でんしゃがおうちレイルちゃん
「でんしゃがおうちレイルちゃん」
作・おおたにみねこ
絵・100%ORANGE
理論社 本体1300円
お父さんは山で遭難、おばあちゃんもいなくなり、大切な犬のワンまでがどこかにいってしまって、レイルちゃんはお母さんと2人きりになってしまいました。レイルちゃんは悲しくて自分の部屋の机の下でただ泣いていました。お母さんはスイスの超特急列車の運転手です。それで、レイルちゃんを自分の仕事場に連れて行くことにしました。だんだんレイルちゃんは元気になりましたが、学校にいきません。とりあえず、列車にのってヨーロッパ中を旅する、でも、いつか学校にいくことになるでしよう!と、お母さんは思っています。
表紙の赤い列車、本を開くとかわいいヨーロッパの地図が挟み込んであります。今日のレイルちゃんはイタリアのミラノまでチザルピーノで、そこで乗り換えてローマへ、そして北に、ウィーンまで行くことにします。列車に乗るだけでなく、あちこちでおいしいものを食べよう、こんな調子で物語は軽やかにはじまります。おまけに行き会う人たちがみんな愉快な人たち、そして、レイルちゃんと列車の中で知り合ったピピという男の子は、なんと変装の名人怪盗シンシン(ヨーロッパいちの有名な大どろぼう)の子どもとのこと、怪盗シンシンは殺し屋マゾッホに命をねらわれています。と、いうふうにナンセンスなお話はドタバタとにぎやかにすすみます。なんといってもレインちゃんの乗ったスーパーエクスプレスは速いのです。”勇気ある人の夢の旅”ゴーゴー!と進みます。その速さにのって楽しく読んでしまいました。
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