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2013年7月28日 (日)

ふたばからのおたより -7月―

       
             悪口を言う

 毎年7、8月になると、気のおけない友人たちと集まる機会が何度かある。たびたび会うわけではない。「じゃ、また来年」と言って駅で手を振って別れ、それぞれの生活に帰っていく。30年来、40年来の付き合いで、人付き合いの悪いはずの私が、こんなにも長く付き合い続けているなんて、不思議な気がする。
 その1つのグループは大学時代同じサークルにいた5人、同年代ということもあって、全員が自身の親の介護に直面している。ある時、ふいに気がついた。何故5人で話していてほっとするのか。それは安心して親の悪口が言える仲だからではないか、と。産んで育ててもらった親への「悪口」である。もう頭にくる、やってられない、親じゃなかったら・・・、思いの丈を語りながら、わかり過ぎて、時々大笑いしながら、でも誰も投げ出さないだろうことをお互い充分わかっている。
 以前の仕事仲間の言葉を、今さらながら噛みしめる。非行少年と言われる子どもたちや社会で自立が難しい子どもたちと共に暮らしてきた彼女は、「子どもの悪口をブリブリ言うこと」と、よく口にしていた。腹を立てたことを吐き出し、自分を楽な状態に保って子どもと向き合いたい、と言う。だから、面と向かってもブリブリ言う。あるいは同僚をつかまえて「もう、あいつには頭にきた!!」とまくしたてる。肝っ玉母さんではない。小さな、にこやかな普通の女性であり、そうして、ごつい顔の子どもたちは、ブリブリ言われても言われてもついていく。生きることで磨いた職人芸のようなものを彼女に感じる。
 いつから、正しく立派なことが大きな看板を掲げるようになったのだろう。一応「地域の子育て支援」を仕事にし、プライベートでも年老いた親や親戚のことで動き回ることが増えてきた。そして、時折、思う。心が弱った時、本当に一番必要なのは、小さな本音じゃないか、と。小さな本音を安心して吐き出せ、受け止めてくれる相手が近くにいることじゃないか、と。私は、そんな気がしてならない。

P1010338

 写真は、この夏我が家で咲き始めた頃の可憐な朝顔。ヘブンリーブルーの朝顔は、長年のあこがれでした。ところが、この西洋朝顔は猛々しく伸びる。その巻きつき方は獰猛なほどで、ついセイタカアワダチソウやブラックバスを連想させられました。ヘブンリーブルーへのあこがれは、あこがれのままの方が良かったかな・・・。       (の)


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