せなかにのぼれ
「せなかにのぼれ」
ちいさなかがくのとも7月号
金尾恵子さく
福音館書店 本体390円
<せなかにのぼれ>のこの絵本は「カイツブリ」の子育てのことが描かれています。しかも作者はこの観察を私が住んでいる千葉市の舟田池での取材をもとに書いているとのことです。子育ての鳥はいまならツバメをはじめとして身近な鳥がたくさん見られますが、水鳥は都会ではあまり見られないかもしれません。水鳥がいるような池も川も少なくなってしまいました。私は時々くたびれると近くの県立博物館へ出かけていきます。大きな木が多いのと、広い公園の中にあるので人があまりいなくてなんとなくのんびりとします。この博物館の中には生態園があって(うれしいことにここは無料です)池の側に鳥の観察舎があり、双眼鏡もあるし、説明をしてくださる人もいます。舟田池はこの中にあります。
表紙に描かれているのはカイツブリの親子、親鳥の背中にこどもがのっています。大きな親鳥が餌をもってくるとこどもたちは羽の下からでてきて餌を食べます。そして、親鳥の背中にのっておでかけ、でも、一番ちいさなひなはのりそこねてもう一羽の親鳥から餌をもらって、それから”うんとこ、やっとこそ!”と。そして背中でお昼寝です。雨が降っても、何かが近づいて来ても大丈夫、背中にのって移動します。なかなかカイツブリの観察はできませんが、カモはよく見られそばへ寄ってくるので人気ものです。
本の中の折り込みに野鳥写真家の叶内拓哉さんのくわしい解説があります。
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