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2012年1月26日 (木)

ふたばからのおたより -1月―

          
       言葉で伝えること
 
 相談に関わる仕事をしていると、言葉で何が伝えられるだろう、と、心底思い悩む場面に何度もぶつかる。ただ話を聞いているだけの時はいい。向き合って座る人に、あるいは受話器の向こうの相手に、こちらから何かを伝えなければならない時、それがとても伝えにくい内容で、でもどうしても伝えなければならない、ときっぱりと感じた時、何の準備もできない。ただ真っ白になって相手と向き合う。全身全霊をこめて、言葉をさがす。
 人を力で動かすことは絶対にできないのだけれど、でも、もし言葉の力で動かそうとしているのだったら、それはそれで驕りではないだろうか。そんな自問自答を繰り返す。
 去年の暮れ、かなり疲れ切っていた時、ちょっと嬉しいことがあった。
 知人から、ふいに言われた。「中学生の息子がね、おたよりの(の)さんの文章が好きだって。『あんな文章の書ける大人になりたいなあ』って言うのよ。」
 言葉って不思議だ。会ったこともない中学生の彼の言葉が、今の私を支えていたりする。
  
p.s.写真は、ショートステイの部屋の前に植えたヒヤシンス。いつ咲くかな?

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コラム」カテゴリの記事

コメント

(の)さん
先日、学校の先生と話していて、やはり言葉のことが話題になりました。
その先生だけでなく、ともかく子どもたちの言葉が荒くなったということを
良く聞きます。”死ね”とか”殺すぞ”とか平気で相手にいう、これはどういうことなのでしょう。どうも家庭でもそんなことを口にする子どもが増えて来たのではないか、と、いわれます。私たち子どもの頃もずいぶんと乱暴な言葉をいったりして、おとなに叱られたものですが、”死ね”とか”殺す”という言葉を使わなかったと思います。どう思われますか?

そうですね、接する子どもたちの言葉が荒いな、と思うことはよくあります。接する子どもたちの様子を見ていると、心がガサガサしている時の言葉はより荒く、心が穏やかになると言葉が柔らかくなる気がします。それは、はっきり表れています。もちろん親の言葉遣いというか、親のピリピリ感が子どもに伝わるし、いろいろな文化が情報としてどんどん入ってきてしまうこともある。ただ、それ以上に集団の中で気を許せず片意地を張っている姿が感じとれます。気持ちが穏やかになると言葉は確実に変わります。以前勤めていた自立援助ホームで、来たばかりの落ち着かない子ほど、バカみたいな食欲でがばがば食べる、それが関係ができて心を開くようになると、味わってゆっくり適度に食べられるようになる、そんなことにも繋がっているように感じます。荒れた言葉の中に虚勢を感じて仕方がない。でも、子どもは(大人もだけど)、柔らかいきちんとした言葉に触れて育ってほしいと思います。日常的に無理でも、丁寧な言葉がけをされる、一人の人間として丁寧に扱われる時間を、せめて時々は持ってほしいと願います。

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