そろそろ夏休みもおしまいです。今年は湿気が多くて、暑いのにすっきりとした、そして、夏のチリチリという暑さというわけにはいきませんでした。お天気、地震、インフルエンザとでかけるにも大変、まして子どもだけで冒険することはできないことになってしまいました。蝉が元気に鳴いていますが、捕虫網を振り回している子どもも見かけなくなりました。それでも青葉の森公園などでお父さんと蝉やトンボとりをしているのを見かけます。昔は子どもだけでよく遊びました。ただ、そのことはともすると事故にもつながりました。それでも親たちは子どもたちが外遊びをするのをとめませんでしたし、子どもはそのなかから大きくなっていきました。
つぎの絵本のかんたもおっきょちゃんも楽しい冒険をしましたが、ちゃんと無事に帰ってきました。

「めっきらもっきらどおんどん」
長谷川摂子・文
降矢なな・絵
福音館書店 本体800円
かんたは遊ぶともだちがいなくて、ひとりでお宮に来ていました。つまらなくて大きな声で、でたらめ”めっきらもっきらどおんどん”と言ってみたらなんと木の根元にあいていた穴に吸い込まれてしまいます。ここはどこでしょう。向こうからへんな人たちがやってきます。でもおもしろい人たちでした。遊んで!遊んで!でも、ちょっとつかれたなぁ。かえろうかなぁ。さあ、どうやってかえるのでしょうか。

「おっきょちゃんとかっぱ」
長谷川摂子・文
降矢なな・絵
福音館書店 本体800円
この絵本で主人公のおっきょちゃんは川をのぞいていて川の中へ、川底の世界はかっぱの街でした。はじめはなじめなかったのですが、やがて仲良くなってお祭りにもでかけます。でも、そのままいてはいけない、おっきょちゃんはかっぱの子どもになってはいけません。どうやって家に帰るのでしょうか。この絵本ではスイカがだいじな働きをします。
同じ夏の冒険のおはなしでもつぎの絵本は少しちがいます。でかけた途中でおもいもかけないことがあってこわい思いもしますが、ちょろりんはがんばります。

「ちょろりんととっけー」
降矢なな・作
福音館書店 本体800円
この絵本でのちょろりんは偶然に大変なことにあうのではありません。地図も食料ももってでかける、準備はOK。でも、だめだといったのに弟とっけーがこっそりついてきます。旅には思いがけないことがつきものです。最後にはちょろりんはすこし大きくおにいさんになりました。
3冊とも福音館書店の「こどものとも」でだされ、いまはハード版になっています。「めっきらもっきらどおんどん」はセンダックの「かいじゅたちのいるところ」にお話が良く似ていて、3、4歳のこどもたちにも人気の絵本、「おっきょちゃんとかっぱ」は日本の土俗的な世界が良く描かれています。「ちょろりんととっけー」は物語もすこし長いのですが1、2年生の子どもたちの気持ちにぴったりのおはなしで読み終わった子どもの満足そうな顔、夏休みが終わった元気な子どもたちの顔とかさなります。
私は降矢ななの絵が大好きで、子どもになった気持ちで、いつも、なんども読むたびに楽しい気持ちになります。でも、おとなの心も絵にはしっかり描かれています。
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