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2010年1月14日 (木)

瀬田貞二評論集を読む

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「瀬田貞二 子どもの本評論集・
         児童文学論」
福音館書店 本体上・下2冊10,000円

 12月のいそがしい月をはさんでしまったけれど、「瀬田貞二 子どもの本評論集・児童文学論」を読みあう3回の勉強会が一応終わりました。終わったというのはとりあえずということで、3月以後に続きを持つ予定だからです。
毎月というか毎日大量の本がでます。少したつとまた洪水のように本がでるものだから、ろくろく読まないうちに消えてしまいます。そのなかでどう選書するか、それをどうやって子どもたちに手渡しするかは、それを職業としているものにとってはとても頭の痛いことです。児童書は書くのも描くのも、出版するのも、買うのも借りるとしても、おとなが介在します。読んでもらうにしてもおとながなかにはいります。でも、最後に読むのは子ども自身、私も日々子どもの本をおとなに買ってもらっています。おもしろさや楽しさが、おとなと子どもと一致することもありますが、時にはそうでないことのほうが多いように思ったりします。その理由はまず、薦める子どものことが良く解らない、もうひとつは子どもの視点から本をあまり読んでいない、読むときはおとなの自分としてということになります。この本をみんなで読んでみようかということは、そんな悩みからうまれました。それに、新刊はかなり読むことができますが、古典的なものを読まないと新刊をどう読み込むか難しいと思います。そして古典を読むには一人で読むより他の人と一緒に読む方が良い、しかもその本だけでなく導き手になる評論集を読みながら、意見を出し合いながら読んだ方が勉強になると思いました。そんなときにこの本が出版され、しかもその編集にたずさわった福音館書店の若い編集者Nさんがきてくださることになりました。
ラッキーです。参加者は全部図書館や学校図書館の司書とそれに準ずる仕事をしている人です。
 昔話、自分の好きな本、そして3回目の今夜は瀬田貞二さんが絶賛していらっしゃる「たのしい川辺」を読んで自分の好きな場面やどう読んだかということを話し合い、ファンタジーとはなにかということに迫ろうかというものでした。結論からいうとファンタジーとはなにか、なぜ子どもたちにファンタジーを薦めるのかということは今回だけでは明確になりませんでした。(それは当然ですが)はっきりわかったのは、ただどんなに面白い楽しい本でも、薦める人がおもしろいと感じていなければ、そしてどこがどうなのか具体的に子どもたちに伝えなければ、子どもたちに思いはすっきりと届かないということです。
 Nさんの若さと、お互いにいっしょに勉強したいとの思いが伝わり、固い講義や勉強会にならずにとても良い会になったと思います。従来の講師の先生の話を聞いて勉強するのも意義がありますが、いろいろの人の話を聞き、これを機会に本を読みあっていく勉強会の必要性をとても感じました。この会はこれからも続けていくことになりました。忙しいなか、しかも夜来てくださった福音館書店のNさんに感謝、参加のみなさま、またお会いしましょう。


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12月の営業とお休み

  • 12月のお休みは28日までありません。
    *お休み 28日午後から1月4日まで *営業時間 10:30〜6:00 日曜日は1:30〜6:00

お仲間にどうぞ

  • 冬のおはなし会
    赤ちゃんからお年寄りまで、絵本を読んだりお話を聞いたり、さあ!はじまり・・・はじまり
  • 12月の定例会
    すべての集まりの定例会はお休みです
  • ー元気になる集まりいろいろー1月の予定
    *よいこ連盟(保育士・なろうとする人)12日(金)7:00〜                   *Y・Aの会 読書会(どなたでも)11日7:00〜 「とりあげる本 わたしを離さないで」     *学ぼう語ろう〜15日1:30〜「母の友1月号を読む(どなたでも) *絵本の会  19日7:00〜(誰でも)             *グループ放課後 読書会(公共図書館司書・その他)17日(水)7:00〜             *ボランティア講座 非公開 22日(月)10:00〜         *憲法カフェ30日(火)「沖縄は今」 28日(火)7:00〜(事前参加申し込み受付)        *羊毛チクチクの会 未定(事前参加申し込み受付)                                                                                                                         

できることから

これからの会

  • 子どもと本これからの会
    読書は知識や楽しみも含めて心の栄養を与えてくれます。そして考える力になります。 被災地の子どもたちに本を届けたい、身の回りの子どもたちの環境を考えていこうという、二本の柱をたててボランティア活動をすることで出発しました。 いろいろの方たちの希望と力を持ち寄って、すばやく、やわらかく、活動を続けていきたいと思います。参加される方は参加登録してください。 世話人 坂上・宮田・大山