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2011年12月11日 (日)

絆から連帯へ

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私の好きなケヤキの木にはまだ葉が残っているので、すっかり冬とはなっていない。でも、大空に両手をひろげている様子が冬の澄んだ青空に似合うようになってきた。
 今日は3.11から9ヶ月、それに関した行事が行われている。でも、それを知らせるメディアの取り上げ方はすっかり少なくなった。そのなかで今日の毎日新聞朝刊「時代の風ー自由な個人の連帯こそ」の精神科医の斎藤環さんの発言に共感し、しばらく読み返しながら考えた。
 私も連日のメディアの「雨ニモマケズ」と「絆」の連呼にはうんざりしていた。「雨ニモマケズ」は学校で読まされたため(教科書にのっていた)宮澤賢治が嫌いになった中学生時代を思い出した。その頃私は軽い結核といわれ、自分の人生は絶望的でひどくつまらなく思っていた。その頃のことを思い出した。毎日聞かされて被災者たちは(特に若い人は)どう思っているのだろう。
 斎藤環さんは「絆を深めよう」と連呼されることにいささか違和感を感ずると言う。「絆」にはつながりとしての「絆」と、しがらみとしての「絆」があるという。前者は人々をひとつに包み込むけれど後者は個人を束縛して支配するという。<ほんとうは絆など、とうにばらばらになってしまっていたという現実をうれいれるべきなのだ>という批評家の東浩紀さんの発言をひいて、自由な個人の「連帯」のほうに、賭けてみたいと記している。
 「連帯」この言葉は久しぶりだ。やっぱりこれもちょっと固いというか、限定版のような感じがする。ふさわしい言葉が見つからないのは、自由な個人という言葉が定着していないからかもしれない。子どもの放射線量を心配しても思ったような行動がとれない、発言するとまわりからういてしまうというか、白い目でみられると、若い母親からそんな悩みを聞かされたことがある。しがらみとしての「絆」をどう切る事ができるか、この大災害は私たちの生き方が問われていることをしっかり自覚しなければならないと思う。


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