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2014年5月 5日 (月)

「キュッパのはくぶつかん」のレクチャに行ってきました。

 久しぶりに大きな地震の揺れがありました。前から申し込んであった「とびらプロジェクト オープンレクチャ」はどうかと思ったのですが、予定どおりというので出かけていきました。出不精の私はこの3日間の出かける唯一の予定でした。上野の森ではたくさんのミュージアムがあります。子どもたちもふくめて「あいうえおの学校」をひらいています。今日の「とびらプロジェクト」は東京都美術館と東京藝術大学が連携事業のアートコミュニケータです。いつもは土曜日も日曜日も店があったりしてなかなかでかけることができません。ところが今日の「オープン・レクチャー」には「キュッパのはくぶつかん」の作者オーシル・カンスタ・ヨンセンさんのレクチャーとのこと、ぜひと申し込んでいたものです。
Photo
「キュッパのはくぶつかん」
オーシル・カンスタ・ヨンセンさく
ひだに れいこ・やく
福音館書店 本体1300円


キュッパは丸太の男の子です。いろいろなものを集めるのが好きです。でも、たくさんになってしまったものをどうしたら良いでしょうか。キュッパはおばあちゃんに相談して博物館をつくることにしました。きれいに整理されたものたちを皆が見に来てくれました。大成功です。ところがキュッパはすっかり疲れてしまいます。それに前みたいに森にいろいろなものを拾いにいったり、ゆっくりお茶を飲みながら楽しんだりができなくなってしまいました。キュッパはまた、おばあちゃんに相談します。
 プロジェクターを使ってスクリーンいっぱいに絵本が写り、まず、絵本が読まれました。それからオーシルさんの家(育った両親の家)そのまわりの風景、そして、幼い時からのオーシルさんのことや両親、妹などの家族が映し出されました。ノルウェーのベルゲンは中世はギルドの街だそうです。たくさんの家、でも木造建築と細い路地のような道が山に続き、背景には切り立った山、1880年に建てられた家は大きな家で不思議な部屋がたくさんあるそうです。どうもそのことはあまりくわしく話されなかったのですが、この家は一種のコミューンでたくさんの人たちと住んでいたようです。父親は画家、母親は幼稚園の園長、彼女は活発な子どもで、それは今でも好奇心あふれた闊達な人という印象です。自身でも話されましたが、大好きなピッピのような子どもだったようです。自分は目をとおして、触ったものをとおして見るビジュアルな人間だと言っていました。だから作品の計画性はない、集めて、観察して、描いているうちにストーリーができてくるそうです。手が勝手に動くと繰り返し言っていました。それは子どもの行動に似ています。おとなになるとそれらに意味をつけたり、考えたり、そして、言葉にしていきます。分類するのもあまり考えない、リズムと空間を大切にする、グラフィクデザイナー的にまとめるとのことです。絵本では最後に集めたものを記録して捨ててしまうのですが、会場から感触のようなものをどうするのかという質問があり、あまり明確な返答がなかったのですが、それはもうすこし小さな場だと話が聞くことができたのではないかとおもいました。
 キュッパは小さな子ども、その子どもの発想をオーシルさんの話のなかに聞くことができました。

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