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2014年1月14日 (火)

つばきレストラン

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「つばきレストラン」
ーちいさなかがくのとも2月号ー
おおたぐろ まり・さく
福音館書店 本体390円



年末から新年にかけて暖かい日が続いたのですが、ここにきてすっかり寒くなりました。忙しくて冬の間に枝をおろさなければならなかった作業をやっとしました。というのは鳥が落としていって大きくなった桑の木、その後にお隣のみごとな梅の木があって、桑の木の枝を下ろさないと困るからです。そもそも空地を不法に使っている身としてはほっておくわけにはいきません。今年はみごとにたくさんの花芽がついていて、暖かくなるのを待っています。その梅の花が開くとメジロやヒヨドリたちがやってきて花のみつを吸います。この絵本の花は椿ですが。梅の花は早い所はチラホラと咲き始めました。椿はまだあまり咲いていません。いま咲いているのはサザンカで満開です。サザンカの花に鳥がきているのを見たことがありませんが、椿も梅も桜も寒さが厳しく、しかもいつまでも寒いと鳥たちはみつどころか花を食べてしまいます。それにしてもメジロも椿も春の季節の使者のような気がします。
 ところで文や言葉とイメージの関係を椿が春の花ということを例に、渡辺茂男さんが「すばらしいとき」(絶版)にシドニーにマックロスキーを訪ねたことからこんなことを書いていらっしゃいます。「5月の末、シドニーの住宅街でつばきのような木を見かけたことがありました。近づいて見ると、東京で見馴れたごくありふれた種類の椿でした。けれども最初は、つばきのような木としか見えませんでしたー中略ー わたしは、何気なく手のひらにに漢字で椿と書いて、はっと感じるものがありました。日本では椿は、春、花咲く木だったのです。シドニーの五月は秋でした。これは冗句ではありません。秋、シドニーの港を見下ろす丘の上の住宅の庭で見かけた椿からわたしがうけた興趣は、初春に、伊豆の待ちの椿からうける興趣とまったく異質のものでした。P25より」
 言葉や文から描くイメージはひとりひとりちがっている、ほんとに多様だということをあらためて思います。子どもの本の世界では、こんなにたくさんのイメージが表現された絵本が出版されているのに、なぜかイメージが痩せ細ってきて画一的になってきているのではないかと、この絵本がみごとに描いている椿と鳥たちの話を読みながらちょっと脇道ですが考えてしまいました。
 次はこの絵本のような野鳥を庭に呼ぶことが書いてある本を紹介します。

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