ちゃったんだ。わたしのママはヤマアラシだったんだ。朝ちょっと早く起きたら台所にヤマアラシがいたのだ。だからママはきれいにするのにたいへんだ。夕方のママはもうきれいに髷を結っていたけれど。”子どもはいつ頃からもしかしたら親はこれまでのママとちょっと違うかもしれないと思うでしょうか。そんなふうに親を見ることができるのは、親と自分だけの密着関係でなく少し離して関係づけができるような年齢になっているからです。ママは私のママでなく、ちゃんと名前があること、私は私、でもママの子どもだから絵本のように自分も大きくなったらママのようにヤマアラシになるのかもしれない、大きくなったらママのようになるのはうれしいけれど、ママはヤマアラシなので私もヤマアラシになるのはちょっと怖くて不安なこと。これは私のママのことだけでなくお泊まりにいったエリカちゃんのきれいなママはなんとクマだった、これもびっくりです。なんだか世界が変わってしまったように感じます。
 作者はあえて子どもたちに呼びかけます。あなたの家は?子どもはどうこたえるでしょうか。いえ、これは秘密だから言いません。作者の辛口なブラックユーモアは、子どもこそわかること、感じていること、子どもの成長を信頼して描いているのでないでしょうか。あまり日本にはこのような絵本はみられません。抑えた色と漫画のような動きのある線で子どもの気持ちが良く描かれています。
 作者はアルゼンチンの作家で2013年にリンドグレーン記念文学賞を受賞しています。


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コメント

早速にご紹介いただき、ありがとうございます。日本の子どもたちのために寄せてくれたイソールさんの言葉から、彼女の子どもたちへのあたたかなまなざしが見て取れますね。アルゼンチンの独裁政権の時代に生まれ、幼児期を過ごした作家だからこその芯の強さを感じさせる作品が多いように思います。これからも、刊行していきたいと思っています。たくさんの方の手に取ってもらえますように。

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