« ウマがうんこした | トップページ | チュンチエ »

2014年1月30日 (木)

ふたばからのおたより -1月―


          こうた とうま つうしん

 今年の年賀状にずっと昔、20年も昔の東北旅行のことを書いた。妙な癖があって昔はよく旅先の切符とかパンフレットとか宿の領収書とかをノートに張り付け、電車代や食べた食事メニューまで書き残したりした。年賀状を書くのに、その古いノートを引っ張り出して、へえ、こんなルートで旅行したんだっけ? と懐かしく思い出した。
P1010024

P1010027_2

 同じ箱の中に、「こうた とうま つうしん」がまとめて入れてある。子どもたちが小さかった頃、手書きでしこしこと作って、友人や親せきに送っていた家族通信だ。二人の息子の名前を入れた。上の子が2歳くらいだったろうか、初めて夜行列車に乗せて津和野、尾道に行った手書きの旅行記をコピーして、焼き増しした写真を1冊1冊に張り付けた。1ページにいくつもあるへたくそなカット一つひとつを色鉛筆で塗って、何であんな手間のかかることを始めたのだろう。最初は30人くらいの友人に送っていたのだが、だんだん人数が増えて、年に一度くらいのペースでもコピー代、郵送代、その手間もバカにならなかった。
 子どもたちの保育園や学童保育の連絡帳をもとにした、何でもない日常の記録だ。子どもの心がわからなくて悩み自信をなくした時のこと。ふとした言葉に子どもの感性を感じてほろりとしたり、大笑いしたり、そうして過ぎていった日々のこと。どこにでもあるような小さな家族の記録だ。我ながら未熟な親だった、と思う。自身の親との葛藤も抱えたまま本当に未熟な人間だった、と思う。仕事でも躓いて、これでいいのかと探しものをしてばかりで、ああ、何だか今も変わらない。それでも、思えば楽しかった。もう、どんと来い、とも思ったり、そうした日々の気持ちを私は誰かに伝えたくて、切手を貼って出し続けてきたのかもしれない。
 みんなが寝静まった夜や明け方、文章を書き、へたな絵をつける。コピーしたB4の紙を半分に折る。ホッチキスで止める。手を動かしながら、いろいろなことを考えた。襖を隔てて寝息が聞こえる。外では新聞配達だろうか、バイクの音がする。
 息子たちが結婚する時には、この通信を1冊にまとめてプレゼントしたいと思ってきた。そろそろそれが現実的な年齢になってきたから、今年くらいにまとめられたらいいな、と秘かに思う。息子たちだけでなく、今バタバタと子どもを育てている若い人たち、これから家庭を作っていこうという若い人たちにもプレゼントできたら、ちっちゃな勇気も一緒にプレゼントできそうな気もする。
 写真は、7号と最終号になってしまった13号の表紙です。    (の)


« ウマがうんこした | トップページ | チュンチエ »

コラム」カテゴリの記事

子ども」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/110398/59040269

この記事へのトラックバック一覧です: ふたばからのおたより -1月―:

« ウマがうんこした | トップページ | チュンチエ »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

10月の営業とお休み

  • 10月のお休み
    *お休み 2日(月)・9日(月)・16日(月)23日(月)30日(月) *営業時間 10:30〜6:00 日曜日は1:30〜6:00

お仲間にどうぞ

  • ー元気になる集まりいろいろー
    *よいこ連盟(保育士・なろう とする人)13日(金)7:00〜  「絵本をみる」        *Y・Aの会 読書会(どなたで も)12日7:00〜 「とりあげ る本 赤川次郎の本を読む」   *絵本の会 「絵本づくりの現場から」講師光村教育図書編集・吉崎さん 20日7:00〜(誰でも)           *グループ放課後 読書会「蜜蜂と遠雷」(公共図書館司書・その他)18日(水)7:00〜                  *ボランティア講座 非公開 16日(月)10:00〜       *憲法カフェ26日(火)「教育と憲法2」講師千葉県若手弁護士の会・中島弁護士 9月31日(火)7:00〜         *羊毛チクチクの会ハロウィーンのカボチャをつくる 19日(木)10:30〜                                                                                                                         

これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山