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2013年1月31日 (木)

ふたばからのおたより -1月―

          会津のこと
 
1月からのNHK大河ドラマの舞台になったせいでか、テレビ等で会津が取り上げられる機会が増えた。
ずいぶん昔になるが、ひとりの女の子(二十歳過ぎだが)を連れて会津を訪ねたことがある。二十歳になるまで児童養護施設で育ち、そこを出てから一緒に仕事を探したり、アパートを見つけたり、役所の手続きをしたりしてずっと関わってきた子で、療育手帳を持つ彼女が社会で一人生きていくのは大変なことが多かった。ある日、突然遠い役所から電話があって、彼女の父親が身よりなく亡くなったから火葬許可をお願いしたい、と言う。生まれてから一度も会ったことのない父親と、彼女はそんな形で対面した。
父親は会津の出身だった。初めて知った親戚の方々は純朴な方たちで、納骨の時に呼ばれて、はるばる会津若松市まで連れ立って行った。親戚宅を訪ねる前に会津城を見物した。汗が吹き出るほど暑い日で、夏休みの親子連れで賑わう中を歩きながらアイスクリームを食べた。「へえ、お父さん、こんな町で生まれたんだね・・・。」と無邪気につぶやいていた彼女だったが、東京に帰ってしばらく荒れた時期もあった。
一人の人間が一生のうちに出会うさまざまなできごとと、それを消化しきれない心と、それでも少しずつ流れ積み重なっていく時間と、そんなものを共有して、彼女とはずいぶん長いこと付き合ってきたものだ、としみじみ思う。
会津は、美しい町だった。

Photo

写真は、2月のおはなし会の時等にたまに使う小道具の手袋人形です。(会津関係の写真、見つからなかったので) 河童と鬼が登場するので、節分の季節に低学年でよく使いました。(私の趣味で、河童はみなひねくれ者に作ってあります。)今年もこれから、近隣の小学校で、卒業を控えた6年生など高学年対象のおはなし会が予定されています。
                       (の)


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